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寝子島高校
あたらしいこと、はじめよう!
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【新しい春の訪れ】
日々部活に打ち込む男子高校生の食欲と言えば、大様にして底が知れないものです。彼らはとにかくおなかを空かせています。いつだってペコペコなのです。
というのは少々大ゲサかもしれませんけれど、少なくとも
優木 遥斗
に限ってはまったくもって誇張ではなく、彼はとにかくおなかを空かせています。いつだってペコペコなのです。
身体を鍛えることは、遥斗にとって必要不可欠なことです。何しろ寝子島ときたらヘンな島でして、突然ミョーな世界へ放りこまれたり、おっかない敵と戦わされたりなんてことは日常茶飯事だったりします。常に鍛え、戦いに備えていなければなりません。
ただ……身体を鍛えるというのは、これがまたお腹が減るのです。当たり前ですけれど。
「足りない……」
今日もまた、遥斗はきゅるると鳴るお腹を抱えて切なくつぶやきます。
食事は3食きっちりとっています。可能な時はお代わりまでしています、それも限界まで。決して多くはない、学生の自由になるお金の中から、時にはおやつ代もフンパツします。
肉まん堂の肉まん
とか。
そう。遥斗にとって目下の大きな壁は、お金なのです。もう少し自分の自由に使えるお金の余裕があったなら、このぐうぐうと自己主張の激しいお腹を黙らせることもできるでしょう……!
やがて彼は空腹に立ち向かうため、とある決断を下すこととなりました。
「……アルバイトしよう」
学生の本分とは、学業である。半ば建前のような標語ではありながらも、生真面目な遥斗には守るべき鉄則でもあります。それゆえにバイトをするにも、部活動や勉強の時間を削ることはできません。特に彼は、残念ながら勉強が得意なほうではないのです。
春休み中の短期で土日や祝日限定、それでいて空腹を満たせるくらいのお給料がもらえるお仕事……人付き合いは苦手なので、接客は難しそう。まったくのドジではないものの決して器用ではなく、慎重すぎる性格が災いして、手早く繰り返す単純作業などにも向きません。
彼のひとつの取り柄である、この有り余る体力を活かせるような、そんな都合の良いアルバイトは無いものでしょうか?
「……よろしくお願いします!」
「おっ、兄ちゃん元気いいな。それじゃよろしくな!」
ありました!
春はお引越しの季節。遥斗が首尾よく見つけることができたのは、引っ越しの荷物運びの短期バイトでした。
「梱包はこっちでやるから、兄ちゃんはとにかく荷物をトラックへ運んでくれ。ブツけないよう気をつけてな」
「はい!」
とある古民家で、ベテランらしい先輩の指示を仰ぎつつ、遥斗はさっそく大きな段ボール箱を持ち上げます。ワレモノ注意の表示はないものの、ひどく重いものが入っているようです。部活で鍛えている遥斗にも、これは思いのほかキツくて、
「っ、け、けっこう重いな……!」
「ああ、その持ち方だと腰やるよ。もっと身体を垂直にしてね、腕で持ち上げるんじゃなく膝で持ち上げるのを意識してさ……」
「は、はい!」
幸い、一緒に仕事をする面々は気さくで親切な人ばかりで、ありがたいアドバイスもあり、ひとつふたつと運ぶうち、遥斗も少しずつコツを掴んできました。
運動部所属の持ち味を存分に発揮できるお仕事は、確かに彼に向いていたようです。
「兄ちゃん、こいつはふたりで運んじまおう。そっち持ってな、気をつけて」
「はい、大丈夫です!」
「おし、いくぞ。せーの!」
「ふんっ……!!」
真面目で力持ちな彼は重宝がられて、図らずも大活躍! このアルバイトは、遥斗にとってもどうやら、大当たりでありました。
無事にアルバイトも終了し、寮への帰路を行く遥斗は、ひとつ思いもよらない問題に直面しておりました。
「働くと、腹が減るな……」
労働の後の心地よい疲労とともに、食欲が増大してしまったのでした。いえ、すごく当たり前のことではありますけれど!
きゅるきゅると悲痛な叫びを上げるお腹を押さえながら、何か買って帰ろうか……なんてぼんやり考えながらにふらふら歩いていたら、
「……うん? 優木か、ふらふらじゃないか。どうしたんだ?」
「ん……八神?」
前からやってきたのは、怪訝そうな
八神 修
でした。手には何やら、紙袋を提げています。
「バイトで身体を動かしたら、腹が減ってな……何か、良い匂いがするな?」
「そうだったのか、お疲れさま。俺は、パン焼き体験会というのに参加してきてな……」
「パン!?」
修の紙袋を思わず、じーっ。そこから漂ってくる、ああ、なんとも良い香り! 空きっ腹にはどうにも酷な匂いでありました。
そんな彼を見つめて、修は苦笑いしつつ、
「はは。先輩とも交換して分け合ったが、ひとりでは食べ切れない量だと思っていたところだ。いくつかやろう」
「い、いいのか……!? ありがとう!」
なんと、思わぬところで食べ物にありつくことができました。
ひらりと手を振り、星ヶ丘へ去っていく修を見送りながら。分けてもらったパンの香りと、きゅうきゅう訴えかけるお腹には逆らえず、遥斗は袋の中のほかほかパンをひとつ手に取り、ぱくりっ! ひと口。
「……! 美味いな」
ふわり、彼の顔には微笑みが生まれます。
「うん。明日もバイト、がんばろう」
ふっくらつやつやのバターロールが漂わせるのは、寝子島へとふんわり吹き抜けていくような……そう。とっても素敵な、春の香りなのでした。
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あとがき
担当マスター:
墨谷幽
ファンレターはマスターページから!
墨谷幽です。『あたらしいこと、はじめよう!』のリアクションをお届けいたします~。
一年の締めくくりであり、また始まりでもある春は、変化の季節。というわけで、皆さまにも何か新しいことを始めていただいたり、新しい設定なんかを付け加えたりしていただけたら楽しいだろうなと思い、今回はこのようなシナリオを出してみました。いかがでしたでしょうか!
新しい服装に挑戦したり、新しいお仕事を始めたり。新鮮な気持ちで未知の何かへ飛びこんでいく皆さんのお姿を描写するうち、私自身もなんだか力をいただいているような気持ちになってきたりしました。
セカンドシーズンももうそろそろ始まるということですし、マスターとして何か新しいことを始めてみたいな、と思っております~。
そうそう、最近おとなしい秘子ちゃんにも、今回はたくさん絡んでいただけまして。
きっと彼女も、新しいことを始めるきっかけを皆さんにいただけて、嬉しかったのではと思います。
またどこかでお見かけの際は、構ってあげてくださいね。
それでは、今回もご参加いただきましてありがとうございました!
また次の機会にもお目にかかれますことを、心よりお待ちしております~。
お疲れさまでした!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月07日
参加申し込みの期限
2017年05月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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