this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
妄想<ウソ>が現実<ホント>になるところ。それが、らっかみ!
<< もどる
1
…
38
39
40
41
42
…
50
つぎへ >>
【寝子島・オブ・ザ・デッド season2(1)】
死者が蘇り、生者の肉を求めてうろめき歩く。そんな映画かドラマのような未曽有のウィルス・ハザードが島中を覆い尽してから、はや十数時間後のこと。
押し寄せるゾンビたちの群れから逃れ、わずかに生き残った人々が最後の希望を見い出し立てこもったのは、平時なら多くの客であふれかえっているはずの、からっぽの寝子島シーサイドアウトレットでありました。
人類最後の迎撃戦が、今始まります!
真の狂人なら、自身が狂っていることにすら気づかないことでしょう。
では、
糸繰 いと
は果たして、どちらなのでしょうか?
「あらまぁはじめまして、こんにちは。わたくし
糸繰 いと
と申します。覚えておいてくださいましね、ゾンビさん♪」
金属バットのかんぬきとワイヤーでがんじがらめに閉じられたガラス扉は無情にも砕け散り、ゾンビたちはおたけびを上げていとへと殺到します。
恐怖に、いとの精神が異常を来すことはありません。なぜなら彼女は、何もかもが最初からオカシイのですから……それも決定的に。
「ああ……なんて素敵な1日でしょう。世界がウソで満ちあふれているだなんて! 世界には最初からウソが満ちあふれているというのにね。今日はそんな特別でもなんでもない、特別な日! ああっ、世界のアンハッピーバースデー!」
しゅばっと両手を広げて、毛先を血のような赤に染めた黒髪を外から吹き込む風になびかせながら、いとは幾重にもなって押し寄せるゾンビたちへ、ほがらかな笑みを寄せました。
繰り返しになりますけれど、彼女の頭はゾンビにあれこれされるまでもなく、最初からくるくるなのでした。
「けれど残念、いとを襲っても意味はありませんわ。なぜなら『私は不老不死』! 蓬莱の国の仙薬を飲み、人魚の肉を喰らい吸血鬼の血を浴びた、わたしは不老不死! 平安の世から今日に至るまで、生き続けてきた存在なのですから……うふふふ♪ もちろんウ・ソ☆ ですわ! ウソだよ、ウソですの! ああ、じゃあ待って? 不老不死でもなんでもない僕がキミたちゾンビに襲われたなら、あたしは死んでしまう? ああ! このままいとは折られ千切られかじられて、食べられて死んでしまうのね、ううっ、くすん。うっうっ、うううううゥ……なァァァんって、今日は素敵な日なんでしょう!!」
ゾンビには当然、目の前の新鮮なエサに真っ当な自我が残されているのか、はたまた理性などとうにかききえて狂気の中に沈んでしまったのか……なんてことを考えるおつむなどありません。彼らは遠慮なく、いとの身体へとかぶりつくのみです。
ぶちぶち、ぶしゃーっ! 鮮やかな血が噴水のように噴き出して、床や壁やゾンビたち、いと自身までも真っ赤に染め上げていきます。
「はッああああぁ、あァァァんっ、素敵ぃ!! 見て、わたしを見て、俺を見ろ、僕、私、ああ、食べられてるゥ!! いとは今無性に踊り出したい気分だけれど、ああ残念! 踊る足がなくなってしまったわ、でも待ってそれなら歌えばいいじゃない? いと、歌います♪ 1、2の3、はい! ここは寝子島 マジで良い島 セーイ? 寝子島高校 我は親孝行イェー……」
ずばばばばん! いとの身体に群がるゾンビたちが暴風に吹かれたかと思うと、腐った肉は一瞬にしてこまぎれとなり、ばらばらと崩れ落ちていきました。
事もなくゾンビたちを薙ぎ払い、さっそうと目の前に立つふたつの人影。
「……助けて良かったかい? なんだか楽しそうだったけど」
「いえいえ、おかげでわたくし、まだまだこの素敵なウソを楽しめそうです。ありがとうございます」
「これはご丁寧に、どうも」
いとを助けたのは、指先でいくつものナイフを弄ぶ
サキリ・デイジーカッター
でした。
彼の十八番たる刃物さばきは、平時においてはややキケンかつ特異な趣味ではありますけれど、今はそんな特技が何より求められる状況です。ゾンビのおかわりがわらわらとやってきても顔色ひとつ変えることなく、むしろサキリは嬉々としてナイフを振るい、ろっこんによる瞬間転移能力も存分に活かしながら、縦横無尽! あっちに出現してはゾンビの腕を、こっちに現れては脚を、首をと次々に、赤い刃で斬り飛ばしていくのです。
加えて今日の彼には、実に頼りがいのある相棒がおりました。
