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- 00月00日生 00歳
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あたらしいこと、はじめよう！
【朝起き千両夜起き百両】
ウワサによりますと、寝子島にはオソロシイゲームがあるそうでして……。
「いやあ、参ったな！ はっはっは（笑）」
その名も、猫様ゲーム！ 傍若無人な女の子に無理やり引っ張り込まれ、この上ない屈辱や恥辱を叩き込まれた上に、身と心に理不尽なダメージを負わされてしまう……だなんて、聞くだけでもう絶対参加したくないゲームです。いやはや、いったいどんなゲームなんでしょうね！
そして鎌八 まもるは不幸にも、そんなゲームの参加者として巻き込まれた挙句に、とてつもない負債を負ってしまったのだというのです。
「借金８２５万円也！ もはや多いんだか少ないんだか良く分からんなー」
いやいや。多い！ 多いですよ！
一介の高校生があっけらかんと口にしていい数字ではないような気がしつつ、とはいえ確かに、彼にとってはいかにも判断の付きにくい微妙な額ではあるのです。
なぜってまもるくんチは、とってもお金持ちだから！
「家に言えば済む話なんだけどなー。ま、こういうのこつこつ減らしてくの、結構好きなんだよねーオレ」
８２５万円を夏休みの宿題のごとく語ってしまうまもるの金銭感覚もまたブルジョワジーでありまして、少しずつ返済していくのを楽しみにしていたりするのでした。なんてでっかい男でしょう……！
ちなみに彼、なじみの牧場でアルバイトしてたりもしますけれど、そのお給料の使い方がまた高校生らしからぬ豪快さで、
「バイト代１年分は、この前アンバーを買い取るのに使っちまったからなー。またイチから始めないとな」
馬、買っちゃった！
「あー、競馬で賭けられりゃなあ。オレに馬を見させてみなよ、百発百中で当ててやるぜ。千里眼予想士ここに誕生！ ってな感じだな」
高校生はギャンブルできませんもので、その選択肢は除外するとしまして。
話が逸れましたけれど、つまりは借金をどのように返すのか、というお話です。ふむ、と彼は思案します。
「放課後はサッカー部の練習があるし、３年が卒業したらサーフィン部の部長やれとかも言われてるし……こりゃ、授業終わりから夜まではカタツムリだな」
忙しい毎日の中でも時間を作り、こつこつと続けられるアルバイトは無いものか……としばし考え。まもるはやがて、決断しました。
あくる日の早朝。まだ薄暗い星ヶ丘を、まもるはたったか軽快に駆けていきます。
「……おはようございまーす！ オークレイ牧場です！」
「あらぁ、新しいアルバイトさんかしら？ 待ってたのよ～」
まもるが始めてみたのは、昔ながらの牛乳配達でありました。彼のバイトしている牧場では、星ヶ丘地区にて昔ながらのやり方で牛乳を配達しているのです。彼はオーナーに頼み込んで、それを手伝わせてもらうことにしたのでした。
もちろんセレブな星ヶ丘に配るのですから、そんじょそこらの牛乳ではありません。濃厚で栄養たっぷり、けれど代わりにちょっぴりお高い、いわば高級牛乳であります。
「あなたのところの牛乳、美味しいのよね～。朝はこれが無いと始まらないのよ」
と言って小奇麗な奥様は瓶詰の牛乳を受け取り、ほほほと微笑みます。まもるもにっこり笑みを返して、次のお宅へ向かいます。
「さすがは星ヶ丘、一軒一軒が離れてるから、配る本数は少なくても体力使うな！」
スポーツマンなまもるのこと、朝のトレーニングも兼ねていると思えば、これほどうってつけのアルバイトもありません。
何より、しんとして澄んだこの朝の空気の、心地良いこと！
「こりゃ気持ちがいいや……おっ？ ありゃウチの学校の連中じゃないか」
道端にはスポーティな装いに身を包んだ、ジョギング中の女の子たちの姿なども見られまして。
「ぜえ。はあ。綾、ぜえ、辻さ、はあ。はあ。少、ぜえ、はあ、休、ぜい、休ませ、はあ。ん、ふ、ふふ」
「ふう、ふう。あの、胡乱路先輩？ まだ５分も走ってないんですけど……」
ていうかぐったりして地べたに転がった胡乱路 秘子と、ちょっぴり心配そうな綾辻 綾花でした。
「おおっ、息を荒げて顔を赤くした秘子ちゃんのレアショットなのだバッチリカメラに収めるのだ！」
専属パパラッチ、デジカメ構えた後木 真央ちゃんの姿も……なぜか彼女は樹の上から、枝にぶら下がったままパシャパシャと撮影しております。ＮＩＮＪＡ！
まもるはそんな場面に出くわして、かっかと笑います。
「ははっ、早起きは三文小説より奇也ってな。よう、おはようさん！ ジョギングかい？ 頑張れよ～」
「あ、おはようございます。牛乳配達のアルバイトですか？ そちらも頑張ってくださいね」
「おう！」
新しいことを始めてみれば、こんな風に楽しい出会いも訪れるものです。
きらきらと輝く、水平線の向こうから顔を出した綺麗な朝陽を望むこともまた。
「よおしっ。今日も１日、スペクタキュラーにいくＺッ！」
元気にアルバイトへ精を出すまもるの頭からは、借金のことなどすぱーんと飛んでいき、純粋で気持ちのいい充実感だけが彼の身体を満たしていくのでした。
ウワサによりますと、寝子島にはオソロシイゲームがあるそうでして……。
