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寝子島高校
授業風景 〜1年9組と10組の女子の場合〜
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chapter.9 残り物には福がある
時刻は9時25分。
1限目終了まであと僅かというタイミングで、
野沢 コブラ
は学校へと到着した。
「おっと、もう授業が始まっちまってるのか」
人気があまりない敷地内を見渡し、コブラは呟く。始まるどころか、もうすぐ終わるところである。ここまで堂々と遅刻していると、かえって清々しいというものだ。
そんなコブラが何気なく体育館の近くを通った時、彼は知り合いの姿をそこに見た。
「ん……璃音か?」
「あれ、コブラ先輩」
それは、体育館の中の様子を見ていた璃音であった。どうやら彼女、優と骸を倒した後、完全に1限を放棄し、中で行われていた数々のバトル……もとい、処刑を観覧していたらしい。
「こんなとこでどうした、授業中だぞ」
「いや、アンタもだろーが……」
相変わらずだなと思いつつ、璃音はくいっと中を指さす。するとそこには、健康的に動く女子たちと、床に倒れぴくりとも動かない男子数名がいた。
「いやー、さっきから見てたんだけどさ、これがなかなか面白くって」
中にいる女子——正確には有紀にバレないよう、小声で話す璃音。コブラも誘われて中に目を向けるが、今までの成り行きを知らない彼にはいまいち状況が把握できなかった。
「なんで、女子の体育に男子が混じってるんだ?」
「なんかねー、覗きに来たヤツらっぽいよ。結果的にああなってるけど」
「そういうことか……ま、若さゆえのってヤツだ。青いな。あまりに青すぎて、一瞬エーゲ海にでも迷い込んだかと思ったくらいだ」
「やだ、素敵……」
ナチュラルにロマンチックなセリフを口にしたコブラのアダルトな色気に、璃音は一瞬心を奪われる、なんてことはなかった。
「なんて言うと思ったかおいっ。アンタ外見が老けてるだけで同じ高校生だろうが!」
コブラと璃音がそんなやりとりを交わしている時、体育館の中では、最後の掃討が行われようとしていた。
これまで覗きに加わっていた面々はいずれも、見つからぬようあらゆる注意を払い、あらゆる対策をしっかり練っていた。
が、ここに来てドストレートに思いの丈を吐き出す男子が現れた。現れたというか、最初からいた。
そう、2階の卓球場エリアから双眼鏡で覗いていた、下心だ。
「くーっ、色々と堪能させてもらってますっ! 龍ちゃん、龍ちゃんの分もしっかり目に焼き付けるからね!」
そう独り言を告げる彼は言葉通り、女子たちに見つかることなく、充分に覗きを満喫していた。
討伐された龍八の分まで、がっつりと。
しかし彼は、あまりに満喫しすぎて感覚が麻痺してしまったのか、あるいはついうっかり興奮しちゃったのか、思わず声を張り上げてしまったのだ。
「お嬢さんたち、そのおっきなおっぱいと可愛らしいお尻、そしてすべすべしたふとももを、もっと見せてくれーっ! というかついでにちょっとエロいことさせてくれ!!」
一体この男は何を考えているんだろうか。もしかしたら何も考えず、本能のままに動いているだけなのかもしれない。
我に返り「あっ、叫んじゃった……」と気づく下心だったが、時既に遅し。女子たちは声の発生源に、嫌悪感をたっぷり含ませた視線をぶつけていた。
もうこれは言い逃れも何もあったもんじゃない。ただ運命を素直に受け入れるしかない。
そう彼は思ったのか、ゆっくり2階から下りてくると、女子たちと同じ場所へと歩み出た。
「覚悟は出来てるんでしょ?」
「ていうかよく下りてきたね。まさか許されるとでも思った?」
「その頭の中どうなってんの?」
口々に、女子から非難の声が浴びせられる。三度目の学級裁判は裁判にすらならなかった。満場一致で、ギルティである。
「今までのも大概だったけど、ちょっとこれは言動が目に余るな。何組の生徒だ?」
