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授業風景 〜1年9組と10組の女子の場合〜
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chapter.1 それぞれの準備
日常とは、タオルのようなものだ。
小さな出来事のひとつひとつが糸となり、やがて大きな布をつくる。時折、そこには染みも出来るだろう。
しかし、時間がすべてを洗い流し、人々はまたぱりっとしたタオルに包まれていくのだ。
「高野せんせー!」
それは、1限目開始のチャイムが鳴る少し前のこと。
まだ誰も生徒のいない体育館で、授業の準備を終えたばかりの
高野 有紀
は、自分を呼ぶ生徒——
桃原 空音
の声に振り返った。空音はバタバタと勢いよくこちらに向かっている。
「どうした、何か用かい?」
「はいっ、用っていうか、相談なんですけど!」
「相談……? 私にか?」
有紀が聞くと、空音は大きく首を縦に振ってから尋ねる。
「高野せんせーは、浅井せんせーと仲が良いって聞いたんですけど、ほんとですか?」
突然出た、同じ体育教師、
浅井 幸太
の名前。それに少し驚きながらも、有紀は苦笑して答えた。
「まあ……仲が良いっちゃ良い、のかな。なんていうか、弟みたいな……」
「あたしも、浅井せんせーと仲良くなりたいですっ!」
「ええっ!?」
食い気味でそう宣言した空音に、驚きの声をあげる有紀。
「何か、いい方法はありませんか!?」
「あー、よし、まずちょっと落ち着こうか。な?」
ぐいぐい来る空音にやや気圧されながらも、有紀はひとまず彼女を落ち着かせた。
「あたし、仲良くなるためなら何だってしますから!」
「……えーっと」
有紀は一旦目を閉じ、目の前の生徒が言っていることを自分なりに解釈してみる。そして導いた答えを確かめるべく、目を開き、空音に聞いた。
「そのー、なんだ。アレか? 浅井先生のことがちょっと気になってるっていうか、好きっていうか、そういうことなのか?」
「はいっ、好きですよ!」
有紀の問いに、即答する空音。
これは、いわゆる禁断のなんたらとかいうヤツなのだろうか。
そんなことが頭をよぎり、有紀は恐る恐る空音に確かめた。
「違ってたらごめんな。それはつまり……恋愛対象として……」
「ええっ!? それはないです! 違いますっ!」
光のような速さで空音が否定すると、有紀は困惑の表情を浮かべた。さらに次の一言で、その戸惑いはさらに増していく。
「そんな、三次元と恋愛なんて……うええ……」
「さ、三次元……?」
いまひとつ空音が何を言っているか分からず、有紀はその単語を繰り返した。すると空音は、自分の気持ちをより鮮明に打ち明け始めた。
「浅井せんせーは、恋とかそういう好きじゃないんです! 萌えなんです!」
「も、もえ……?」
有紀の目が丸くなった。彼女の頭は、完全に理解が追いついていない状態だ。そんなことはお構いなしに、空音はさらに熱弁を続ける。
「だってだって、童顔短髪黒髪で、さらに筋肉系男子ですよ!? 最高じゃないですか! これを激萌えと呼ばずして、何と呼ぶんですか!?」
「わ、分かった、分かったから落ち着」
「あまりに萌えすぎて、陸上部のマネージャー始めちゃったくらいですもん! あ、マネージャーっていうか、マネージャー助手なんですけど!」
空音が何を言っているか有紀にはよく分からなかったが、とりあえず浅井先生と仲良くなりたいんだなということは理解できた。
「そ、そうか。陸上部に入ったなら、話す機会も増えるだろうから、自然に接していけば仲良くなれるんじゃないか……?」
「なるほど! 自然に胸の筋肉とかを観察しようっと! 自然に一時間くらい!」
「いや、それは不自然……」
「あっ、授業始まっちゃう! すいません高野せんせー、ありがとうございました! また来ます!」
時計を見た空音は、有紀の言葉を再度シャットアウトする素晴らしいマイペースっぷりを見せるとダッシュで自分の教室へと戻っていった。
「ん……? また来るって、今言ってたよな?」
おそらく彼女にアドバイスできることはあまりないのでは、と少しの不安を覚えながら、有紀は体育館で生徒たちが集まるのを待っていた。
◇
有紀と空音が話していたその時。
努努 天才
は眠たそうな目をこすりながら、ふらふらと体育館へと入ってきた。彼も空音と同様、有紀に用事があったのだろうか。
いや、そうではなかった。
ちなみに彼は9組でも10組でもなければ女子生徒でもないので、早めに来て授業の準備……ということでもない。
「うー……眠いよぅ」
