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【暴け! BL帝国の謎(2)】
かくして
ブリジット・アーチャー
、
神野 美野梨
、
新井 すばる
の三人は、謎のBL帝国へ侵入。さっそく調査を開始します。
アーチャー艦長が、なんかこースペース技術の産物的なカッコイイ双眼鏡みたいのをちゃきっと構えて、やたらに豪華な宮殿の内部を覗き込みますと、
「えーと。ボーイズ・ラブの世界……? 正確には、極端に女性比率が低い国なのね」
「街で聞き込みをしてみたら、この国には女性がたったのひとり、女王しかいないらしいわ」
「うん? それじゃ、どうやってこの国は成り立っているんだい」
すばるが指にはめたちくわをゆらゆらさせながら尋ねますと、美野梨はきりっとメガネを押し上げながら、至極マジメーなお顔で答えました。
「もちろん、男性同士のカップリングじゃ子どもは生まれない……そこでこの国では婚姻制度をとらず、人工受精と母体の代わりとなる保育カプセルによって子孫を残しているのよ。保育カプセルからは、親となる男性ふたりの形質を受け継いだ優秀な男の子が誕生する……女王はそのカップリングの組み合わせを決定するという絶対的な権力を持ち、男性は下働きや子どもの世話をする。まるで、ミツバチのような社会形態ね」
ミツバチが聞いたらいやいやいや! とか必死に首を振りそうなハナシですけれど、科学士官の語るお言葉ですから、艦長らは疑問もなくこくりとうなずきます。
「ふぅん……? この星の大気成分や環境、原住民とその文化は地球に似ているけど、それ以外はずいぶんと変わった進化を選んだようね」
ブリジットが双眼鏡をずずいとズームすると、黒髪をポニーテールに結った女王さまが、なにやら軍服を着込んだ美少年たちをくっつけたり離したりしているのが見えました。
ともかくBL帝国とは、そんな世界であるようなのです。
「なるほど、事件の全貌が見えてきたね」
にやりと笑ったちくわ。いやすばる。
「つまりイケメンクルーたちの失踪には、BL帝国が関わっているということだ」
「ええ、そのとおり。彼らはあそこにいるはず……!」
美野梨へ双眼鏡を手渡し、すっくと立ちあがったブリジット艦長も、レーザーガン片手に力強くうなずきます。
「よし! すばる、美野梨、救出に向かうわよ……」
「……待って!」
艦長の代わりに双眼鏡を覗き込んでいた美野梨が、駆け出そうとしたふたりを制しました。
「どうしたの、神野さん。何か動きが?」
「ええ……良く分からないのだけど」
へにゃりと眉を八の字にした美野梨は、困ったように言いました。
「女王は今、馬を集めているみたい。ええ、これは大いなる謎ね」
「「馬……?」」
女王、
響 タルト
は悩みに暮れておりました。
「国中の美少年を集めて合コンしてるのに、ムッシュくんだけがどうしてもなびいてくれない……いったい何がいけないんだろう?」
「いやだから、オレがノーマルだからだろ……」
「そこでボクは、ようやく気付いたんだよ! ムッシュくん!」
美少年たちにチヤホヤイチャイチャされている、
鎌八 まもる
のやけに遠い目には構わずに。タルトは、びっ! 指を一本立てまして。
「ポニーテール好きのムッシュくんにふさわしい相手は、これだー! 国で一番いい馬をここへ!」
ぱかぱかぱか。美少年たちが連れてきたのは、そのものずばり……馬! 三度のメシよりポニテ好き(誇張ナシ)なまもるのためにタルトが用意したのは、モノホンのお馬さんでありました。
集められたたくさんの馬たちのなかから、ひときわ体格と毛並みの良い白馬が前へ進み出て、まもるへ鼻先をすり寄せます。
いくらなんでも人間以外はちょっと……と思いきや、
「おおっ、こりゃいい馬じゃないか! アンバーやオブシディアンにはちょいと落ちるが、お前さんなかなかいい顔してるぜ。名前はなんてんだい?」
とかなんとか、馬好きなまもるは大いに気に入ったようでして。馬の扱いにも慣れたもので、白馬のほうもあっという間に彼へ懐いてしまいました。
人と馬、ちょっと思ってたのと違うような気もしつつ、いちおーカップル成立!
