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R&R Agency:File04:ウジョニャウの怪
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● 1日目午後:廃校下見中
うだるような暑さの午後、下見に来た廃校の校庭にて。
宿の主人から依頼を受けたR&Rの面々は、思いがけぬ調査対象の出現に、バカンスモードから一転、仕事モードに切り替わる。
「あー、現地到着一日目。廃校の下見中。ウジョニャウが現れた」
握 利平
はR&Rの仕事のときに常備している小型ビデオカメラを回した。
恵御納 夏朝
もスマホの動画撮影ボタンを押し、
八神 修
もカメラのシャッターを切る。
「交差した縞模様……ウジョニャウ?」
サキリ・デイジーカッター
の声が動画に記録される。
たしかに猫は、背中の模様がただの縞ではなく、バッテンに交差して綾を為している。
「……可愛い……!」
夏朝――夏夜ではなく夏朝だ。R&Rの事は交換日記で情報交換している――が興奮を抑えるように呟く。
駆け出そうとするサキリを梨香が見守るよう制す。
ウジョニャウが朽ちた校舎の裏手に消える。
出会いの驚きからいち早く立ち直った
桜庭 円
が、ウジョニャウを追いかけて校舎の裏手へと駆けだした。
「今のウジョニャウ? そうだよね? 待ってー!」
円が校舎の裏に姿を消す。
まもなく。
「わあっ!! ……ぐぅっ!!」
円のくぐもった声がした。
「桜庭!?」
御剣 刀
が<加速>も駆使して駆けつけると、校舎の裏の藪の中に円が仰向けに倒れている。
意識はある。呻いている。刀は円を抱き起こした。
「大丈夫か?」
「うう~~。腹に体当たり食らったー。『怖くない怖くない』って、やさしく声を掛けたんだけど、急に飛びかかって来たよー」
あまりに突然のことで、ボクシング部で鍛えている円でも避けきれなかったらしい。<ブレイブハート>を発動する間もなかった。円は、あたた、と腹をさする。
「もうね、重量級! 弾丸みたいだった。なんだろー。あんなに太ってるなんて妊娠中なのかな。何かを護ってるのかな?」
他のメンバーも追いついてきた。校舎の裏は、藪が建物の際まで迫っている。ウジャニャウの姿はどこにもない。修は藪の間に下草が短くなった隙間を見つけた。人間は這わないと通り抜けられないほど狭いが、ヤマネコのような動物なら易々と通れそうな道だ。ここを抜けて、山の方へ行ったのだろうか?
「人を襲うとは穏やかじゃないな。事件解決の力になりたいが」
修が顎に手を当て思案しはじめると、夏朝も頷く。
「霊や妖怪・神魂等の怪、生物の仕業、両面を加味して調査したいね」
立ち上がった円に、刀が肩を貸す。
「桜庭の手当てもあるし、俺たちはいったん宿に戻る」
「わかった」と修が言った。
「俺はもう少し調査していきたいが……ほかに残る人は?」
ビデオやカメラなどの記録媒体を所持している夏朝、利平、新聞部仲間の修と
椿 美咲紀
が挙手する。<役立たずの逆さ時計>という調査向きのろっこんの持ち主である
弘明寺 能美子
と梨香もだ。
それ以外のメンバーはいったん宿に戻ることになった。
◇
利平はまず廃校の外観をビデオカメラに記録した。
能美子と美咲紀が廃校の大まかな見取り図を作成してゆく。
木造の校舎はこじんまりとした平屋で、建物の中央に玄関があり、左右に2~3室ずつ教室があるという、細長いつくりだ。1学年1クラスあるかないか、という生徒数だったのだろう。南向きに窓があり、校舎の北側は、こんもりと緑の茂る裏山になっている。屋根は瓦葺であったが、年月に晒され割れたり落ちたりしてまばらだった。硝子窓も割れ、覗き込むと、取り残された机や椅子の上に、破片が砕け散っている。床はうっすらと白い埃に塗れていた。
調査班は中には入らず、回れ右して校庭の方へ目を向けた。
