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妄想<ウソ>が現実<ホント>になるところ。それが、らっかみ!
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【イケナイ主従関係】
「ウソをついてもいい日……ですか?」
また先生が妙なことを言い始めたぞ。今度はどんなことをさせられるのやら……といった心のため息は見事に押し隠しつつ、
メーベル・コルテージュ
はあくまで顔には出さず、さらりと主へ問い返したものですけれど。
しかしそこは先生こと、賢しき
ヴェルト・レトランジェ
。執事の内心などはバッチシお見通しのようでして、
「いやいや、僕のウソじゃない。違うとも。この島にはそういった愉快な祭り、あるいは風習があるらしいのだよ」
「なるほど。それはいかにも、先生のお好みそうなお祭りですね」
「実に。ね」
本日のおふたりは、寝子島の調査……というか観光といいますか、そんな感じでふらりと島を訪れてみた次第です。ぶっちゃけ暇に飽かせて星幽塔を飛び出してみたところ、そんな面白そうなイベントなにがしがそこらじゅうでカオスを引き起こしているのですから、メーベルははふぅと心の中で深く息を吐き、ヴェルトはにやりと笑みを浮かべずにはいられないのです。
「というわけでメーベル、なにかおもしろいウソは無いものかね?」
「おもしろいウソ、ですか? そう言われましても、すぐにはなかなか」
ご主人の無茶ぶりはけっこーいつものことだったりしますけれど、なにかと生真面目な執事のこと。ヴェルトを満足させられるような小粋なウソが、ぽんぽんと浮かんでくるわけもありません。
「そもそも……俺は執事です、先生。俺が先生にウソなど、つけるはずもないでしょう?」
「やれやれ、あいかわらずつまらない男だね君は。しかしまあ、君のウソが稚拙だというのは否定しようもないがね」
「……そうですか」
ぷい、と顔をそむけてしまったメーベルをくすりと笑いつつ、ヴェルトはふむ、と考えます。
メーベルはポーカーフェイスを気取ってはいるものの、その内面は、ことヴェルトにとってはけっこーバレバレだったりします。
(この間は子どもらしく振る舞ってみたら、なかなかに楽しい反応を返してくれたからね。く、く……少し、からかってみるとしようか)
さてこの執事くんは、どんな初々しい反応をして楽しませてくれるだろう? なんてほくそ笑みながら、ヴェルトは試しにウソをついてみることにしました。
「ああ。なんということだ……メーベル。僕は、気づいてしまったよ!」
「? どうしたんですか、先生?」
ウソが本当になる日……なんて言葉には実のところ、半信半疑なままで。
「『どうやら僕は、君に対して思慕の情を抱いてしまったらしい……! 愛しているよ、メーベル! 死が二人を分かつても、この愛だけは永遠だッ!』」
30分後。
執事とご主人さまの姿は、なぜだか遊園地にありました。本日、寝子島イリュージョンランド跡地に一日限定でやってきた、かの『NIKUKYU NYAND(にくきゅー・にゃんど)』です。
ぴったりと寄り添うふたりの頭にはもちろん、ネコミミカチューシャだって乗っかっています。
「……あの、先生。これは?」
「君が言ったんじゃないか。俺はあなたについていくしか能のない犬です、いつもどおり行きたいところに行っていただければ、とね」
ヴェルトがきゅ、とメーベルの腕を抱き込みながら、きらめく瞳で見上げます。
「だから僕は、ここへ来たかったんだよ。メーベル、君といっしょに……ね」
「そう、ですか。先生、でもあの、少々……近すぎは、しませんか」
ぎくしゃくとしたメーベルの長身へ、ヴェルトは小柄な身体を隙間もないほどにすり寄せながら、やれ君が好きだ、やれ死ぬほど愛してる、などと愛の言葉をつぶやきます。きらきら瞬くネオンに彩られながらニャンドをそぞろ歩くと、そこかしこでマスコットの猫たちがぱふぱふと、祝福の拍手を贈ってくれました。
もはやいつもの主従関係をひらりと飛び越えて、これは紛れもない、遊園地デート……!
「君をからかうつもり……だったのだがね」
潤んで揺れる、アメジストの瞳。頬をくすぐる熱い吐息。ほんのりと緋色に染まった頬。
「信じられないことだが。どうやら僕は本当に、君を愛おしく思っているようだ……」
「せ……ん、せい。お戯れは、どうか、このあたりに……」
「君は、嫌かい? こんな僕とでは」
真っすぐに見つめられ、耳元に愛をささやかれるたび、メーベルは肩が跳ねるのを止められません。心が跳ねてしまうのを、止められません。
だから彼は、ウソをつきました。
「俺は……執事、ですから。先生を受け止めるわけには、まいりません。どうか……」
「……ふふ。実に、君は……つまらない男だね」
見透かされるわけにはいかない、と、メーベルは努めて心をかたくなにします。
(この甘美なるウソに、浸るわけにはいかない……今、こうしてあなたの側にいられること。それこそが、俺には過ぎた幸福なのですから……)
それをすっかり見透かしたように、ヴェルトは背伸びをしてメーベルの耳へ桜色の唇を寄せ、子猫のようにささやきました。
「……そういうところが、気に入っているんだよ」
(ああ……悟られるわけにはいかない。今まで抑え込んできた、この身の程知らずの欲望は……決して、満たされてはいけないものだから……)
小さくて柔らかな、吸い付くようにして離れない主のぬくもりにどうしようもない火照りを感じつつも、律儀なメーベル。彼はどうにかこうにか自分を取り繕いながらも、もはや陥落寸前の頼りない理性へと、必死にすがりつくのでした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
109人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月09日
参加申し込みの期限
2017年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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