さすがの有紀も呆れ顔で、下心に詰め寄る。だが、この期に及んで彼は、距離の近づいた女子たちの、よりリアルなボディに目を奪われていた。
「おい、どこ見てるんだ? いい加減に……」
有紀が手で顔の向きを変えようとすると、それよりも先に下心は、自信満々に聞き返した。
「どこを見ているか……? 逆に、どこを見ていると思いました?」
「どうせ私たちの胸とか足とか見てたんでしょ!」
「変態! この変態覗き見男!」
周りの女子たちがヒートアップする。しかし下心はめげることなく、言い放つ。
「いいかい……俺はね、君たちが今思い浮かべたところ、そこをじっくりねっとりと見ていたよ!」
「有罪!」
「むしろ死刑!」
直後、女子たちの蹴りが雨のように下心に降りかかった。あっという間に彼はボロボロになり、仰向けに倒れる。
「よ、与太郎……」
途切れかけた意識をどうにか繋ぎ止め、彼は仲間の名を呼ぶ。与太郎は、依然カーテンの陰で奇跡的に隠れ続けていた。隠れながらもしっかり見るものは見ていたためか、けしからんことに彼の股間がけしからんことになっていた。さらにけしからんのは、その主砲がカーテンからこんにちはしかけていたことだ。
この男、危険すぎる。もしかしたらなんとなく存在には気づきつつも、あまりに危険なので女子たちは彼をあえて放置していたのかもしれない。触らぬナニになんとやら的なアレで。
だが仲間がやられたことで、与太郎は自ら女子たちの前へ、その中心で倒れている下心の元へと進み出た。
「下心の親分!」
「きゃあああああっ!!」
突然けしからん股間の男が寄ってきたことで、女子たちからは悲鳴が起こる。与太郎はそんなことに構うことなく、真っ直ぐ下心に駆け出し、彼をその腕に収めた。
「こうなったら……あっしが最後のドウテイとして、敵を取りやすぜ!」
キッと視線を女子たちに向けると、与太郎はポーズを決め、高らかに宣言した。
「お嬢さんたち、そのおっきなおっぱいと可愛らしいお尻、そしてすべすべしたふとももを、もっと見せてくれーっ! というかついでにちょっとエロいことさせてくれ!!」
そして、彼の股間にエネルギーがより一層集中していく。
そのほんの少し前、2年の
宇佐見 望月
は1限が早めに終わったことに安堵し、級友と歩きながら話をしていた。
「あー、くっそ眠ぃ。俺様にとって英語は、念仏にしか聞こえねーよ……」
どうやら1限目が苦手な英語だったらしく、相当に疲弊している模様。
だが2限目は体育ということで、かろうじて気力をキープしていた。
「ふぁ〜あ……そーそー、熱中症予防のお達しが出てたから、いちおー持ってきたけどさぁ」
体操着の裾に突っ込んでお腹をかいていた手を抜き、荷物袋から大きな水筒を取り出す望月。
「今日あっついから、確かに熱中症ヤバいかもなー」
うんうんと頷く級友とそんな何気ない会話をしていた彼だったが、その時、体育館から悲鳴が聞こえてきた。
「ん? 体育館なんかうるさくね?」
うるさいし、なんとなくやばそうな気配だ。その直感を元に体育館の入り口の扉を開けた望月が目にしたのは、ポーズを決め、今にも主砲から何かを放とうとしている与太郎の姿だった。
「ア、アフロマッチョーーーっ!?」
似たような光景を見たことがある気がする。彼の中でフラッシュバックしたのは、自分が与太郎のアレ——便宜上大福とでもしようか——を潰しているシーン。
あの時も、与太郎はヤバいことをしようとしていたはず。となれば今回も。
そう判断した望月が足を動かすのに、躊躇はなかった。
「またそんな光らせて……もう一度、その大福潰してやるっ!!」
そして光は弾けた。
数秒後、そこにいたのは白目を剥いて変なポーズのまま気絶している与太郎と、しゃがみ込み、彼の大福を握りしめている望月の姿だった。
間一髪、主砲の発射による体育館の混乱は免れたのだ。まあ、もう結構混乱してしまっているけども。
「……なにこれ」
