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あたらしいこと、はじめよう!
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【春の装い】
艶光する銀色に、
七峯 亨
の口からは、ほうっと熱を帯びた吐息が漏れました。
「堪らねぇ……」
イギリス生まれのインド育ち。世界最古のオートバイブランドが世に送り出した、本物のヴィンテージバイク! ようやく手に入れた、亨の新たな相棒です。
進級し、2年生となるこれからの新しい生活をこのバイクとともに過ごしていくシーンを思い浮かべると、今からわくわくとして心が躍ります。
「よぉし。いくか」
さっそくクラッチを握り込み、シフトアップ。少しずつスロットルを開けていくと、落ち着いていながらも実に力強いエンジンの音、心地よい震動が身体全体へと伝わって、亨の心はいよいよ羽ばたき始めます。
ヘルメットをかぶりしゅぱんとバイザーを下ろしたら、いざ発進!
亨を乗せて飛び出したバイクは、寝子島街道をぎゅんぎゅんと走り抜け、ゆったり進む寝子電を瞬く間に追い越し、潮の香りを吸い込みながら寝子島魚市場の脇を通り過ぎていきます。
「こいつは……ははっ、病みつきになっちまいそうだな!」
新たな翼を得た亨は飛翔し、全身をなぞっていく寝子島の風と、頼もしく駆動する主機の鼓動を存分に堪能しながら、疾走! そうしてバイクはやがて、シーサイドタウンへと滑り込むようにたどり着きました。
高揚のまま、休憩も兼ねて一端ショッピングモールの駐車場へバイクを止めたところで、
「最高だぜ、相棒。これからよろしくな……ん?」
彼は気づきます。
「あそこを行くは……こりゃ偶然」
愛しの恋人の姿を見つけたのは、そんな時でありました。
『鬼矢萩』の名で知らしめた勇猛は、ひとまず脇に置いておきまして。
つまるところ
矢萩 咲
もまた、ひとりの女のコというわけなのです。
(四月から、咲も大学生だからな……いつまでもファッションに疎いままではいられない。というか、あんなだぼったい服を着て大学に通う勇気は、咲にはない……!)
オシャレと称するには程遠い自分の普段着を思い浮かべ、咲はぶるぶると首を振ります。お出かけ用にはそこそこカッコイイ服も何着か持っていたりはするものの、それ以外は何と言いましょうか、こう……惨憺たる有様です。高校生活を制服ひとつで過ごしてきたツケが今、咲を苛んでいるのでした。
おかげで小洒落た店構えのアパレルショップが並ぶ通りへなどやってきたものの、足を踏み込むに踏み込めず、ひとりで悶々としているその姿は控えめに言って、かなりの挙動不審です。ギクシャクとして、何なら右手と右足が一緒に出ているくらいのアリサマです。
(咲とて女の子の端くれ、オシャレのひとつもしてみたい。まずは、そう……気分を引き締めるために、下着から新調するッ!)
「やあ、絶好のショッピング日和というわけだ。我が姫よ」
「ひょわああああああ!?」
後ろからぽむっと肩に手を乗せられて、ギリギリに張りつめていた咲は飛び跳ねました。
ぎぎぎと錆び付いたように振り返りますと、そこには見慣れたこのお顔。
「ここはひとつ、荷物持ちがご入用じゃあないですか? 姐さん」
「と……亨君?」
安堵した咲の笑顔は、へにゃりとして引きつっておりました。
そんなこんなで恋人同士、咲のオシャレ大作戦に同行することとなった亨くん。
「ほ、本当に一緒に入るのか……?」
「我ながら犬みたいだとは思うがね。咲といられるのなら、多少の羞恥心など投げ捨てようさ」
一歩引いたところへ控えながらも、堂々と女性下着店へ入店してしまうこの男気であります。
いっぽう咲はと言いますと、
「し、仕方がないな。亨君はセンスが良いし、参考にさせてもら……参考に……えっ」
「あらあら、いらっしゃいませ! 矢萩さんに七峯さん、デートですか? 一緒に下着をお選びだなんて、んふふ。仲がおよろしいのですね?」
恥ずかしいから知り合いに見つからないように、とこそこそ下着店へ入ったところ、出迎えた店員がなぜだかにんまり
胡乱路 秘子
であったもので、いよいよもって大パニック!
「ななな、何で胡乱路さんがここにー!?」
「この春から、こちらでアルバイト中なんです。さあさあ、本日はどのような下着をお探しですか?」
「店員が友人とはラッキーじゃないか。選んでもらいなよ、咲」
彼氏さんからのお墨付きも出まして、わきわきとアヤシク両手をぐーぱーする秘子さん。
「矢萩さんはスタイルがよろしいですから、選びがいがありますね♪ んふふふふ……」
「ちょっちょっちょっ、ちょっと待って!!」
急展開におろおろ、ぷるぷると震えつつ涙目な咲は、怯える小動物のように訴えかけました。
「わ、私たち……友だちよね? 面白半分で、着せ替え人形にしたり……しないよね?」
「んふふふふ」
「ふふふふふ」
にーんまり……なぜだかお隣で亨くんまでもが、にやーり。
かくして咲は、
「……ひにゃああああああ!?」
実にバリエーション豊かなお店中の下着ラインナップを、とっかえひっかえ。まさしくお人形のごとく、次々に着せ替えられることとなったのでした!
「お買い上げありがとうございました♪ 楽しかったですね、んふふっ」
「う、うん……何だか辱められた気もするけど……恥ずかしかったけど。咲も、楽しかったよ……あはは」
ぐったりと疲れた後に、咲の手には紙袋。
嵐のような着せ替えのさなかに、マジメくさって真顔な亨がふいに口走った、
「……レースの、黒」
「! それです、七峯さん!」
なんてひと言が決め手となり、購入したのはほぼ全面がレースの、何ともセクシーな黒い下着でありました。
自分がこれを身に着けた姿を鏡の中に見た時、咲は恥ずかしさのあまりくらくらとめまいがしたものの、恋人と友人がしきりに褒め倒してオススメしてくれるもので、結局押し切られるように買ってしまったのでした。
「ううっ、咲がこんなに流されやすかったなんて……」
「お待たせ、咲。どうだい、俺の新しい相棒だぜ」
店先にどるんと響く、エンジン音。顔を上げると、銀色のバイクにまたがった亨が微笑んで、咲へと手をかざしています。咲の顔はすぐにもぱあっと明るくなって、
「! ほう、バイクか……! 無骨ながら良いバイクじゃないか」
「ま、咲を後ろに乗せられるのはまだ先だがね。記念撮影くらいはしたくてさ」
バイクの2人乗りは、二輪免許取得後に1年経過しないと許可されないもので、ふたりが一緒にツーリングを楽しむことができるまでには、少しばかり待つことになりそうです。
今はひとまず形だけでもということで、バックシートに咲を跨らせると、取り出したスマホでパシャリと自撮り。
ついでに、
「いつかこうして、背の温もりを感じながら走る日を楽しみに……今日も、頂きっ♪」
「あッ……!?」
不意打ちのように亨は唇を奪い、咲はまたしても頬を真っ赤に染めました。
「も、もう! 胡乱路さんが見ているのに……!」
「まあ、妬けてしまいますね♪ 矢萩さん、七峯さん、またのお越しをお待ちしております。デートの続きを楽しんでくださいね、んふふっ」
「そうするよ。今日はありがとうな、胡乱路嬢。またな?」
バイクを押しながら、寄り添い合って歩いて行くふたりの背中を、秘子は深々とお辞儀をして見送りました。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月07日
参加申し込みの期限
2017年05月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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