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夢でトキメキましょう
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●KAEDE & NATSU !
千歳飴 楓子
は、男になっていた。
短い黒髪に襟足だけ水色が覗く。それなりにあったはずの胸もペタンコ、視点はいつもより頭1つ分は高い。楓子が鏡の中を覗けば……そこには眠たげな美青年が映っていた。
(あれ、俺って男だったっけ? ……ん、俺?)
普段はそんな風に自分を呼んでいなかった気がする。えーと……。
(まあいいか)
性別や一人称の疑問をその一言で楓子は片付ける。そういう意味では楓子は何1つ変わっていないようだ。
早く学校に行かねばな。
いつもならロングの黒髪をなびかせるのだが、楓子……いや、ここでは『楓』と呼ばせて貰おう。楓は襟足にスースーと風を感じながら家を出た。
立花 なつ
は、女になっていた。
ふわりと揺れるロングの金髪。下を向けば、ドドンとメロンのような豊満な胸に、ミニスカートからは白い太腿が伸びている。なかなかの魅力的なボディになつは思わず鏡を覗き込んだ。
(……あれ? もしかして今、夢を見てる?)
うーんとなつは可愛らしく首を捻る。現実と何か違ってるのは、分かるんだけど……なんだったかな?
(……まあ、どうでもいいか~)
なんと、楓子と同じ反応である。さすがは仲良しさん。なつは……ここでは女の子の『なつ』は、制服のミニスカートを翻して家を出た。
そして。
「あ、かーくん♪ おはよ~」
「む。なつ氏か。今日も可愛いな」
非常にナチュラルに2人は出会う。なつは大胆に楓の腕に抱きついた。
「ふふ、面白い夢だね~。そうだ! せっかく夢なんだからさー、学校なんてどうでもいいよぉ。デート行こ~?」
抱きつかれた楓はきょとんとなつを見た。
「夢? そうか? まあ、学校をサボるのは賛成だ」
「やった! じゃあ街に出よ~♪」
そう言うとなつは腕を絡めたまま楓に身を寄せる。
(あれ? 俺となつ氏って付き合ってたっけ?)
そんな事を楓は考えたりもしたが……腕に当たる柔らかい感触が心地いいので、そのままなつと並んで歩き出した。
*******
現実世界はともかく、性別転換した2人のデートは、乙女ゲーのご褒美イベントのようにラブラブに進んでいく。
「ねえねえ、どっちが似合うかな~? やっぱりこっちのワンピースが可愛いかなあ」
ショップでじゃん! と可愛らしくなつが2枚のワンピースを楓子に見せる。楓がスマホから目を離し微笑んだ。
「どっちもいいと思うが……気になるなら試着をして来るといい」
「うん! じゃあかーくんちょっと待っててね」
そう言ってなつは試着室のカーテンを閉める。それを確認すると、一時楓はそこから離れたが、すぐに戻って来てスマホをいじりながらなつの着替えを待つ。その姿は優しい恋人そのものだ。しばらくしてサッとカーテンが開いた。
「どうかな?」
そこには新しいワンピースに着替えたなつの姿。楓がアクアマリンの瞳を細め、微笑んだ。
「うむ。似合っている」
「ほんと? 嬉しいな~」
「今日は1日それを着て過ごすといい。会計は済ませておいた」
「えっ? かーくん買ってくれたの? あ……ありがとう。えへへ……嬉しいな」
ワンピースの裾を掴み、恥ずかしそうに礼を言うなつ。その柔らかい金色の髪の毛に楓はそっと触れて言った。
「さあ、次はゲームセンターに行こう。こんな可愛らしいなつ氏が隣にいれば、俺も腕が鳴る」
「あ、う、うん!」
頬を桜色に染め、なつが頷いた。
その言葉通り、ゲーセンでは楓の腕は鳴りっぱなしだった。
音ゲーで最高難易度フルコンボ、格ゲーで挑戦者を倒しまくり、シューティングでゾンビを一網打尽。周囲の観客の度肝を抜き、なつは隣でただただ感心するばかりだ。
(上手だなぁ。ゲーセンはちょっと苦手だけど……かーくん楽しそうでよかった)
すると楓は今度はなつを連れ、クレーンゲームのコーナーへ来た。
「なつ氏、どれが欲しい?」
「え? そうだな~、あのぬいぐるみ」
なつが指差したのは、眠そうな目をしたぬいぐるみが景品のクレーンゲーム。楓は颯爽とその前に立つと、難なくぬいぐるみをゲットした。
