ねこじま無双・ティンクルスターズ！｜リアクション

ねこじま無双・ティンクルスターズ！

■エリア・アルファ２　絶対防衛圏
　波のように襲いかかる鬼の群れ。
　しかし一定距離まで近づいた段階で強烈なデコピンでもくらったようにもんどりうって転倒。それを踏み越えて新たな鬼が飛びかかるもまた転倒。
　まるで円形のバリアでもできているかのような現象がおきている。
　その中心にいるのが、我らが八神修である。
「うん。さすが、使いやすい銃だ」
　修が手にしているのは自動拳銃である。
　名前が機関拳銃と似ててややっこしいが要するに自動でリロードしてくれる拳銃である。ごく一般的な銃社会でいう普通の銃といえばコレである。
　特に修が使っているのは（実在の社名を避けつつ述べると）米軍や米警察が使うためにと二十一世紀の頭らへんに大手銃メーカーが作ったもので、安定性や信頼性においてトップクラスの性能を誇る。特にこれは服の下に入れるために小型化したバージョンで、全長も手のひらとあんま変わらない。以上、大雑把な銃うんちくである。
「夢の中とはいえ銃器を積極的に扱う機会に恵まれたな。まあ、こんな技術は使わないにこしたことはないんだけど……」
　暫く撃ちきったところでリロード。
　ここぞとばかりに距離を詰めてこようとするので、修は付属ベルトで背負っていた小銃を構えた。
　小銃っていうのはアサルトライフル。要するに両手で持って連射と単射で切り替えながら撃てるやつである。中でも個人携行火器というネオ小銃みたいな位置づけのタイプだ。
　特に炸裂弾ランチャーとライフルが上下にくっついた構造をしており、二つを切り替えながら使用する。なお、大きくて重くて高価であるというみもふたもない理由から開発計画は中止されたそうだ。銃器うんちく再びおわり。
「一度使ってみたいと思ってたけど」
　炸裂弾でもって鬼をいくらかまとめてはねのけつつ後退。
「一人だとリロードタイムが問題になりそうだ。どこかに仲間が居ればな……」