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【星幽塔】第十二階層 獄炎の狂える竜
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● 祭壇の部屋
「危ないアスワド!」
「問題ない。避けられる!」
ファイアーボールが、一瞬前まで黒兎の少女がいた場所を通り抜ける。
祭壇の部屋では、日本刀を手にした
御剣 刀
と、ナイフと刀剣の二刀流な
アスワド・クロノワール
が、赤いフレイムゴブリン2体と炎の魔法を使うゴブリンロードを相手に戦っていた。
アスワドの左手のナイフは、ククリナイフに似た肉厚で曲がりの大きなもので、ヴォーパルバニー族の汎用大型刃物だ。利き腕の右にしかと握る刀剣は幅広で片刃。全長は1メートル弱と言ったところで、ネパールや北部インドで生贄の動物の首を切断するのに用いられたという儀式用の剣ラム・ダオに似ている。実際、ヴォーパルバニー族はこの剣で首を狩る戦法が有名である。
刀の日本刀も、剣士の光が宿った真剣だ。アスワドにヴォーパルバニー族特有の膂力と脚力が備わっているように、刀には弛まぬ鍛錬の積み重ねとろっこん<加速>がある。
戦いの女神に愛されし二人。
身軽な彼らがフレイムゴブリンの打撃を喰らったりすることはない。
だが肉体派の二人ゆえに、ゴブリンロードの火魔法に手こずっていた。
もう一人、
フォルカ・ヴィクスン
がいるが、自慢の毛が燃えるのを嫌って、遠巻きに応援しているだけだ。
実際のところは、アスワドと刀の動きが速すぎてついていけない、という事情もあるが。
「ゴブゴブは美味しくない。けど邪魔だから狩る」
左手のナイフでフレイムゴブリンの鉄のメイスをはじき返し、利き手の剣で首を狩りに行くのがアスワドのスタイル。ただ、彼女は、直感で突っ込んでゆくところがある。
ゴブリンたちに守られて後方にいる司祭服のゴブリンロードは、年季という点でアスワドを上回るらしい。
巧みに炎で壁を作り、自分を守るフレイムゴブリンたちを守る。そうなると、炎に強いフレイムゴブリンの方が有利になる。アスワドは仕掛けては引き、引いては仕掛けるを繰り返して消耗しつつある。
できるだけ攻撃がアスワドに行かぬよう前に出て戦う刀であったが、2対3で向こうには魔法使いもいるとなると、分が悪さは否めない。後ろにいるゴブリンロードを倒せれば前のフレイムゴブリンも瓦解するだろう。わかっているのだが敵の連携がよく、互いに守り合うので、なかなかそこを崩せない。
「くそ。フレイムゴブリンが邪魔をしてゴブリンロードに仕掛けられない」
「ゴブゴブ、意外と強い」
「先にフレイムゴブリンを倒そう。アスワド、俺の合図を待てるか?」
「わかった」
刀は戦闘力の高いアスワドを待機させ、相手の視線や構え、肩やつま先の動き、重心のバランスから動きを読み取ってそれに対応できるよう日本刀を構える。
瞬間、あたりの気が凛と引き締まった。
フレイムゴブリンは、それに気づかなかった。
安易にメイスを振りかぶり、刀に向かってくる。そのような薄くて弱々しい刃物、このメイスで打ち砕いてくれるわ、くらいの奢りがその表情から感じ取れた。
刀は最小限の動きで突っ込んできたフレイムゴブリンのメイスを避けた。
刀の峰で、フレイムゴブリンの首の後ろを打つ。
攻撃を躱して体勢が崩れた隙を狙う後の先の技だ。
これが突破口となった。仲間をやられて頭に血が上ったもう一体のフレイムゴブリンが、ゴブリンロードの援護を待たずに突っ込んでくる。
「アスワド、頼む! ただし殺すな!」
「む。ムズカシイ、な!」
首を狙う一撃必殺が得意なアスワドはこの指示に一瞬戸惑ったが、刀の峰打ちを見よう見まねで真似て、手加減しつつ片刃剣の背の側でフレイムゴブリンを打ち据えた。
「やった。気絶したね、カタナ!」
刀はおう、と応え、ゴブリンロードを正面から睨みつける。
「もう守ってくれるヤツはいないぞ。決着をつけよう。――<加速>!」
ゴブリンロードは刀に向かって火球を放つ瞬間だった。
だが加速した世界の住人たる今の刀なら、のろのろと宙を飛ぶ火球を避けるのはたやすい。
司祭服に包まれた鳩尾に、全力で柄頭を叩き込む!
「どうだ速かったろう? 速さで俺に勝てると思うなよ」
ゴブリンロードは身体をくの字に折ったかと思うと、う、と一つ呻いて倒れた。刀は日本刀を鞘に仕舞った。
「――心配ない、峰打ちだ」
さて――。
この祭壇の部屋に来るなり交戦になってしまったが、刀はゴブリンたちに話を聞きたいと思っていた。
だからこその峰打ちだった。殺してしまっては話すものも話せない。
だが、アスワドは違った。
おもむろにナイフを研ぎはじめ、まだ気絶しているゴブリンロードの首にひたりと当てる。
刀は慌ててそれを止める。
「わわわっ。何してるんだよ」
「なにって……倒したら、捌く。焼く。喰う。アタリマエー」
「わーっ、だめだめ!」
「なぜだ? 不味いからか?」
「そうじゃなくって」
刀はアスワドに、ゴブリンロードから話を聞きたいということや、フレイムゴブリンも殺すより殺さない方が色々と話してくれそう、というような推測を説いて聞かせた。お陰で(納得したかどうかは不明だが)アスワドはゴブリンたちを食べない、と言ってナイフを仕舞った。
刀は肩でほっと息を吐いた。分かってもらえたようでよかった。
これでようやく人心地つき、改めて室内を見渡す余裕も生まれた。
花崗岩に似た、白っぽい壁だ。祭壇も柱も同じような石造りで、荘厳な雰囲気である。
「あんたたちが戦ってる間にちょいと調べてみたけれど、オーブらしきものは見当たらなかったよ。アタシの勘だと、お宝があるとすれば祭壇かな」
まったく戦いに参加しなかったくせに調子のよいフォルカが、ひょいひょい、と祭壇に寄ってゆく。
「竜がいるのに神様を祭っているって言うのはちょっと不思議な気がする、何の神様を祭ってるんだろう?」
刀は疑問を口にする。それをゴブリンに聞いてみたかったのだ。
祭壇には一体の像が祀られていた。高台に坐って足をぶらつかせたポーズのそれは、丸い頭の、道化にも似た謎の生物だった。角が二本生えていて、ニカッと嗤った口は顔の半分を切り裂く三日月のように凶悪で大きい。
フォルカはそれを手に取った。
「なんだこれ……このへんちくりんな像が神様なのかな?」
ここにもしも礼二郎が、あるいは梢か庚か、誰か
『はじまりの戦い』
の場にいた者がいれば、即座にそれが『ゴンザレス太郎』と呼ぶ謎の生物の姿であると断じたことであろう。
しかしこのとき、刀もアスワドも、もちろんフォルカも、咄嗟にその名を思い浮かべることはなかった。
刀はゴブリンロードに話を聞こうと振り返った。
そのとき。
「む」
「うわっ!」
「なんだ、黒い光が――!」
突如、神像から、禍々しい漆黒があふれだした。
影は漆黒の外套を広げるかの如く、室内を覆いつくしてゆく――!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月02日
参加申し込みの期限
2017年06月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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