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【今日からモデル!】
春。何かが変わる季節。ほんのちょっとした変化が訪れることもあれば、劇的な何かが怒涛のごとく押し寄せることもあるでしょう。
青山 絢
と
如月 蘇芳
が巻き込まれることとなったのは、つまりはそういった小さからぬ変化でありました。
絢は半ば呆然として、その場に立っています。
「それじゃ、撮影始めまーす! よろしくね、青山ちゃん」
「えっあ、はい、よろしくお願いしま……」
「ああダメダメ、固い固い! いくら素材が良くってもね、そんな表情じゃ良い写真にはならないよ。ほら、リラックスしてね、リラックス」
「は、はあ……」
やけに馴れ馴れしいカメラマンの男性が笑顔で親指を立て、絢はいささか頬を引きつらせながらも、心の中ではつい先日の出来事を脳裏に思い出したりしています。
事の起こりは、同居する13歳年上の従姉でありました……彼女がいつものように、言ったのです。
「ああもう、すぐそうやって尻込みしちゃうんだから!」
びしりと絢の鼻先へ突きつけられたのは、女子中高生向けのファッション誌『Cutie Kitty』の中の1ページ。
『読者モデル大募集』、とそこには書かれておりました。
「でも私、モデルなんてそんな大それたこと……」
「まったく、それで演劇部だなんてちょっと信じられないわ。いい? あなたはもっと自信を持たなきゃダメなのよ!」
などとのたまう、いつだって強引にぐいぐいと絢を導く従妹の勧めで、渋々ながらに応募したのが……つい、1週間前のことだったでしょうか。
絢は何だかくらくらして、ふるふると頭を振ります。
(急に連絡が来て、いきなり面接が始まって……そのまま採用、撮影開始だなんて)
予定していたモデルが急に病欠になってしまったとかで、その代役として、なんて事情は聞かされたものの。スタジオへ呼び出され、着くなりメイクさんやスタイリストさんがずどどどどっとやってきては嵐のように絢を着飾らせ、気付いた時には照明やらカメラやらにずらずら、取り囲まれていたのでした。
(モデルって、こんなにあっさり決まっちゃっていいの……!?)
あまりの急展開! 何だか、心だけがどこかに取り残されてしまったような気がしてきます。
けれど忙しそうに立ち回る真剣な表情のスタッフさんたちを見ているうちに、自分ばかりがわたわたと浮いた気持ちでいるわけにもいかないような、気持ちが自然と引き締まってくるような……そんな感覚を覚えているのもまた確かです。
(ああ、もう。こうなったらヤケよ、やってやるわ!)
あるいはそれが、もとより備わっている絢の才能のひとつであったのかもしれません。
カメラのレンズを見つめ返しながら、絢の心はやがてぴしりと、徐々に定まっていきました。
蘇芳の置かれた状況もまた、ある種似通ったものではありました。
「君! モデルとか興味ない? やってみる気ないかなぁ?」
「……モデル?」
声をかけてきたのは小奇麗で清潔感のある男性で、けれどどこか焦っているようにも見えました。
「すみません。今は、演劇のほうが忙しいので……」
「え、演劇!? 俳優を目指してるの? なら、モデルだって似たようなものだし! ほら、きっといい経験になると思うし……!」
確かに、蘇芳は実のところ、顔には自信があったりします。モデルとしても通用するかもしれません。けれど全体として考えると、自分のスタイルがそこまで優れているとも思いません。
なぜそんな自分をこの人は、こんなにも必死に引き止めるのだろう?
「あれっ、聞いてる? ねえ、モデルやってくれないかなぁ……」
「ああ……もしかして。何か、事情が?」
思わず尋ねてみると、男性はこくこくと、少々青い顔でうなずきます。彼の務めるモデル事務所でタチの悪い風邪が流行ってしまい、今日は大事な撮影があるにも関わらず、多くの所属モデルが病欠してしまったのだというのです。
さめざめと語る彼の話を聞いているうちに、蘇芳も何だか、少しかわいそうに思えてきてしまいました。
「じゃあ……1回だけなら。やってみてもいいですよ」
「ほ、本当かい!? 助かるよー!」
「でも、あまり期待はしないでくださいね? モデルなんて初めてだし」
「大丈夫大丈夫! 君なら絶対上手くやれるよ」
そんなふうに太鼓判を押されて、悪くない気分であったのも確かです。
あれよという間にスタジオへ直行、いかにもスタイリッシュな服に着替えさせられてメイクを施され、軽い説明を受けた後に、すぐにも撮影開始となりました。
(まあ、これも経験かな)
演劇で忙しいと言ったのは、本当です。モデルなんてやっている時間があるかどうか……とはいえスカウトされたのは素直に嬉しくて。それに、今後演劇を続けていく上でもきっと、これは貴重な経験になることでしょう。
(試しに、やってみようか)
偶然にも同時に、ふたりの撮影は始まりました。
絢と蘇芳が並び合ってそんな状況へ臨んだわけではありません。同じ建物内にありながら、撮影するスタジオは壁を隔てた隣同士です。
「いいよ、そのポーズ! 表情はもっと柔らかく、自然に! 太陽に向かって微笑むように!」
「こう……かしら?」
「そう、その表情!」
半ばやけっぱち。最初は少しばかり投げやりな気分であった絢も、カメラに向かって要求されるポーズや表情を満たしていくたび、心が上気していくのを感じます。さほど激しい動きをするわけでもないのに、鼓動がどんどん速くなっていくのを感じます。
そして、やがて気づきます。自分の中で、何かのスイッチがその瞬間に押されたことを。何かが変わっていくその過程を、ありありと実感します。
(これ……気持ちいいかも)
蘇芳もまた同じくポーズをこなし、レンズへ向かってするりと流し目を送ります。
「ああ、いいですねその顔。目線ください、そう、その調子……次は後ろから、見返りポーズいってみましょう」
「見返りね。こうかな?」
「グーッド! いいですね君、すごくいいですよ!」
ただ、彼は絢とは逆に、そこにどこかもどかしさを覚えます。
(意外に難しいな。なかなか、スマートにはこなせないものだね)
カメラマンは手放しで褒めてくれるものの、自分の中ではいまひとつ納得がいきません。
(……悔しいな)
かたや、撮影に純粋な快感を覚え。かたや、思うように動けない自分には口惜しさが残ります。
けれどどちらにも共通していたのは、できることならモデルという仕事に、これからも関わっていきたいという思いでした。
だって、こんなふうに撮られるのは……何だかとっても、気持ちイイ!
「それじゃ、10分休憩入りまーす!」
ふたりが顔を合わせたのは、次の撮影の準備のために一度廊下へ出た、その時でした。
互いに同じ寝子島高校の生徒であることには、きっとすぐに気づいたでしょう。
「……そっちもかい?」
「ええ、まあ」
「お互い大変だね。初めてだから、どうも思うように動けなくてね」
「そうね……でも、そこが案外やりがいがあるというか。楽しいかもね」
「ああ。確かにそうかもしれないな……」
少なくとも、彼らのお仕事はスタッフさんにも好評であったようで、ふたりは今後もモデルとして活動していくことになりました。
「撮影再開しまーす! モデルの皆さん、よろしくお願いしまーす」
新しい日々の始まり。続けるのも、辞めてしまうのも……楽しむのも。すべては、彼ら次第!
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月07日
参加申し込みの期限
2017年05月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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