「しばらくそっちを頼めるかい。ダマスカスブレード」
「はい、かしこまりました。ご主人さま」
ふわりと微笑んで飛び出していく、美しい褐色の肌を持つ少女。白と黒の混じり入った艶髪に、踊り子めいた衣装を身にまとう、彼女はサキリの一番のお気に入りであるダマスカスブレードが擬人化した姿です。
先日
の出会い以来、もう一度会いたい、かなうなら共闘してみたいと願ったサキリのウソによって、こうして姿を見せてくれました。
ダマスカスブレードが自身の象徴たるランダムな刃紋を持つ剣を振るい、ざくざくとゾンビを斬り分けていく間に、サキリはいとの手を取り助け起こします。
「立てるかい? うん、大丈夫そうだね」
「はあ、でもいとは先ほどゾンビの方々にこの美脚を差し出してしまいましたもので。見てください、うふふ、見てよこの艶やかな太ももを、僕はこの脚で終末の素敵なステップを……あら? 私の脚がありますわ」
気づくと、ゾンビに残らず食べられてしまったはずのいとの両脚は、ぴかぴかのもとどおり!
「今日はエイプリルフールだからね。ウソが本当になるそうだよ」
「ああ! なるほど、素晴らしい! いとは本当に不老不死になったのですわ、これから何度だって何度でも、咀嚼される感覚を味わうことができる! なんて素敵! ああ神さま、いとはこれ以上になく幸せです! これはまったくウソではなくて」
「そのようだね」
なんだか喜んでいるいとはさておき、サキリは周囲をぐるりと見回して、状況把握。
どうやらいとは単なるちょっとおかしい子のようで、戦闘能力は皆無です。ぶっちゃけ囮くらいにしかなりそうもありません。サキリとダマスカスブレードがいかにツワモノであろうとも、ふたりだけで多重の津波のようなゾンビ群を退けるのは、さすがに厳しそうです。
「となると……仲間のところへ一時撤退だ。いくよ、ダマスカスブレード!」
「はいっ、ただいま!」
サキリはいとを伴い、アウトレットパークの奥へと駆け出しました。
今や寝子島シーサイドアウトレットは人類最後の砦として、その内側に生き残りたちをかくまっています。
「由貴奈さん、こっち!」
「ほいほい~、ほいっと」
非常階段を駆け上がり、
壬生 由貴奈
は差し伸べられる
卯木 衛
の手を取って、扉の向こうへと飛びこみます。
「ふたりとも、どいててくれ! うりゃーっ」
そこへすかさず、
志波 武道
が大きなソファを両手で押し込み、どかん! ゾンビの指やら腕やらを挟んでぶっちぎりながら閉じた扉をふさいで、どうにかゾンビの流れをせき止めることに成功しました。
「ふーっ! ここが家具売り場で助かったゼィ☆ ふたりとも、ケガはないか?」
「俺は大丈夫っす……由貴奈さんは? どっか噛まれたりしてませんか!?」
「大丈夫だよぉ~。心配ありがとね、うーちゃん」
つい最近、晴れて恋人同士になったという衛と由貴奈が見つめ合うのを、微笑ましく眺めつつ。武道はふぅ、とひとまず安堵の息を吐きだします。
「んもー、春だよ? うららかな春だよー? だれぇ、ゾンビが大発生なんてウソついたのぉー!」
誰かが不用意にもついたウソが現実となり、寝子島にゾンビがあふれ出してから、ついついぼやいた武道も、手を握り合う由貴奈と衛も、それぞれに命からがらこのアウトレットパークへたどりつきました。どうやら建物の中には、ほかの生存者グループもいくつかたてこもっているようですけれど、今のところまだ合流することはできず、三人はとにかく逃げまどうばかりです。
「エイプリルフールか~。どうせなら、楽しいウソをついたほうが良いのにな~」
「そうだねぇ。うーちゃんの楽しいウソって、どんなの?」
「へっ? そりゃ……」
なにげなく尋ねた由貴奈に、衛はきょとん。なぜだかぽわっと顔を赤くしてぶんぶんと首を振り、なんでもありません! とそっぽを向いてしまいました。なにを想像したのかは分かりませんけれど、かわいらしい反応に、由貴奈は思わずくすりと笑います。
「……待てよ。そうか!」
「うわ!?」
不意に武道が声を上げて、飛び跳ねた衛は由貴奈へ飛び付きました。
「ど、どうしたんですか?」
「ウソが本当になるのなら、俺たちもウソをつけばいいんだ。ゾンビに対抗できるようなウソを……たとえば。『実はこの場所、ショッピングモールは仮の姿。裏では、対ゾンビ用兵器の研究開発施設だったんだ』!!」
ばばん! 突拍子もないウソ、けれどそれこそが今の状況においては、絶対の切り札になるのかもしれません。
武道がついたウソもまた、すぐにも現実となり……ずごごごご。どかん!
