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キョンシーにご用心
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【その頃、桜花寮】
桜花寮の一室。
笹暮 真秋
は、開け放っていた窓に、落ちつかなさを感じた。
「……んー、集中できない」
頭にネコのぬいぐるみを乗せて、ちくちくと趣味のぬいぐるみ作成にいそしんでいたのだが、なぜだろう、心が騒ぐ。
「……少し、外の様子でも見てこようかな」
作業を中断した真秋は、裁縫箱を片づけると、頭に乗せていたぬいぐるみを肩に移動させて立ち上がった。
一人部屋なうえにネットも苦手な真秋は、こうして部屋にこもっていても情報が入ってこない。
なんとはなしに不穏な空気を感じた彼は、桜花寮の外に出た。
「……おや、っと、こんばんは~」
玄関をくぐるとき、同じく外に出ようとしていた一人の女子生徒と出くわした。
「こんばんは」
色素の薄い長い髪を持つ、小柄な少女だ。
桜 月
は、真秋に気づくと会釈をかえした。
初めは肩に乗せられたぬいぐるみに向けられていた月の視線が、次いで真秋の着ていたTシャツの胸元に釘付けになる。
「あ、当たりくじ……?」
Tシャツのロゴが個性的だと定評のある真秋。
本日はでかでかと、『当たりくじ!』とプリントされたTシャツを着ている。
月の視線に気づいた彼は、のほほんとして言った。
「……ああ、これ。縁起がよさそうでしょー」
「ええと、まあ、確かに」
「……うちの寮の生徒じゃないよね、今から帰り?」
「寮は、星ヶ丘で……」
「……そっかぁ。もう暗いから、気をつけて帰りなね」
ひらひらと手を振って出ていく真秋に、月は「ありがとう」とお礼を言った。
(さて、どうしよう。本当にもう真っ暗だ)
真秋の背中を見送って、月は夜空を見上げた。
(もっとよく考えて行動すればよかった。早く帰らないと……)
この日、寝子島図書館で服のデザイン画を描いていた月は、ついでだからと、人から借りていた本を返すために桜花寮へ立ち寄った。
(普通に学校で返せばよかったのに、こんなに遅くなるなんて)
夜道の一人歩きは少し怖い。
変質者だっているかもしれない。
早くシーサイドタウン駅に向かおうと、歩き出した月は、背後からやってくる、変質者かもしれない怪しい人影に気がついた。
「ん?」
月の光に照らされて、やけに姿勢の良い人物が両手を前に突き出し、足をそろえて跳ねている。
「うさぎ飛び……ではないな。足もまっすぐだし、何をしているのだろう」
よく見ると、サラリーマンらしいその人は、ほとんど目を閉じた状態で進んでいる。
「あっ……!」
前方もよく見えていないのだろう。
路上のポストにぶつかりそうで、月が声をもらす。
ガコン!
なにやらとても硬い音がして、男のぶつかったポストの足が折れて倒れた。
「――え? そんな、どうして……」
月の顔が青ざめる。
(今の硬い音。倒れたポスト。……おかしい。何が起きているんだ?)
トンッ、トンッ、トンッ、トンッ――……、足音が近づいてくる。
「あ……っ、早く、そうだ、早く寮に戻らないと!」
焦燥感にかられて、月は駅に向かって駆け出そうとした。
(嫌だ、怖い……)
背後から迫る足音が、やけに大きく聞こえる。
恐怖にとらわれた月は、足がすくんでしまって思うように走ることができない。
「わっ……!」
足がもつれて転んだ月は、きつく目を閉じた。
(嫌だ、怖い。嫌だ、動け。動け、足、動いて! 誰か、誰でもいいから助けて――!)
必死でそう念じたとき、バランスでも崩したのか、腕を引かれたような感覚があり、気づくと道の端に建つ民家の外壁にもたれかかっていた。
(えっ、あれ?)
