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R&R Agency:File04:ウジョニャウの怪
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● 1日目夜:ふたたび廃校へ
食後の夕涼み、といっていい時刻だった。
虚ろな気持ちで日々を生きる
朝鳥 さゆる
は、ただ無心に、南の島の夜の匂いを肺に吸い込む。
いつの間にかR&R Agencyの一員に組み込まていた。
惹かれたのは人気のない海。
だがその前にお仕事だ。
宿で借りた懐中電灯を手に歩くさゆるの前を行くのは、
八神 修
と
椿 美咲紀
。さゆるの後には、
桜 月
とファラオハウンド犬のユリウス、
鎌八 まもる
がいる。
5人と一匹は、改めて廃校の調査に向かっていた。
3月なのに夜気が温い。海の匂いがする。
夜の廃校は思った以上に不気味だった。
「なんかぞくぞくしますねー」
美咲紀は両手で肩を抱いてぶるぶるっと身震いする。
それを見て、さゆるは、自分は悪寒を感じないと思った。
(あたしはきっと、どこかが鈍ってる。なにも怖くない。心拍数も通常だわ)
冷静な心は、仕事という場面では助けになる。さゆるは暗闇を物ともせず調査をはじめた。
祟りは廃校のどの場所で起きるのか。――これは校舎の周りだと聞いた。
それはどういう傾向を示すのか。――ウジョニャウという猫を見かける。邪魔をすると円のように襲われる。襲われると言っても体当たりを喰らわせられるという程度だ。それ以外に祟りと関連付けられている現象は、エンジントラブル、土砂崩れ、窓ガラスが割れてケガ人、老人の死。一見関連性はなさそうで、本当に怪異なのか偶然なのか判断がつかない。これについては明日、聞き込みなどをしてから判断することにして。
「怪異が校舎の周りということは、校舎が建っている立地条件に何かがあるのかしら」
近づいて地面を照らし、それからライトを上の方へ向ける。
校舎の梁を照らしたとき、さゆるはなにか違和感を感じた。校舎から離れて、ライトを右に左にと移動させる。右側の屋根瓦の方が、より剥がれ落ちているようだ。
「校舎が全体的に、歪んでいるわ」
よくよく見れば、地面自体も平らでないように見える。このことは何か関係があるだろうか。
一方、修と美咲紀は、昼間置いた猫オヤツを見て回っていた。
「変化ないな」
「そうですねー」
念のため写真を撮る。それから美咲紀は、じゃじゃーんと小さな機械を取り出した。
「新聞部のたしなみICレコーダー! これを置いて行き夜中の音を録音しましょー」
美咲紀はそれを、ウジョニャウを見失った校舎裏に置いた。
月もそれについていって、ユリウスに獣道周辺の匂いを嗅がせる。
「ユリウス頼むよ。ウジョニャウの匂いがあったら覚えて」
ユリウスはくんくんと匂いを嗅ぎ、獣道の奥に向かって一声吠えた。月はユリウスの背を撫でる。
「この先に何かあるのかい?」
ユリウスは、そうだ、と言いたげだった。
「要検証だな」と修が言った。「だが、今夜はこの辺にして引き上げよう。準備もないしもう遅い」
するとまもるが、校舎のほうに一歩身を寄せた。
「オレは今日から廃校に泊まってみるよ。なに、オレは蜘蛛になれるからどこでも寝られるんだ」
ぱちんと愛嬌のあるウィンクをしてみせる。
みんなは心配したが、まもるが大丈夫だと自信たっぷりなので、また明日来るからと約束して宿に戻った。
「さて……スパイダースバイダー!」
まもるはろっこん<クモ男>を発動させ、手のひら大の蜘蛛に変身する。
破れた窓から廃校に難なく侵入し、一通り廊下を見て回る。
(これといって異常なし、だな)
夜回りする教頭先生ってこんな気持ちなんだろうか。そんなことを思いながら、まもるは、蜘蛛糸を射出して天井にぶら下がると、そこに大きな蜘蛛の巣を作って就寝した。
◇
まもるが蜘蛛の巣をかけていたころ。
宿に戻った女子たちも温泉を頂き、就寝前のガールズトークを楽しんでいた。月は寝そべるユリウスに背を預けて、スケッチをしている。窓は開け放たれ、心地よい夜風が頬をくすぐる。さゆるは黙って火照った体を風に当て、梢は迷い込んできた蛾に興味津々。美咲紀や夏朝、エヴァや円や能美子たちのおしゃべりは、次々に咲く野の花のよう。聞くとはなしに耳を傾けていると、気分が解放されて、ここは南の島なのだと実感する。
「絵を描けるっていいわね。服のデザイン?」
バニラアイスを手にした梨香が声を掛けてきた。月にアイスのカップをひとつ差し出す。気づけばみんな、夜のデザートを楽しんでいるようだ。能美子だけは、こんな時間には絶対食べないと頑張っていたが、やがて周りが食べているのが羨ましくなり、「ひ、一口だけ」と円にアーンしてもらっている。
月はカップを受け取り「一寸休憩」とバニラアイスを掬って口に運ぶ。
梨香が月の隣に座った。ユリウスがちょっと顔をあげる。
その瞬間、月はインスピレーションを得た。
アイスを脇に置いて、スケッチブックの新しいページを捲る。
「坂内さんの服を考えてみよう……こんなのどうだろう?」
手早く描き上げたのは紅と黒を基調にした衣装だった。
紅の外套が印象的で、梨香は気に入ったようだ。
アイスカップのまわりについた水滴が、つ、と流れ落ちる。
「桜さん、早く食べないとバニラアイスがミルクになっちゃう」
「おっと。そうだね」
月はくすくす笑って、溶けかけのアイスを食べる仕事に戻ったのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月04日
参加申し込みの期限
2017年05月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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