有紀、そして女子たちは、一部始終を見て口をぽかんと開けたままになっていた。そんな彼女たちの様子に気づいた望月が、しどろもどろでフォローに入る。
「え、ええっと……ゆーき先生、そのあの……とりあえず、これ飲んで落ち着いて?」
言って、持っていた大きな水筒を差し出した。
「いや、たぶん自分で飲んで落ち着いた方いいと思うぞ……」
有紀が半ば呆れたような顔で、望月へと言った。
◇
「やばい、不審者祭りじゃん。久々に面白いモン見させてもらったわー」
外から見ていた璃音が、楽しそうに、あるいは羨ましそうに言う。視線の先では、気絶した与太郎が女子たちに蹴られつつ、隅っこへ打ち捨てられていた。
「やれやれだな」
隣にいたコブラもそれを見ていたが、面白がっている璃音とは対照的に肩をすくめている。
「仕方ない、行くとするか」
「え、行くってどこに」
璃音が尋ね終える前に、コブラは立ち上がり、堂々と体育館の中へ入っていった。
「いやちょっ、アンタ何やって……」
璃音の制止も聞かず、コブラは「ヒュー」と女子たちに感嘆の声を上げながら近づいていった。
「まったく一年の女子相手にこんなにはしゃいで……授業をサボってまですることじゃないだろう」
またなんか変なのが来た。女子たちは、眉をひそめてコブラを見た。
「えっ……てことはお前上級生か?」
有紀が尋ねるが、コブラは聞かれてもないことをぺらぺらと喋り出した。
「おっと、一年の女子が魅力的じゃないなんて言ってるわけじゃない。ただ、やるなら放課後にデートでも誘えって言いたくてな」
しかし、当の一年生犯人ズは全員気絶していてコブラの言葉などまったく耳に入っていなかった。
「それと、そこのあんたも。授業サボってそんなことしてたら一年に示しがつかないだろ?」
望月を指して、穏やかに指摘するコブラ。
「いや、俺様次の授業が体育だから早めにここに来たんだけど……」
「おっとこいつはミステイクだな。すまなかった」
首をすくめてみせるコブラに、外から見ていた璃音が思わず小声でつっこんだ。
「ていうかサボってんのも示しがついてないのも、そのままアンタだろーが」
コブラにそんな声が聞こえるはずもなく、彼はマイペースにこの場を収めようとしていた。
「とりあえず俺が言いたいのは、自分の授業をおろそかにしてまでこんなことするなよってことだ」
「だからそれ、アンタだっつーの!」
「ん? まだそこに誰かいるのか?」
思わず大きな声を出してしまった璃音は、有紀のそんな言葉にどきっとし、慌ててその場から去ったのだった。
一方のコブラは、女子たちに「迷惑をかけてすまんな」となぜか謝りつつ、倒れている男子を肩にかついで、保健室へと連れていこうとしていた。
もちろん、「ちょっと待て」と有紀に止められ、なんで次の時間が体育でもない生徒がこんなところにいたのか、後でたっぷり尋問されたのは言うまでもない。
「と、とりあえず保健委員、頑張っても大丈夫? 大丈夫なら、俺様手当てするけどさ……」
そんなコブラの代わりに、そう言って倒れた男子生徒たちを保健室に連れて行ったのは望月だった。
運動とお仕置きで汗ばんだ女子たちを不可抗力とはいえ間近で見て、思わず顔が赤くなってしまったのを気づかれないよう、足早に。
それは、苦手な授業でもサボらず受けて、非常事態にも真摯に対応した彼への些細な神様からのご褒美だったのだが、望月には些か刺激が強すぎたようだった。
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担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年05月28日
参加申し込みの期限
2013年06月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月04日 11時00分
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