どうやって逃れたのか、頭が混乱していて、自分の行動が把握できない。
けれど、街灯の下を人影が通り過ぎることから、どうやら難は逃れたようで、ほっと胸をなでおろす。
アスファルトには、飛び跳ねる人影と、うずくまる自分の影がくっきりと映っている。
「……っ!」
急に足が震えて、月は自分の体を抱きしめた。
なぜだか突然、足元に伸びる自分の影まで、怖いと感じた。
【十分後、シーサイドタウン】
怯えながらも、月がようやく駅にたどりついた頃。
握 利平
は、浮かれた足取りでシーサイドタウンを歩いていた。
駅前で映画を観た帰り道だ。
「いや~、面白かったぜ。やっぱ映画はゾンビ物だよな!」
内容や演出を思い返しては、つい顔がにやけてしまう。
「あの間抜けな動きが笑えるんだよ……なー、って……ん?」
ゾンビの足取りを真似る利平の目の前に、おかしな動きの人影が、駅に向かって跳ねてくる。
「お? あの動きは、ええっと、キョンシーってヤツ?」
いたって普通の外見をしてはいるが、何かのパフォーマンスだろうか。
そう考えた利平は、近づき気さくに声をかけた。
「お~い、何かイベントでもあるのか? コスプレとかか?」
かすめた腕が、やけに硬かった。
「……あ、れ?」
急激に意識が薄れた利平は、自身の腕が前に伸びていることに気がつかなかった。
ぴょんぴょんと、足も勝手に進んでいく。
(帰らないと、だよな。そう、帰るんだよ。でも、どこにだ――?)
意識がはっきりしていた頃は、猫鳴館に戻ろうとしていたはずだ。
しかし、元々寝子島出身の彼は、実家と寮のどちらに帰っていいのかわからなくなってしまい、ぐるぐると周囲をうろつきだした。
(帰る、帰るんだ……)
考えのまとまらない利平の目が、路上の看板に引き寄せられる。
(あれは……、そうだ、あれだ!)
看板には、美乳のおねーちゃんが、イイ笑顔で映っていた。
あの胸元。夢がつまったふたつの丘が、利平を手招きしているかのようだ。
「おっぱいだ!!!!!」
むにゃむにゃと、くぐもった声で利平は叫んだ。
何が好きかといって、利平は心底、おっぱいが大好きだった。
心のよりどころと言ってしまっても過言ではないほどで、――そう、おっぱいは利平にとって、本能と情熱の故郷にも等しい。
(おっぱいが呼んでいる。そうだ、俺はおっぱいに帰るんだ!!!)
理性のとんだ利平の頭に、もう迷いはなかった。
「俺を呼んでる! フルサト、OPPAAAAAAI!!!!!」
利平は、魅惑のおっぱいを求めて、さまよいだした。
「うわああー、すごいの見ちゃった」
電柱の影に隠れて、買い物袋を片手に立つ、
常盤 四月
の瞳はきらきらと輝いていた。
「これは追っかけるしかないねー!」
幼いうちに漫画家となった四月は、部屋着のカンフー風全身黄色タイツを着用して、今夜も原稿にはげんでいた。
修羅場続きでへろへろになり、栄養ドリンクと夜食の買い出しに来たところ、利平がキョンシーになってしまう現場と出くわしたのだ。
「キョンシーってアレ、ゾンビの仲間でしょ? ふふっ、これは新作のネタになるねぇ」
漫画家たるもの、アンデッドの生態に関する知識も豊富にある。
(ホラー描くときに勉強したもんね。えっと、キョンシーはたしか……)
対策をあれこれと練りながら、四月はキョンシーを求めて、電柱の影から出てきた。
(もし攻撃されて傷を負っても、ゆで卵や餅米があれば毒を中和できるはず!)
「ふっふーん。ちょうどここに! 夜食のゆで卵が……!」
あいにくと、キョンシーが苦手とする鏡の持ち合わせはないが、せっかく訪れた観察のチャンスを逃すわけにはいかない。
意気揚々と、四月は利平の後を追い、桜台方面へと足を向けた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
ホラー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年05月23日
参加申し込みの期限
2013年05月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年05月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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