「ふふ、ざっとこんなもんだ」
「すごーい、簡単に取れちゃった」
驚くなつの前に、楓はぬいぐるみを差し出した。
「これはなつ氏にあげよう」
「ありがとう! この子、眠そうな目がかーくんそっくりだから、欲しかったの」
ぎゅ~っ! となつは嬉しそうにぬいぐるみを抱きしめる。そしてそのエメラルドグリーンの瞳を輝かせて言った。
「そうだ! プリクラも撮ろうよ~」
「プリクラか……ゲーセンの中ではそれだけは素人だ」
「大丈夫大丈夫~♪」
攻守逆転。なつは楓の腕を引っ張って、プリクラ機に入る。そして慣れた様子で操作をすると、ぬいぐるみを間に挟んで楓に顔を寄せた。
「かーくん、ちゃんと笑ってね~」
「む、む?」
カシャ! キラキラのベストショットがプリントアウトされた。
ゲームセンターを堪能した2人は、今度はクレープを食べながら、街を散策する。
「えへへ、クレープおいし~♪」
「慣れない事をすると腹が空くな。たまにはクレープもいい」
まだキラキラプリクラの余韻が残っているのだろう、楓はコキコキと首を慣らす。そして嬉しそうにクレープを食べているなつにふと視線をやると、真面目な顔で言った。
「なつ氏、頬にクリームがついてるぞ」
「えっ、ほんと? どこ~?」
なつは慌てて見当違いな場所を擦る。そこにふいと楓の顔が近付いた。
「ここだ」
楓の舌がペロリとなつの頬を舐める。ボボボッとなつの顔が赤くなった。
「う、わわっ? か、かーくん……それはちょっと恥ずかしい……かも~?」
「なんでだ? 綺麗に取れたぞ?」
「うん、それはありがとうなんだけど~」
「そうか、なら良かった」
楓は頷くとまた平然とクレープを食べながら歩き出す。なつも真っ赤になってしまった自分の頬を押さえ、ドキドキしながら歩き出した。
あっという間に周囲は夕日に赤く染められていく。楽しい時間はもうおしまい。2人は互いの家の分かれ道で、ゆっくりと向かい合った。
「今日は楽しかったな」
「ほんとだね~」
なつは楓にふふと微笑むと、少し寂しそうに言った。
「あーあ、夢から覚めたくないなあ」
「……夢? ああ、これは夢だったか」
初めて気付いたように楓は己の姿を確かめる。
「あれ、でも現実と何がちが……」
その時、くんっとブレザーの襟が引っ張られた。
「……今度は『ちゃんと』デートしようね」
引っ張られるまま下を向いた楓の唇に、背伸びをしたなつの柔らかい唇が重なる。驚く楓から唇を離すと、なつはにっこりと笑った。
「また明日」
*******
(……ハッ)
ガバリとなつは起き上がった。そこはいつもの自分の部屋。
「夢かあ……」
きょろりとなつは起き抜けのあまり回転していない頭で辺りを見回した。
(なんかいつもと違って、結構いい感じだったけど)
現状を把握すると、なつは夢と違って短くなっている金色の髪をわしわしと掻く。そしてとても残念そうにぽてんと顔を伏せた。
「……う~ん、逆なんだよなあ~」
楓子はパチリと目を覚ますと、ゆっくりと起き上がった。
(あれは夢か。色々ナチュラルに受け入れていたが、よく考えたら現実と色々違うじゃないか。夢というのは恐ろしいな)
長い黒髪をさらりとかき上げ、もそもそと楓子はベッドから下りる。そして学校に行くために着替えながら、色々と思い出していた。
なつのメロンのような立派な胸。可愛らしい笑顔。ゲームセンターは楽しかったし、クレープは美味しかった。そして……キス。
着替えを終えた楓子は、そっと自分の唇を押さえる。そしてスッと顔を上げると、カバンを持ち、髪をなびかせ部屋を出た。
今日は……なつ氏とサボってもいいかもな。
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担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月03日
参加申し込みの期限
2017年06月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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