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R&R Agency:File04:ウジョニャウの怪
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● 2日目:聞き込み調査
朝食を済ませると、
エヴァ・ブランシェ
は集落の中にある町役場に向かった。役場と言っても郵便局と併設された簡素な建物だ。昨日アポを取っておいたので関連書類を纏めておいてくれたらしく、気の良さそうな窓口のおじさんがすぐに書類の束を渡してくれた。ウジョニャウの祟りの話はおじさんも知っていて、事件解決のために動いているというエヴァに好意的な様子である。
資料によると、解体工事を請け負ったのは塩田建設という会社である。塩田建設自体の噂や、解体に絡んだ利害やトラブルがないか尋ねてみたが、これと言って問題のない、普通の会社だという。おじさんの話からはむしろ、工事を請け負ったがゆえに怪異に巻き込まれて可哀想に、塩田さんのところは被害者だ、と言うニュアンスすら感じ取れた。
役場を出ると、自転車に乗った
八神 修
に出くわした。
「役場の聞き込みは終わったのか?」
「ええ。これから解体を請け負った塩田っていう建設会社に行って事故の話を聞いてみるつもり」
「俺も同行させてくれ」
途中で出会った
朝鳥 さゆる
も加わり、三人で塩田建設を訊ねると、役場のおじさんが連絡してくれていたらしく、小太りで後頭部の薄くなった社長が出てきてクーラーの効いた応接室に通された。
社長は三人の来訪を歓迎している様子だった。ソファに腰を下すと秘書がお茶を出してくれた。社長はさゆるを見つめている。大人びた眼差しのさゆるは、一見22歳前後の美人である。社長は、さゆるが上司で、エヴァと修が部下かなにかだと勘違いしたらしく、おもにさゆるに向かって、
「廃校の祟りについて調べているそうですね。あの件では、うちも仕事にならずに困っていまして……解決のためなら何でも協力するから言ってください」
と言う。
さゆるは、社長の勘違いに気づきながらも、敢えて訂正しなかった。子どもばかりだと分かったら、逆に話をしてくれなくなるかもしれない。誤解されていた方が都合がいいと、さゆるは早速本題に入る。
「事故の時に作業に当たった方にお話を伺いたいのですが」
「そうおっしゃると思って、呼んでおきました」
まもなくノックの音があり、よく日に焼けた作業着の男性がふたり現れた。
「廃校の解体業務に携わっていた従業員の安藤と三浦です」
安藤という男は不精髭に白いものが混じっていて、ベテラン社員であることが窺える。一方の三浦は若くて柔和な印象だ。
安藤は、一番はじめの異変である重機の故障のときに関わっていたという。
「ショベルがあんなふうにエンジントラブルを起こしたのは始めてでした。作業を始めようとしたら、急にエンジンが止まっちまって……俺らで調べても分かんないもんで、修理するのに本土送りなったんですよね。うちら小さい会社なもんで、それで工事はストップしました。都会より島のもんはのんびりしてるんで、まあ、多少休みでも気にせんのですわ」
「その時はウジョニャウや祟りの話は?」
エヴァが尋ねると、安藤は首を横に振った。
「なかったですね。ショベルも結局直って戻って来たし。バラしたら、俺らがわからなかったところに泥やゴミが詰まってたとか言ってたかな。そのときは特に不審には思わなかったです」
さゆるとエヴァと修は顔を見合わせる。はじめは、怪異と思われていなかったのだ。
「では、いつごろから祟りだ、という話になったのでしょうか?」
修が尋ねると、今度は若い三浦が口を開いた。
「工事しようとしたら窓ガラスが急に割れて、俺らが怪我してからだと思います」
「その時の状況をもう少し詳しく教えていただけますか?」
三浦を含めた数人はそのとき、建物を前に、作業の確認を行っていたのだという。すると突然、教室の窓ガラスがいっぺんに割れ、三浦たちは飛んできた硝子の破片で切り傷を負った。
「これがその時の傷です」
三浦は、右の眉を横切るように残る2センチほどの痕を指さした。もう何センチかズレていたら危うく失明するところだった、と三浦は当時を振り返る。
「そのとき、ほかに何か気づいたことはありませんか?」
とさゆるが尋ねる。
「ウジョニャウが現れたとか、なにか声を聞いたとか……どんな小さなことでもいいのですが」
「うーん……そういえば、窓ガラスが割れる直前に、地面の底の方からみしっと軋むような音がした気がします。それと、そう、匂い」
「匂い?」
「急にへんな匂いがしたんです。何とも言えない腐ったような……背筋がぞっとするような匂いです。それで、すごく怖くなったのを覚えています」
怪我をした三浦は、目の上を4針縫い、しばらく自宅療養することになった。事故後しばらくして同居する彼の曽祖母が、廃校は何か変だと噂になっていると教えてくれた。まもなく、ウジョニャウを見た、という話があちらからもこちらからも聞こえるようになった。三浦自身もあの時のことを思い出すと、祟りに触れてしまったような怖い気持ちになる、と言う。
社長の祖母にあたる女性が亡くなったのはその直後のことだったそうだ。
「もう九十を過ぎた人だったのでいつお迎えが来てもおかしくなかったんです」と社長は言う。「実際死因も老衰ってことでしたし。ただ、三浦の事故と時期がたまたま重なったせいで、周りは祟りだって言い出しましてね。結局、解体工事を取りやめざるを得なくなりました。私自身は、少なくとも祖母の死は偶然だと思っていますし、建物も傷んできていますから、倒壊しないうちに工事を再開したいと思っているのですが……」
「そうですか。ところで解体後の土地利用については何か決まっているんですか?」
この修の質問に、社長は特に聞いていないと答えた。
「町のほうからは、安全性を考えて、いったん更地にすると聞いてました。こんな島なんで、買い手がついたら噂でわかります。祟りの噂があるようでは、島の者は恐ろしくて手を出さんでしょう。裏山が土砂崩れしたりして立地もよくないし、なんにせよ校舎を取り壊さないことには何とも……」
「つまり、あの土地や建物に関して利害のある者は特にいないということでしょうか?」
「そう思います」
ふむ、と三人はまた顔を見合わせる。
「ありがとうございました。大変参考になりました」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月04日
参加申し込みの期限
2017年05月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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