「いやぁ、イケメン地獄に現れた天使のようだ。ポニテ(馬毛)触ったら元気が出てきたZ☆」
(……あれ? どうしたんだろ、僕……)
その、瞬間でした。不意に、女王は気づきます。
嬉しそうなまもる……その笑顔が自分へ向けられたものではないことに、どこか痛む胸。自分が望んだ光景であったはずなのに、なぜだか晴れない心。
「ムッシュくんの、あんな顔が見たかったはずなのに。どうして僕は、こんなに胸が苦しいんだろう……」
「……真実を知りたいですか? 女王さま」
「えっ?」
そこへすすすっと近づきささやいたのは、選ばれなかった馬たちの中の、茶色い毛並みの一頭でした。ええ、馬です。
馬は言いました。
「彼を見るあなたの目線、憂いを帯びる表情。なに、簡単な推理だよ。本当に彼とカップリングしたかったのは、女王さま……あなた自身だったんじゃないかな?」
「……僕が……?」
もちろん馬がしゃべるわけはありませんから、それは馬のコスプレで、中身は変装して潜入していたすばるくんでありました。違った、ちくわくんでありました。あれ?
よりにもよって、なんで馬……? 別に軍服着て忍び込んでも良かったんじゃ……といった疑問はさておきまして、
「見つけたぞ、失踪したイケメンクルーのひとり。やあ、まもる」
「……ん? なんだ、すばるか。なにやってんだ、こんなところで? やべえ国だぞここ、男とカップリングされちまうぞ」
「ああ、知ってる。それよりほら、これをお前にやる」
そう言ってすばるがひょいとまもるへと手渡したのは、どこで手に入れてきたやら。それはまわりの美少年たちも身に着けている、男物の軍服です。
「どうすりゃいいのかは、分かるだろ? あとは自分で考えろよ」
「!」
ふたりの少年たちのやりとりは短く、どこか通じ合っているようで、女王タルトはそれをやけにドキドキとしながら見守ります。
やがて、くるりとタルトを振り向いたまもる。
「……女王さま」
「は、はいっ?」
「もうじゅうぶんに堪能されたことでしょう。BLが良くないとは申しません、しかし過ぎたれば毒となります」
慇懃に言った後、男物の軍服を掲げながらにかっと笑った、その笑顔。
彼のそんな表情を見たとたん、タルトの胸にわだかまっていたイヤな痛みは、しゅわしゅわ。あっという間に溶けて、どこかへ行ってしまいました。
かくして。
「ようやくオレ好みのイケメンが見つかったよ。行くぜ、にゃんこたん!」
「わっ!?」
さっそうと白馬にまたがるまもる。その背中には、軍服を着て男装した、タルト女王さまの姿がありました。
「どうしてだろう……さらわれてるのに。僕、なんだか気分がいいよ。ムッシュくん♪」
「まっ、なにもかもが思いどおりになる世界なんて、味気ないもんだろ? そろそろ帰るとしようぜ……ではイケメン諸君、ごきげんよう! ハァーッ」
気合一発、ぴしりとたづなを鳴らすと、白馬は新しいご主人さまのためにぶるるんと奮起して、猛ダッシュ! 美少年の群れを切り開くかのように駆け出します。
「女王さまがさらわれたぞー!」
「追え、追えー!」
瞬く間に、どぎゅん、びしゅん! 的なビーム銃の光が飛び交い始めた中を、まもるとタルトを乗せた白馬はぱかぱか、軽快に走り去っていきました。その後ろ姿は実に仲睦まじく、帝国の終焉と引き換えにしたとしても、美しくかけがえのないものに見えました。
一方どさくさ紛れに侵入し、クルーたちを救出したのは美野梨とブリジット。ふたりは顔を見合わせまして、
「あれほどのBL好きだった女王が……なるほど。男女の機微というものは、最大の謎のひとつね」
「ええ、でもそれをすっかり解き明かしてしまうのは、野暮というものね。ともかく、私たちの身にふりかかった謎はこれで解決だわ。イケメンクルーたちは、BL帝国でカップリングされるためにさらわれた……」
「そして僕らが救出し、これにてQ.E.D.! ってわけだね」
「あら、おかえりなさい新井くん」
戻ってきたすばるは馬の着ぐるみを脱いで、代わりにいつものように、ちくわを口にくわえています。馬もなかなかお似合いでしたけれど、彼にはやっぱりちくわがしっくりきます。
「侵入者だー! ここに、女王さま以外の女がいるぞー!」
「捕まえろー!!」
ようやくにして彼らに気づいたようで、軍服美少年たちがレーザーガンをビービー鳴らしながら、ずどどどどっとこちらへやってくるのが見えました。
けれどブリジットは、冷静に。びびび! 早撃ちのレーザーガンで何人もの美少年をパラライズ状態にしてしまいながら、胸を張って叫びます。
「最後はこのセリフで締めるべきよね。アーチャーよりブリッジへ、3名転送!」
ばしゅ、ばしゅばしゅん! 光に包まれながらブリジットたちは空間を飛び越え、上空に待機する宇宙船へと舞い戻り、再び新たな宇宙へと旅立つのでした。
彼らに解き明かされるのを今か今かと待ちわびている、次なる謎を求めて……!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
109人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月09日
参加申し込みの期限
2017年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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