「いやあ、参ったな！ はっはっは（笑）」
その名も、猫様ゲーム！ 傍若無人な女の子に無理やり引っ張り込まれ、この上ない屈辱や恥辱を叩き込まれた上に、身と心に理不尽なダメージを負わされてしまう……だなんて、聞くだけでもう絶対参加したくないゲームです。いやはや、いったいどんなゲームなんでしょうね！
そして鎌八 まもるは不幸にも、そんなゲームの参加者として巻き込まれた挙句に、とてつもない負債を負ってしまったのだというのです。
「借金８２５万円也！ もはや多いんだか少ないんだか良く分からんなー」
いやいや。多い！ 多いですよ！
一介の高校生があっけらかんと口にしていい数字ではないような気がしつつ、とはいえ確かに、彼にとってはいかにも判断の付きにくい微妙な額ではあるのです。
なぜってまもるくんチは、とってもお金持ちだから！
「家に言えば済む話なんだけどなー。ま、こういうのこつこつ減らしてくの、結構好きなんだよねーオレ」
８２５万円を夏休みの宿題のごとく語ってしまうまもるの金銭感覚もまたブルジョワジーでありまして、少しずつ返済していくのを楽しみにしていたりするのでした。なんてでっかい男でしょう……！
ちなみに彼、なじみの牧場でアルバイトしてたりもしますけれど、そのお給料の使い方がまた高校生らしからぬ豪快さで、
「バイト代１年分は、この前アンバーを買い取るのに使っちまったからなー。またイチから始めないとな」
馬、買っちゃった！
「あー、競馬で賭けられりゃなあ。オレに馬を見させてみなよ、百発百中で当ててやるぜ。千里眼予想士ここに誕生！ ってな感じだな」
高校生はギャンブルできませんもので、その選択肢は除外するとしまして。
話が逸れましたけれど、つまりは借金をどのように返すのか、というお話です。ふむ、と彼は思案します。
「放課後はサッカー部の練習があるし、３年が卒業したらサーフィン部の部長やれとかも言われてるし……こりゃ、授業終わりから夜まではカタツムリだな」
忙しい毎日の中でも時間を作り、こつこつと続けられるアルバイトは無いものか……としばし考え。まもるはやがて、決断しました。
あくる日の早朝。まだ薄暗い星ヶ丘を、まもるはたったか軽快に駆けていきます。
「……おはようございまーす！ オークレイ牧場です！」
「あらぁ、新しいアルバイトさんかしら？ 待ってたのよ～」
まもるが始めてみたのは、昔ながらの牛乳配達でありました。彼のバイトしている牧場では、星ヶ丘地区にて昔ながらのやり方で牛乳を配達しているのです。彼はオーナーに頼み込んで、それを手伝わせてもらうことにしたのでした。
もちろんセレブな星ヶ丘に配るのですから、そんじょそこらの牛乳ではありません。濃厚で栄養たっぷり、けれど代わりにちょっぴりお高い、いわば高級牛乳であります。
「あなたのところの牛乳、美味しいのよね～。朝はこれが無いと始まらないのよ」
と言って小奇麗な奥様は瓶詰の牛乳を受け取り、ほほほと微笑みます。まもるもにっこり笑みを返して、次のお宅へ向かいます。
「さすがは星ヶ丘、一軒一軒が離れてるから、配る本数は少なくても体力使うな！」
スポーツマンなまもるのこと、朝のトレーニングも兼ねていると思えば、これほどうってつけのアルバイトもありません。
何より、しんとして澄んだこの朝の空気の、心地良いこと！
「こりゃ気持ちがいいや……おっ？ ありゃウチの学校の連中じゃないか」
道端にはスポーティな装いに身を包んだ、ジョギング中の女の子たちの姿なども見られまして。
「ぜえ。はあ。綾、ぜえ、辻さ、はあ。はあ。少、ぜえ、はあ、休、ぜい、休ませ、はあ。ん、ふ、ふふ」
「ふう、ふう。あの、胡乱路先輩？ まだ５分も走ってないんですけど……」
ていうかぐったりして地べたに転がった胡乱路 秘子と、ちょっぴり心配そうな綾辻 綾花でした。
「おおっ、息を荒げて顔を赤くした秘子ちゃんのレアショットなのだバッチリカメラに収めるのだ！」
専属パパラッチ、デジカメ構えた後木 真央ちゃんの姿も……なぜか彼女は樹の上から、枝にぶら下がったままパシャパシャと撮影しております。ＮＩＮＪＡ！
まもるはそんな場面に出くわして、かっかと笑います。
「ははっ、早起きは三文小説より奇也ってな。よう、おはようさん！ ジョギングかい？ 頑張れよ～」
「あ、おはようございます。牛乳配達のアルバイトですか？ そちらも頑張ってくださいね」
「おう！」
新しいことを始めてみれば、こんな風に楽しい出会いも訪れるものです。
きらきらと輝く、水平線の向こうから顔を出した綺麗な朝陽を望むこともまた。
「よおしっ。今日も１日、スペクタキュラーにいくＺッ！」
元気にアルバイトへ精を出すまもるの頭からは、借金のことなどすぱーんと飛んでいき、純粋で気持ちのいい充実感だけが彼の身体を満たしていくのでした。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2017年05月07日
- 参加申し込みの期限
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- 2017年05月14日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2017年05月14日 11時00分
