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粘土にぶつける俺たちのパッション!
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【うなる筋肉祭り】
如月 庚
には、生活に根ざした判断基準を有しているという一面がある。
そこで彼が粘土を前にして考えたのも、実用性万歳といったことだった。
「単位と皿がいっぺんに手に入るのか。お得だな」
好きなものと聞いて、真っ先に浮かんだのは『本』だったが、そんなものを形にしても仕方がない。
粘土遊びには不慣れだが、タダで皿が手に入るとなれば、やる気も出てくるというものだ。
「猫鳴館の連中、よく食うからな。となると、やはり大皿か」
腕まくりをして、粘土に挑む。
「おお。へんな触感だな」
力を込めて、こねる。こねる。
しっかりと筋肉のついた腕が、力強い動きをみせる。
「あら、腕力のある人はいいわね」
思い切りの良い動きに目をとめて、沙穂がやって来た。
「でも、そうね。庚、山にするだけじゃなくて平らにする動作も加えるといいわよ」
手を添えて、沙穂が手本を示した。
「なるほど」
「中央から、回転させるように手のひらを押しつけるの。きれいな模様ができるでしょう」
「こう、か」
「そうそう、上手いわ。『菊練り』っていうの。そのまま続けてみて。気泡が抜けるから」
教わった通りに、せっせと腕を動かす。
「ところで先生、これ、何の土なんだ? 備前とか? よく知らねぇけど、高いらしいよな」
「土は値段じゃないわよ。初心者にとってはね」
「そうか? 高いとお得感が増すだろ」
「扱いやすいのが一番よ。うん、いい調子ね。もう少しこねたら、形を作っていって大丈夫だから」
「おう、わかった」
沙穂の言葉にしたがって、しばらく粘土をこねた後、庚はろくろを取りにいった。
陶芸といえば、ろくろ。そんな先入観がある。
「お。修ちゃんじゃないの。こっちこっち!」
宇佐見 望月
に手招きされて、
八神 修
が寄って来た。
「何でしょう、先輩」
「どんぶりって、どうやって作るんだ?」
「どんぶり、それなら……」
粘土のこねかたは、沙穂が庚を指導しているのを端から眺めて、真似をしてみた。
しかし、肝心の作り方がわからない。
そんなおり、いかにも役に立ちそうな後輩が視界に入り、呼び寄せたのだ。
案の定、修は何を訊いても答えてくれる。
「なるほど、紐っぽくして、巻いていくのか。ヘビみたいだな。……で?」
「ああ、もっと太くしたほうがいいですね。太さも均一にして」
「はー、ほうほう。それから?」
「で、こう」
「こうか」
「歪んでます」
「む」
口で言うのは容易いが、実際に形作るとなると難しい。
どうにかどんぶりの形にはなったものの、紐を重ねただけだと、器という雰囲気にはいまいち欠ける。
「このでこぼこはどうするんだ?」
「それは、指先を濡らして、ならしていって……、あ、濡らしすぎです」
「むむ?」
言われた通りに、つるつるの表面目指してならしていく。
集中して作業に没頭する望月の額を、汗が流れる。
「ボウルみたいなのが出来たな。あれ? 底の足の部分はどうやってつければいい?」
「それは、裏返しにして、追加で」
「ひっくり返すのね、りょーかい。……って、ああ!」
「力入れすぎです」
「やり直しかよ!」
望月は、陸上部でハンマー投げをやっているだけあって、筋力には自信がある。
自信がありすぎて、力加減を間違えると器もぐにゃりと歪んでしまう。
「あーもう、くっそあっちぃな!」
思ったよりも面倒くさい。
「ひたすらぺったんぺったんやってると、汗かかねぇ?」
「いや、俺はべつに」
「まーなー。手を動かしてるのは俺だもんな!」
暑さにまいって、望月は制服のシャツを脱ぎ捨てた。
「はー、もういいや、脱いじゃうか」
タンクトップ一枚では隠しきれない筋肉が隆起する。
「さほセンセー、水飲んでもいーっすかねー?」
こちらを向いた沙穂が、指でOKマークを作ってくれた。
「よっしゃ」
部活用に持参している水筒の麦茶を、喉を鳴らして飲んだ。
水分補給は重要だ。
「さーって、気を取り直して、もういっちょやったるか!」
「それじゃあ、俺はこれで」
「おー、ありがとなー!」
修に手を振り、望月は再び粘土をこね始めた。
筋肉自慢といえば、もう一人。
尾鎌 蛇那伊
は気泡を抜くべく、念入りに粘土をこねていた。
「ふう。下準備はばっちりね」
美を追究するべく、本気を出すのはここからだ。
蛇那伊は呼吸を整え、目も閉じて、精神統一を行った。
気持ちが凪いでいくのと同時に、今後の作業におけるイメージトレーニングを行う。
(全ての行程と手順がつながったわ。……いざ!)
カッ!
そんな効果音が入りそうな気迫とともに、 蛇那伊の瞳が開く。
「ッフウゥゥ―――――ッンン!!」
開眼するなり、 蛇那伊の全身の筋肉が盛り上がった。
「フゥン!」
ブチブチブチッ。音をたてて、シャツのボタンもはじけ飛ぶ。
「ほわあああぁぁっ、胸筋パンプアーップ!」
いつから注目していたのだろう。
蛇那伊が上着を脱ぎ捨てると、
桃原 空音
の興奮混じりの声がひびいた。
しかし、蛇那伊は胸筋だけの男ではない。
腕も腹も背中も足も、バランスよく柔軟な筋肉に覆われている。
「雄っぱい……! お見事! ふへへ、たまらーんっ」
よだれを拭う真似までして空音が喜んでいるが、蛇那伊は気にもとめずに粘土に向き合う。
「こう! こう! そしてお次はこのようにして、こうよ!」
道具は不要だ。
マッサージを極めるべく、鍛え抜かれた肉体と、繊細な指先が自在に動く。
「速い! すんごいよ、オカマさぁーっん!」
「フンッ、それ! そぉれ!」
蛇那伊の両手が、イメージした通りの動きで粘土をかたどっていく。
蛇那伊が生みだそうとしているのは、裸婦像だ。
ただしそこに情欲のカケラも入り込む余地はない。
純粋に、美しさのみを追求した像を、彼は作り上げていく。
そんな裸婦像とは対照的に、邪念まみれなのが、空音だった。
「ふぁー、筋肉! ばんざい、筋肉! もりもり筋肉-!」
芸術といえば、肉体美。すなわち筋肉。
空音は男性の腰から首までの、胴体部分を筋肉もりもりにして作成しようとしていた。
手元には、ボディビルダーの写真がずらりと十枚。
どれもムキムキとテカテカのおすすめ物件である。
「解剖学の本もあるしね。リアルな質感追求しちゃうよ!」
そう張り切っていた空音だが、手元の資料だけでは物足りなくなっていたところに、視界に入ってくる筋肉質男子の数々。
「あああう、やっぱり筋肉でぷりってなってるお尻もエネルギッシュでいいなあ」
ふへへ、ふへ……と、締まりのない笑みが口元に浮かぶ。
「うー、でも、時間的に上半身だけで精一杯かも……。はぁ、すりすりしたいよぉ」
あっちにもこっちにも、おいしそうな筋肉がうようよしていて、目移りしてしまう。
「はわー、上腕二頭筋……。はわわ、腹筋、背筋-!」
見たい放題の嗅ぎたい放題。
空音は筋肉を求めてさまよいだした。
「近くでがっつりしっかり見ちゃおーっと!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月12日
参加申し込みの期限
2013年06月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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