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粘土にぶつける俺たちのパッション!
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【粘土の向こうに見えるもの】
こねこね。こねこねこね……。
恵御納 夏朝
が粘土をこねている。
こねこね、こねこね、こねこねこねこね。
粘土遊びは面白そうだ。
「好きな形に、こねこね。うーんと、何を作ろう、こねこねこね……」
こねながら、夏朝の表情からは力が抜けていく。
真剣にこねているのに、不思議と心がほんわかとしてくるのだ。
「何でだろう? こねこね。こねこね。こね……こね…………こねこ!」
ひらめいた。
『こねこね』の中に、『ねこ』と『こねこ』が隠れているのだ。
「おおー。そうだ、猫さんと子猫さんを作ろう!」
せっかくなので、使える形にしようと考えて、夏朝は寝子島の風景をイメージした筆立てを作ることにした。
「島には、猫さんたくさんいるもんね」
そうと決まれば、やる気もいや増す。
こねこね、こねこね、こねこねこねこね。
夏朝はひたすら粘土をこねていった。
桜 月
も、こちらはいささか憂い顔で粘土をこねていた。
気を抜くと、ため息が口からこぼれてしまいそうだ。
(粘土も、私が描くデザイン画も、自己表現の一種という意味では同じだろう)
身の内にある『何か』を形にする作業は、月にとっては馴染んだ行いだ。
それならばいつものようにデザイン画を描いていたほうが良いのだが、実は近頃、月は調子を崩していた。
(
あの夜
からだ……。わだかまって、ぬぐい去れない)
もやもやとくすぶるものの正体が、『恐怖』であることは既に予想がついている。
何がそれほど怖かったのか、月にもはっきりとは理解できていない。
ただ、気にかかって、それがデザイン画にも影響してしまっているのだ。
(ならば、……粘土に恐怖をぶつけてしまえば、どうだろう)
今まで関わったことのない形での造形ならば、自分の中に巣くう恐怖をはき出してしまえるのではないだろうか。
「そうだ。……この、このっ!」
月は、鬱屈する気持ちをぶつけるように、粘土を手荒く叩きつける。
(全部はき出して、すっきりするんだ)
そうして粘土をこねるうちに、思考は再びあの夜へとさまよい出す。
(あの日……、どうして私は助かったのだろう)
異変に遭遇したことを覚えている。
恐怖に震えたことを覚えている。
月は、自分の足元に目を向けた。
(私の……、影)
あたりまえの暗がりに、いわれのない気味の悪さを感じてしまう。
「それなら、この薄気味悪さもぶつけてしまえばいい」
恐怖も、手に余る感情も、困惑も、全てを粘土にぶつけるべく、いっそう激しく月は粘土を叩きつけた。
【かまどのかみさま】
手際よく粘土をこねた
旅鴉 月詠
が題材として選んだのは、『かまどのおばちゃんの上下さん』だった。
かまどの女神。つまり、ギリシャ神話の炉の女神、ヘスティアを造形しようというのだ。
上下に分かれるのは、サイズの問題だ。
つまり、大作にとりかかろうというのである。
「皆の作品が上手くいくようにね。気持ちを込めて作ろうか」
我ながら、場に適した題材を選んだものだ。
作業台の端には、ギリシャ・ローマ神話の本が開かれて置いてある。
ふくよかなかまどのおばちゃんが、こちらを見上げる形で載っている。
「とはいえ、窯のサイズを考えると、デフォルメは必要だな……」
台の上には、基本的な工芸セットの他に、カッターや縄まで用意されている。
「上下の連携も考えて……、よし」
頭の中であれこれと設計しながら、手を動かす。
大きな物を作るのは楽しい。
アトリエにはオーブンはあるものの、専用の窯までは持っていない。
「時間が余ったら、何を作ろうか……」
大量の粘土を積み上げて、月詠はせっせと創作に励んでいた。
そんな月詠の姿を見て、
白柳 さえ
がおずおずと話しかけた。
「あの……、大がかりだね。これ、何を作るの……?」
人見知りしがちなさえだったが、美術部員として、月詠の態度に心を揺さぶられるものがあったのだ。
「うん、かまどの女神を作ろうと思ってね。今手がけているのは、ヘスティアの下半分だよ」
「女神像を作るの? すごい」
「そうかい? 君こそ、粘土の扱いに慣れているようだけれど、何を作るつもりなのかな」
「ええと、私はね、花瓶を作ろうかなって思ってるの」
「なるほど。花瓶もいいね」
「花瓶といっても、中にさすのは造花のつもり。おうちに飾ろうと思って……」
そうしたら、兄が褒めてくれるだろうかとさえは考える。
趣味で粘土をいじることはよくあるけれど、大きな物を作るのは久しぶりだった。
(樹脂粘土とは、手触りが違うな、やっぱり)
樹脂粘土を用いて、フェイクスイーツをよく作る。
アクセサリーやストラップをこしらえるのが、さえの趣味だ。
「……粘土は、楽しいね」
さえがつぶやくと、月詠も同意した。
「そうだね」
二人は集中しながらも、楽しげに制作にいそしんだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月12日
参加申し込みの期限
2013年06月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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