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授業風景 〜1年9組と10組の女子の場合〜
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chapter.7 体育館裏で待ってるから
ちょっとした学級裁判が幕を閉じた頃、時刻は9時15分を過ぎていた。
もう授業の終わりまで、そう時間はない。
そんな時間にも関わらず、校舎の外を歩いている生徒がちらほらといた。
相当な寝坊をしでかし、いっそ2限から授業を受けようとしていた
屍 骸
はそのひとりである。
「どっかサボれるとこ……体育館裏とかちょうどいいんじゃねぇか」
名案、とばかりにそこへ向かう骸。
が、そこには既に先客がいた。
その先客とは、蝶マスクに角を模したクラッカーを装着した竜司と、紙袋さんこと優の仮装コンビだ。
体育倉庫前で邂逅を果たし、共に体育館で覗きをすると誓ったふたりは、あれから計画通り、体育館の裏へと辿り着いていた。
そこで女子たちのあんな姿やこんな姿を堪能していた……かと思いきや、予想以上に何名かの女子生徒が敏感に気配を察知し、窓の方にちょくちょく注意を向けていたため、思うような覗きが出来ないでいたのである。
「まさか、これほど警戒されているとは、想定外であるな……」
「いっぱいのおっぱいを心のアルバムに残すはずだったのに、どいひー!」
どうにか隙を窺って覗こうとはするが、優も竜司も、その欲求を満たせるほどの成果はまだ得られていない。
悲しいことに仮装コンビは、紙袋と蝶マスクという視界を狭めるアイテムを顔に装着してしまっていたことが、さらに裏目に出ていた。
そしてさらに悲劇だったのは、覗きに苦戦するあまり周囲への警戒が疎かになり、骸が近くに来たことにまったく気づかなかったことだ。
「ん? 何だあんたら?」
「っ!?」
背後から声をかけられ、慌てて振り返る優と竜司。骸はそんなふたりのさらに先、体育館の窓の方に目を向けると、何かを納得した表情になった。
「……ああ、1年女子が体育やってんのか。で、あんたらは若い乙女たちが体を育むその姿をご観覧ってか?」
骸に見事言い当てられ、ふたりは互いに顔を見合わせた。一瞬で、アイコンタクトを計る。
撤退するべきか? それとも、目の前のこの生徒も男。いっそ抱き込むべきか?
しかし彼らがその進退を決めあぐねている間に、先に骸が口を開いてしまった。
「お盛んだなおい。俺にはちょいと刺激が強いぜ」
その言葉と口ぶりで、こちら側につく男ではないと優、竜司は瞬時に悟った。となれば、一刻も早くこの場を去るのが賢明か。
「ま、別にそれをとやかく言う気はねぇが、ほどほどにしとけよ?」
しかし彼らの想像とは異なり、ふたりが立ち上がるより先に、骸はそう告げてその場を去ろうとした。意外な事態に目を丸くする優と竜司。
不思議に思った優が、彼に尋ねた。
「待て……ここに来たのは、わざわざそれを言うためだけと言うのか?」
「いや、違ぇよ。俺はただサボりに来ただけだ。女子が体育してるってことは、あの中に高野もいんだろ? 見つかったら腐れやべぇじゃねぇか。だから退散すんだよ」
骸のその言葉と行動はお世辞にも褒められたものではなかったが、少なくとも今の優と竜司にとってはありがたいものだった。
ふたりはこれ幸いと、痛い目に遭わないうち、骸に続いてこの体育館裏から離れようとする。
しかし、この場所で悲劇はその出番をずっと待っていたのだ。
「あーねっむい……部室にマンガ置いてから教室置こうと思ったら、つい読み始めちゃったなー」
気怠そうな声を発した
七緒 璃音
が、部室棟の方から歩いてくる。
「ま、どうせ最初っから遅刻だったし別にいっか。遅刻なう、っと」
あくびをして携帯をいじりながら、彼女はそのまま道を真っ直ぐ進んでいく。
その先にあったのは、体育館——三人のいる方向だった。
璃音は一旦携帯をしまい、2限までどこで時間を潰すか辺りを見回す。そこで彼女は、彼らの存在に気づいてしまった。
「ん? 何か今、不審な影が……って、ゾンビじゃねーか」
「あれ、七緒か」
璃音の声に、骸が反応する。どうやらふたりは知り合いのようだ。軽く挨拶をしたと同時、彼女は骸の後ろに怪しいふたり組がいるのを認めた。
「いよーぅゾンビ、お前何やってんだー……って、なんだコイツら」
女子生徒が来た。これはまずい。かなりまずい。優と竜司が上手いこと誤魔化そうと頭をフル回転させる。
だが、骸と同じように璃音もまた、彼らの風貌と体育館から聞こえてくる女子の声でおおよそのことを把握してしまった。
「あー、はいはい、そーゆーことね。これだから思春期真っ只中なガキは嫌いなんだよなぁ」
その視線は、ただでは済まされないということを物語っていた。
「大体さー、何その格好。超不審者なんだけど」
「不審者などではない! 我が名はかみぶくべぶっ」
「それが怪しいんだっつーの!」
ごすっ、と鈍い音が聞こえ、名乗り途中で優が倒れた。
璃音の華麗な跳び蹴りが、一発で優を仕留めたのだ。
「はーい、まず不審者一匹ゲットー」
そう言って、彼女が次に狙いを定めたのは竜司だった。
「なんてこった……俺は……俺は幼女とおっぱいを見るまでこんなとこで捕まるわけにはいかないんだっ!!」
すっかり観念したかと思いきや、竜司はあろうことか、逆に思いの丈をぶちまけた。運命が彼に味方したのか、それが彼のろっこんを発動させ、筋力を増加させる。
陸上部で鍛えた脚力と、パワーアップした筋力。竜司はその状態で素早くダッシュしてこの場を去っていった。
「あーあ、一匹逃しちゃった……お、でもまだ残ってんじゃん。お仕置きの相手が」
「あ?」
璃音の顔が、ギギギと骸に向けられた。
「まさかゾンビまで覗きしてるなんてねー。ねこったーでつぶやいていい?」
「おいちょっと待て七緒。何つぶやこうとしてやがる」
骸が咄嗟に携帯を奪うが、既に璃音は投稿を終えていた。画面には、「不審者発見なう」「変態ゾンビ現る」の文字。
「……俺ぁな、言い訳はしたくねぇんだ」
「へー、立派な心がけじゃん。まあしても聞かないけど」
そう言いつつ、既に璃音は二発目の蹴りを放とうと構えている。骸は、自らの死期を悟った。
俺は言っちゃあなんだが、ろっこんを身につけてから、多少の修羅場は抜けてきた。そういうものにだけ働く勘がある。
俺はここで死ぬ。
「ただ、ひとつ言わせてくれ」
骸は、覚悟をまとった口調で告げた。
「俺ぁ、紳士的なゾン」
「はい知りませーん」
「ビベラッ」
ごきっ、と結構やばい音がして、骸も優の傍らに倒れた。今にも消えそうな意識の中、骸はどうにか言葉を外へ出した。
「変態では……ねぇ……ゾンビだ……涙脆くて骨も脆い……そんな……ゾンビ……さ」
がくりと、骸の意識が落ちた。
屍骸、16歳。誤解が解けぬまま、そして最後にちょっとうまいことを言いながら、この地に眠る。おそらくだが、彼は今日1限だけでなくすべての授業が欠席になったことだろう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年05月28日
参加申し込みの期限
2013年06月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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