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粘土にぶつける俺たちのパッション!
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【思い思いの品を作ろう】
黒鯨 やみぴ
は、気合いを入れて粘土をこねていた。
なんといってもこういう作業は、最初の準備が大切だ。
納得のいくまでこねたやみぴは、弥生に声をかけてろくろを貸してもらった。
やみぴがろくろを前にして腰を落ち着けると、
市橋 誉
が感心したようにこう言った。
「ろくろを使うのか。すごいな」
やみぴは斜め前方に視線を上げて、眠そうな声で答えた。
「そう~。湯飲みを作るから、借りてきたなぁ~ん」
「俺も湯飲みを作ってるんだ。けど、陶芸は初めてで。ろくろって難しそうだよな」
「むー、ん~っと、まずまず、なかなか、かなぁ~」
「見ていてもいいか?」
「お~け~だよぉ」
誉もやみぴと同じ、芸術科の生徒だ。
ピアノを得意とする彼だが、初チャレンジの陶芸にも、以前から興味だけはあった。
わくわくしながら彼は、普段使える品を作ろうと考えている。
手元には粘土のかたまりがひとつ。そして脇に、小さなかたまりがふたつ。
大きなかたまりは、やみぴに告げたように、湯飲みになる予定だ。
無骨で男性的な湯飲みを作る。
(でも、本命はこっちだ)
誉は、小さなかたまりふたつをそっとなでた。
こちらは箸置きを作るためによけておいた粘土だ。
(食卓に乗るものだから、かわいいやつがいいよな)
犬と猫の、ころんとした形の箸置きにしようと思う。
きっと見るたび、気持ちもなごむ。
(見つからないようにしないと……)
練習もかねて、誉は湯飲みを作り始めた。
コツがつかめたら、箸置きもこっそり作っていくつもりだ。
(少女趣味だなんて思われたくないもんな)
外面は大事にするタイプだ。
表向きはごつい湯飲みを作りながら、愛らしい箸置きも愛情をたっぷりそそいでじっくりと造形していく。
ちゃっかりと、目隠しに湯飲みを前面に出すことだけは忘れなかった。
「真央ちゃん、どうすればいいのだー」
後木 真央
は悩んでいた。
真央は猫が大好きだ。できることなら、粘土で猫型が取りたいと思っている。
「でもそれをすると、おネコさまの好感度が、ぐーんと下がるのだ……」
肉球くらいなら、型がとれるだろうか。
そう考えた真央は、肉球の型つきの皿を作ることにした。
「んー、あとはそうだ、魔除けのデスマスクを作るのだ! チャレンジなのだ!」
ナイスなひらめきに、真央の顔が輝く。
「猫鳴館に飾るのだー!」
ラップと粘土を持った真央が、
邪衣 士
のところへやって来た。
「士ちゃん! 一緒にデスマスク作ろうなのだ!」
「何だそれは」
「ラップをぐるぐる巻いて、こう! 一人じゃ難しいから、巻いてほしいのだ~」
粘土に顔面を突っ込む素振りをする真央に、士は納得の表情を向ける。
「巻けばいいのか」
「鼻の穴以外はぴったりと、お願いなのだ」
ラップを受け取って、士が真央の顔にラップをぐるぐると巻いていく。
「誤算なのだ……。真央ちゃん、前が見えない……」
「安心しろ。粘土を押しつけるところまで面倒みてやるから」
「おお! 士ちゃん、頼もしいのだ!」
真央の顔面に粘土を押しつけ、そっと剥がすとデスマスクの完成だ。
「猫鳴館に飾るつもりなんだけど、ひとつじゃ淋しいから、士ちゃんもやろうなのだ」
「うーん……、まあ、いいか。まだ作るものも決まってないしな」
「真央ちゃん、ラップ巻くし、粘土もぺたぺたしちゃうのだー」
こうして、デスマスクがふたつになった。
真央が
逆巻 天野
の姿を探す。
「せっかくだから天野ちゃんもって思ったんだけど、見当たらないのだ……」