「ほら! 研究所への秘密の扉か何かが開いて……あれっ?」
「違う、バリケードが破られたんだ!」
確かに何かが変わったような気配はありながらも、目の前のソファがふっ飛ばされて、開いた扉から流れ込むゾンビ、ゾンビ、ゾンビの群れ!
「うーちゃんしばちゃん、下がって!」
すかさず由貴奈は、ハヤリのDIYコーナーで集めておいた金槌、ノコギリ、スパナにレンチに電動ドリル、それに無数のクギなどなど、ありとあらゆる金モノをろっこんによる操作で高い天井の下へふわりと浮かせると、能力を解除。金属は重力にしたがって雨あられとゾンビたちへ降り注ぎ、どばばばば! もろい頭蓋骨をやぶって突き刺さり、肩から腕を丸ごとぼそりと削ぎ落としたりと効果絶大です。
とはいえ、敵は無数のゾンビの群れ。
「うーん。これはちょっーと、数が多すぎるねぇ」
「ややややべえっす、逃げねえと!」
「逃げるってどこに!? ここ行き止まりダヨー!?」
家具売り場には椅子やらテーブルやら、武器や遮蔽物になりそうなものこそ山ほど転がってはいるものの、ゾンビはそれらで防ぎ切れるほど生易しい数ではなく、端的に言って絶体絶命です。大ピンチです!
「な、なら俺もウソついて……って、とっさじゃなんにも出てこねえ!」
「とにかく、さっきのウソでどこかに研究施設への入り口ができたはずだ! なんとかここを突破して、たどりつければ……」
と。
その時でした……どがしゃーーーん!!
「「!?」」
窓を突き破って飛びこんできたのは、
「あれぇ。あめちゃんだー」
「楓くん……!?」
「話は聞かせてもらった!!」
ばばーん! カッコイイポーズで、颯爽登場!
千歳飴 楓子
!!
いつものぐーたらしつつゲームばっかやってる姿からは想像もつかない機敏な動きで三人へと駆け寄った楓子は、なんかSFチックなスマートフォン型拳銃を構えて、どしゅびしゅばしゅん! まばゆい光の弾を放ち、次々にゾンビの頭を撃ち抜いていきます。いつもぐーたらしつつゲームばっかやってるからか、こーいうのには強いのかもしれません。
「研究施設とやらにたどりつければ、どうにかなるんだな。ならばここは、『歴戦のゾンビハンターである楓子』がびしばしとゾンビを薙ぎ倒して、手助けをするとしよう」
などと言いつつ、どしゅどしゅばしゅん! ゾンビの頭を一撃のもとに撃ち抜いていく、すこぶる凄ウデなゾンビハンター楓子。いつもぐーたらしつつゲームばっかやってるだけのことはありました。
「ところで、謝礼には期待しているからよろしく。スマホゲー用のプリペイドカードか、エルメスのティーカップがいいな。おっ! そうだ、今日は楓子がドハマリしているゲームのコラボグッズの発売日なんだ。覚えておいてくれ」
……えー、ともかく頼りになる助っ人が現れたことで、状況は好転を始めたようです。
三人はうなずき合うと、ゾンビたちの群れをどかすかとやっつけながら突破し、駆け抜けていきます……シーサイドアウトレットのどこかにあるという、対ゾンビ用兵器研究開発施設を目指して!
<< もどる
1
…
38
39
40
41
42
…
50
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
妄想<ウソ>が現実<ホント>になるところ。それが、らっかみ!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
109人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月09日
参加申し込みの期限
2017年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!