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R&R Agency:File04:ウジョニャウの怪
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● 2日目早朝:伊勢海老獲り
翌早朝。
空も海も夜明けのピンクに染まる中、一艘の小舟が沖に漕ぎ出す。
漕ぎ手は宿の老主人、一三夫。
同乗する
握 利平
は意気揚々と舟のへりに片足をかけ、沖を見つめる。
その後方では、ジャケットを羽織った
弘明寺 能美子
が眠たそうに顔を顰めている。
「どうして私が朝釣りなんか……」
「イセエビは夜明け前の方が活発だからな」
「食べるだけで十分よ」
「まあまあ。オヤジさんの話聞きたいんだろ?」
「そうだけど……」
寝起きの能美子はむっつりと黙り込む。完全に目が覚めるまでもう少しかかりそうだ。
一方、利平は漁師の家系なので朝は強く、潮風を浴びて気分がよかった。海辺育ちの一三夫とは何かと話が合い、海や魚の話で盛り上がりすぎて、うっかり本当に訊きたかったことを訊ね忘れそうになるほどだった。
「そういやさ、昔のことを聞きたいんだけど」
「おう、なんだ?」
利平は爆弾が落ちた場所と犠牲者発見場所との位置関係を聞いてみたが、一三夫はそこまでは知らなかった。爆弾自体は慰霊碑がある場所に落ちたようなので、吹き飛んだとしても校庭内だろうと利平は想像した。
「当時の生徒数ってわかるか?」
「あそこは、生徒の数が三桁になったことはないよ。とはいえあの頃はまだ、40~50人はいたんじゃないかねえ」
口ぶりからして、その後さらに減少し、最終的には廃校に至ったのであろう。現在このあたりの子ども達は、ぐるりと島を回って、山向こうの学校に通っているという。
「ところでさ、話変わるけどオヤジんとこの温泉の源泉の位置と学校ってどんな位置関係かわかるか?」
一三夫は何故利平がそんなことを聞くのか不思議そうな顔をした。
「源泉は山の方から引いてるが……そういや、学校とそんなに離れてはいないなあ」
「いやさ。温泉が湧くってことは学校の裏山が火山だとか、地殻的になにかあんのかなーって」
「なにかってなんだ?」
「今はわかんねーんだけどさ」
利平は頭を掻きむしる。
一三夫は、そうかと笑って、舟を止めた。ポイントに着いたらしい。
海育ちの少年は、勢いよくTシャツを脱ぎ捨て、大漁旗柄の海パン一丁になった。
海パンの股間に跳ねる立派な鰯が朝日に紅く染まっている。
軽く準備体操をして、銛を手に海に飛び込む。
一三夫も釣り糸を垂らし始めたが、まもなく何か思い出したように、能美子を振り返った。
「そうそう。はいこれ。お嬢さんに頼まれた写真」
能美子は夕べ、叔母の徳丸なみ江の写真があれば見せてほしいと、一三夫に頼んでおいたのだ。
写真はモノクロ。例の小学校の前で、若いなみ江は白い開襟シャツにもんぺ姿で澄ましている。
「教師時代の写真はこれ一枚しかなくてね。亡くなったとき、まだ二十代だったと思うよ。それと、叔母の持ち物って言われたんだけど、着物なんかはもう残ってなくってね」
戦後の物不足のときに、形見分けしたり売り払ったりしてしまったらしい。ただ、箪笥の奥から昔叔母が端切れで作ってくれた巾着袋が出てきた、と一三夫は懐かしそうに見せてくれた。青っぽい縞模様の生地で、手のひらより一回り大きい。
能美子はそれを借り受け、そっと<役立たずの逆さ時計>で視てみる。
――幼い甥っ子が、身の回りのものを入れて持ち歩けるように。
そんな、なみ江の気持ちが伝わって来た。
恨んだり祟ったりという感情とは程遠い、温かい感情だった。
(一三夫さんの言う通りだわ。こんな気持ちの人が、ウジョニャウになって祟るなんて信じられない……)
「って。写真と巾着袋なら宿で渡してくれても良かったのに」
「カッハッハ! 朝の海もいいもんだぞ!」
「もう……」
そのとき、白浪のはざまから利平が勢いよく顔を出した。
「獲ったどー!!」
手にはおおきなイセエビが握られている。
「大したもんだ!」
一三夫は利平の技量を絶賛した。
能美子もイセエビの大きさに目を瞠る。途端に食事が楽しみになって来た。
利平はイセエビを舟に上げると、また海に潜る。
海中をゆく利平は、目では獲物の姿を探しながら、頭では事件のことを考えていた。
(廃校、取り壊し、重機の故障、爆弾、犠牲者の女教師と生徒、ウジョニャウ……なんか繋がんのか?)
祟る様な先生じゃねーなら、守ってんのかもと思う。
だが何を? 学校を? 死んだ生徒を?
(何かちげーな。島を……か? 何からだ?)
今の少ない情報じゃ爆弾しか思いつかないが、不発弾でもあるのだろうか。
(島が爆発ーってか? まさかな……)
岩の影で、トゲトゲした背びれが動いたのが見えた。
赤みがかったまだら模様で、ゆうに30センチはありそうに見える。カサゴだ。
利平はゆっくり近づき、素早く刺す。
(おっし! カサゴゲット! とりあえずウジョニャウに供えるかー)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月04日
参加申し込みの期限
2017年05月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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