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\ オーバータイム!/
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●a green song
凄まじい湿気と熱気。充満している濃い森の匂い。
鬱蒼と高く生い茂る木々に閉ざされるように囲まれた森。それでも太陽の強い光は僅かの隙間も見逃さず、そこかしこから熱気と共に遠慮なく刺すように落ちてくる。
屋敷野 梢
はそんな森の奥深く、独り苔むした岩に座って、渓流に足を浸しながら誰かを待っている。
足はひんやりと冷たいのに、首も腕もじとりと汗ばんでいる。容赦のない自然に梢は逆らわない。鼻の頭に汗を掻きながら、高い高い森の木々を見上げた。
眩しすぎる光。上からは蝉時雨が降りそそぎ、下からは川のせせらぎが耳に優しい。緑の匂いと土の匂いが森中を包み込み、むせかえるようだ。
濃密な生の気配。梢は熱気と湿気をひたすら耐えるようにしながら、その身を森に預ける。
遠くを飛ぶ蝶や蛾のひらひらとした姿をぼんやりと追い、圧倒的な木々の香りに包まれ、森の様々な音に耳を澄ます。
蟻が梢の指先をくすぐりながら通り過ぎ、カナブンがその焦げ茶のおさげにとまり、探検するかのようによじ登る。
その全てを、梢は楽しんでいた。
多様な生が混在するのに、とても落ち着く世界。梢もその一部となり、静かに佇む。独り、溶けていく感覚。このままだと森の気配にきっと絡め取られる。早く、来てくれないかな。
梢は森の向こうに目を凝らす。彼女は、ずっと誰かを待っていた。
それが一体誰なのかはわからないけど、梢は待っていた。それは、きっとこの感覚を共有できる人。圧倒的な色濃い生に、気が付いてくれる人。
青臭くて土臭くてのぼせるような熱気にじっとり汗ばんで。日差しを浴びながら虫にたかられ苔の上に座って。
都会の生活に慣れきった人達なら眉をひそめ、なんだそりゃと思うようなこの環境。でも、それをわかってくれる人が、私の隣に一緒に座ってくれるのだ。そう思うと、なんだか無性にわくわくしてくる。
梢は、待っている。水を蹴り上げて飛沫を高く上げてみたり、遠い音に集中してみたり。この独りの森の世界に心を広げながら、その人を待ち続ける。
長い長い間、梢は1人で待ち続け……さすがに少し寂しくなってきた。
(待ち人……来ずですねー)
梢は思わず自分の姿を確認した。森の生気に溶け込みすぎて、輪郭を失ってるかもと思ったからだ。
大丈夫。私の体はちゃんとある。それならもう、するべきことは1つ。
梢は小さく笑みを浮かべ、よいしょと立ち上がった。
このままではらちがあかない。それなら。
(私が探しに出かけることにしましょーか)
梢は自分の周りを飛び交う羽虫に構うことなく辺りを見回す。そして岩から下り、川を下るように歩き始めた。
大きな大きな森の中。まだ見ぬ誰かを思い、梢は木々に抱かれるように歩いて行く。その姿は小さくなり、やがて眩しい光の中に溶けていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月03日
参加申し込みの期限
2017年06月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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