「そういえば見ないな」
「数は多いほうがいいのだ。玄関にたくさん並んでたら、楽しそうだし、魔除けになるのだ-!」
「魔除け……、猫鳴館……、地下帝国、そうだ」
真央の話を聞くうちに、士もテーマが決まった。
「よし。それなら俺は地下帝国の守り神、与作を作ろう」
「与作って、どんなのなのだ?」
「正体は不明だ。まったくもって、よくわからん」
「わからないものを作るのだ。それってまさに、芸術かも、なのだ」
与作は、地下帝国の安全と発掘を司るといわれる謎の神の名だ。
珍しくこの日、ワイシャツ姿だった士は、袖をめくって取り組みだした。
「もし、上手く作れたら……、像を壊したときには本物が降臨なさるかもしれん……」
粘土をこねる士の目つきがうつろになっていく。
その姿はまさに神たる与作が憑依したかのようでもあり、いささか不気味なものでもあった。
のどかな午後の授業を、
桐生 計都
は楽しんでいた。
ひかえめな彼の表情も、今は少しばかり穏やかにほころんでいる。
工芸を得意とする彼もまた、手先は器用なほうだった。
(メシエをモデルに、置物を作ろう)
メシエというのは、計都の飼い猫の名だ。
赤茶のトラ猫で、とても愛らしく、計都にもよくなついている。
(どんなメシエにしようかな……)
題材はすぐに決まったものの、メシエを思い浮かべると、どのような姿も可愛らしく思えて選びきれない。
イタズラしている姿も無邪気でいいし、眠っている姿はあどけない。
指先にじゃれついてくるときの手触りもたまらないし、食事中に見えるひたむきさも好きだ。
(うん、けど、そうだね。やはり眠っているときのメシエにしよう)
寝顔のかわいらしさときたら、格別だ。
見ているこっちまで、力が抜けて幸せな気持ちになってくる。
(あの子のかわいさをより活かせるように、デフォルメして、雰囲気重視な仕上がりにしたいな)
メシエはまだ生後半年くらいの子猫だ。
等身大ではないけれど、両の手のひらに載るくらいの大きさのものがいいだろう。
(きっとかわいい置物ができるよね)
毎日、愛情をこめて見ている子猫だ。イメージは鮮明に浮かんでくる。
(トラ猫の模様も、少し入れよう……)
何かを自分の手で作るというのは、とても楽しい体験だ。
普段、写真を撮っているときとはまた少し異なる感覚がある。
指先をなめらかに動かしながら、計都は優しく微笑んだ。
吉祥寺 黒子
は、真摯な態度で授業を受けていた。
陶芸の授業だ。
陶芸家の父を持つ者として、真剣に取り組むほかなかった。
「吉祥寺灰呂。……親父の名にかけても、半端なモンは出さねェ」
粘土を前にすると、不思議と神妙な気持ちになった。
手のひらでこねると、粘土が黒子に応えてくれる。
「……ホントは授業、フケようと思ってたんだけどな」
口ではそう言いながらも、軽薄なところのある装いとは裏腹に、毎度真面目に授業を受けてもいる。
それでもこの日の意気込みは、普段よりも上回る。
「ハン、見てろよ。俺は陶芸家の娘だ。生半可なモンは作らねェよ」
(父さんに見せたって恥ずかしくないようなモン作るから……)
ひたむきな眼差しで、黒子は粘土で造形していく。
黒子が選んだのは、織部焼の夫婦茶碗だ。
指先を押し込み、芸術的なへこみの演出も加えていく。
形式的な意匠に収まらない、自由で奔放な形の焼き物だ。
(フン、今の俺を象徴するのに、ふさわしいだろうぜ!)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月12日
参加申し込みの期限
2013年06月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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