小さな声でそう漏らした天才は、そのまま何を思ったか、体育館に設置された跳び箱の方へと歩いていく。
そして、あろうことか一番上の段と外すと、もそもそと体を動かし、跳び箱の中へと入ってしまった。
仮に有紀が空音と話していなければ、すぐに気づき、声をかけられていただろう。しかし幸か不幸か、有紀が背後の物音に振り返ることはなかった。
完全に跳び箱の内側へとその身を収納した天才はそのまま腰を下ろし、一息ついて呟く。
「あ、ここ涼しいや……」
言うが早いか、天才の瞼はゆっくりと閉じられてしまった。
果たしてなぜ彼がこのような行動を取ったのか、それが分かるのはまだ先のことであった。
そして、天才とはまた別なところで、体育館へ忍び込んでいた者たちがいた。
桃色破廉恥小隊に所属する、
横嶋 下心
と
山田 与太郎
のふたりだ。
もうその所属団体からも分かるように、彼らはこれ以上ないくらい卑猥な目的でここに侵入していた。簡単に言うと、覗きである。
思春期モード全開の彼らにとって、女子が体育をしている様はどんな名画よりも美しい。
『与太郎、体育館は観測地点がいっぱいでいいね。そっちはどうだい?』
『ばっちりですぜ、下心隊長。あっしは今、特等席で待機中でさあ』
互いに携帯で、そんな文字のやりとりを交わす。この時下心は体育館二階の卓球場に、そして与太郎は大胆にも一階の窓付近にあるカーテンの陰に隠れていた。
1階からはまず見つからないであろう場所にいる下心とは違い、与太郎は明らかにデンジャラスなゾーンにいた。おそらく下心よりも、跳び箱の中にいる天才よりも早く、真っ先に見つかってしまうのは彼だろう。
しかし、与太郎の頭には見つかったらどうしよう、などという考えはない。
今彼の頭を支配しているのは、ただひとつ。女子を覗きたい。それだけである。
「女子の体育……ゲームで言えば、フラグ分岐点とCG回収の重要なイベントの多発地帯。見過ごすわけにはいかないですぜ……!」
ギラリと鋭い眼光で与太郎が呟く。なお、彼は桃色破廉恥小隊の与太郎であると同時に、貞操戦隊ドウテイジャーのドウテイブラックでもある。しかし、この場においては戦隊ではなく単独行動であるため、宇宙貞操ドウテイと自らに名をつけている。まあ要するに、一言で言うと童貞だ。
このような危険な輩が体育館に集い始めていたことなどもちろん知る由もない9組と10組の女子生徒たちは、授業が始まる時間が近づくとひとり、またひとりと体育館にやってきた。
「よーし、みんな集まったか?」
時刻は8時39分。
体育館に集合した生徒たちに向かって有紀が声をかける。授業の説明を軽くし始めるとほぼ同時にチャイムが鳴った。
跳び箱やマット運動の注意点、柔軟体操のことなどを伝えた後、「そうだ、まだ出席をとってなかった」と名前の点呼を始めた時だった。
「うにっ!? もう点呼始まってるに!」
びっくりした表情をしながら、
七音 侑
が小走りで体育館の中に入ってきた。侑はそのまま列を作って座っている生徒たちの中に紛れ込むと、乱れた呼吸をどうにか整える。
「う、うちの名前ってもう呼ばれちゃったに……?」
近くにいた友人、
篠原 美嘉
に侑がこっそり尋ねると、美嘉は笑顔で「ううん、まだだよ!」と答えて逆に質問を返した。
「七音、寝坊でもしちゃったの?」
「う……その通りだに……でもまだ自分の番が来てないから、ギリギリセーフだよに?」
自分の名前が呼ばれていないことを知って安堵した侑は、そういって笑い返す。そして直後、彼女の名前が呼ばれた。どうやら本当にギリギリセーフだったようだ……と言いたいところだが。
「七音侑」
「あいっ!」
「今回は大目に見るけど、次からはちゃんとチャイムに間に合うように集合だぞ?」
「す、すみません……」
うまく紛れ込んだと思ったが、しっかり有紀には見られていたらしい。侑は美嘉に「怒られちゃった、にゃはは」とおどけて言いながら、今度は苦笑いを向けたのだった。
点呼が終わり、柔軟のペアが揃い始めているのを見ると、有紀は大きく声をあげた。
「じゃあ始めるか! みんな、怪我のないようにな!」
はいっ、と元気な声が返ってきて、有紀は満足そうに頷く。しかし彼女たちはまだ知らない。
この授業が、怪我人ゼロでは終わらないいうことを。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年05月28日
参加申し込みの期限
2013年06月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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