校舎の正面にあたる南側が、広く校庭になっている。もっとも、使う者も手入れをする者もいなくなって久しいため、背の低い雑草が生え、垣間見える地面は亀の甲羅のようにひび割れて、物寂しい有様だ。
校庭の片隅に、子どもの背丈ほどの石碑が建っている。
これが戦時中に爆弾が落ちて命を落としたという先生と生徒を悼む慰霊碑だ。
一同、頭を垂れ、手を合わせる。
能美子が碑文を読み上げる。
『昭和20年X月X日 この場所に爆弾が落ち、
校庭で教練中であった教師一名、生徒五名の尊い命が奪われた
犠牲者の冥福を祈るとともに 平和を祈願し ここに刻むものである
昭和21年X月X日 XXX町長 XXXXX』
「爆弾が落ちた場所はまさにここか」
利平はカメラを回し、慰霊碑を記録する。
犠牲者発見場所との位置関係も分かればいいのだが、と振り返って平和な午后の校庭を映す。
能美子は、石碑に刻まれた犠牲の名に指を這わせた。
「『
徳丸 なみ江
』……これがきっと宿のご主人の叔母さんね」
能美子はその名をメモする。それから両手で慰霊碑に触れ、じっと見つめてろっこんを発動させる。
進化した<役立たずの逆さ時計>は、物品に触れた際それを使用・利用していた人物の、その物品への思いがなんとなく分かるというものだ。なみ江さんや生徒たちが犠牲になった当時の様子が分からないかと思ったが、慰霊碑は戦後建立されたものであり、伝わってきたのは、残された者が犠牲者を悼む想いであった。一方で、学校を取り壊されることについてや、ウジョニャウについてのなにがしかは、この慰霊碑からは感じ取れない。
「戦時中に亡くなった人々の浮かばれない霊がウジョニャウとなって祟りを起こしているのではないか、という話だったけれど……本当にそうかしら」
能美子はそんな印象を抱かずにはいられなかった。
一方、修も、自らの眼と五感を使ってあたりを観察していた。
足跡は……今のところ見当たらない。糞もない。視線も感じず、音は風の音、葉擦れの音。異変はない。
安堵とも落胆ともつかぬ息を一つ吐き、軽背嚢から取り出した猫オヤツを適所に敷いた葉の上に置く。
「シュー君それは?」
美咲紀が見とめて尋ねる。
「あの大ヤマネコか、島の動物に、ね。あとで様子を見に来よう。減り具合で何かわかるかもしれない。さっき見つけた校舎裏の獣道のところにも置いてみよう」
「さすがシュー君、気配りバッチリなのです」
猫オヤツの現状写真を撮る美咲紀。
夏朝が傍に来て、修に話しかける。
「ウジョニャウさんはヤマネコさんかな?」
「さあ、どうだろう。妖怪かもしれないぞ。今回の件も、本当に呪い、ただの偶然、例えば秘密の物を掘り起こされると困る人のような誰かの作意、猫はたまたま住んでる……現時点では、どの可能性も否定できない」
「そうだね。野生の猫さんだったら、時期的に子育て中かもって思った」
「そういえば、身体は一般的な猫より一回り大きく感じたな」
そんな風に修と夏朝が会話を重ねていると、ビデオの映像を確認していた利平があっと声をあげた。
「変だな。デイジーカッターの声は入っているのに、ウジョニャウが映ってるはずのシーンが真っ白になって何も撮れてない。八神と恵御納も撮ってたよな? そっちはどうだ?」
ふたりもそれぞれ、カメラとスマホを確認してみる。
すると……。
「映ってない。真っ白だ」
「こっちもだよ……」
調査班の面々は、狐につままれたような気持ちになって、互いに顔を見合わせるのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月04日
参加申し込みの期限
2017年05月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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