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R&R Agency:File04:ウジョニャウの怪
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● 1日目夕刻:宿の料理に舌鼓
「なるほどね」
テーブルには刺身や天ぷら、小鉢など、めくるめく海鮮料理が所狭しと並んでいる。
桜 月
は未だそれらに箸をつけず、下見やその後の調査班の話に耳を傾けていた。
体質的に日光に弱いので、日中の調査に立ち合うのは避けている。その分、夜の調査に出るつもりで、皆から集まった情報をノートに書きとめて整理しているのだった。
月は今回の旅に、R&Rの事務所で飼っているユリウスという名の茶色いファラオハウンド犬を連れてきていた。食事の間は宿の表で待ってもらっているが、調査のときはいっしょに、と考えている。
一方、金髪碧眼の
エヴァ・ブランシェ
は、箸さばきも巧みに、焼き魚の骨を取り除いている。
「事前に役場に連絡を入れて、小学校に関する資料を見せて貰えないか交渉しておいたわ。聞き込みに回る家の目星もある程度立てた方がいいかと思って、慰霊碑にあった犠牲者の生徒の生家もご主人に聞いておいた。引っ越ししていたり、判らなかったりしたところもあったけれど、1軒だけ昔ながらの場所に住んでいる方がいるそうよ」
エヴァははじめ、今回の件は大っぴらにしたらまずいのだろうかと慎重に主人に聞いてみたのだが、島の者ならみな知っている話なので、とくに隠す必要はないとのことだった。
「みなさんお世話になります。こちらサービスで、島内産のフルーツ盛りです」
ご主人が、大皿にたっぷり乗ったパイナップルやマンゴー、パッションフルーツを運んできた。ハイビスカスの花が飾られ、見た目にも豪勢だ。
「ご主人、事件のことをもっと詳しく教えてほしいんですが……」
新田 亮
が尋ねると、宿の老主人・徳丸 一三夫は、はいはい、と膝を折って正座した。
「祟りの話だね。最初は工事中に重機が故障したって話だったかな。エンジンの不調だかなんだか……こんな小さな島じゃ、大きい機械はそうないんで、直すまでいったん工事が中止になってね。
そのあと機械は直ったんだけど、たまたま大きい台風の当たり年で裏山で小規模の土砂崩れがあったものだから危ないって言ってその年は工事できなくて。また次の年にやれ落ち着いた今度こそ、と思いきや、工事に当たっていた若い衆が何人か、急に窓ガラスが割れたっていってケガしてね。この頃からかね、ウジャニャウを見たって話が聞こえるようになったのは」
「ウジョニャウ目撃談は余所ではないのでしょうか?」
「校舎の周りばかりと聞いたな。薄気味悪いね、なんて言っていた矢先に、工事を請け負った会社の、社長の婆さんが死んだもんだから、こりゃいよいよウジョニャウの祟りだぞ、って話になったんだよね」
「だれが祟りだと言い始めたの?」
円が聞いてみる。
「誰ともなく自然とそんな話になった気がするね。で、それっきりみんな怖がって工事もストップさ」
「うーん。話を聞くと偶然って線も捨てきれないですねー」
屋敷野 梢
は食後のお茶を啜る。南国らしく冷たい麦茶だ。
「ご主人、ウジョニャウの語源とか言い伝えとか知ってますか?」
亮が身を乗り出す。
「島の言葉でしょーかね?」
梢が尋ねると、一三夫はうむ、と頷いた。
「ウジョは島の言葉で『綾』――線と線がななめに交わった模様のことだね――、ニャウは『猫』のことさ。ウジョニャウってのはつまり、『綾模様の猫』って意味だよ」
「そのまんまなんですねー」
梢も、その隣で上品にマンゴーを口に運んでいた能美子も、語源が島の言葉であることを知り、納得顏だ。
「ウジョニャウって何年前から島に住んでいるかわかりますか?」
亮がメモを取りながら尋ねる。すると一三夫は、からからと笑って答えた。
「何年前ってのはわからないね。ウジョニャウってのは、あたしらが子どもの頃から島に伝わる、妖怪みたいなものだよ。ばあさんなんかよく『ウジョニャウが目の前にいたら、通り過ぎるのを待て』って言ってたね。通行の邪魔をしてウジョニャウの機嫌をそこねると襲い掛かってくる、って話だった。なんでかっていうと、ウジョニャウは浮かばれない霊が猫の姿で現れたもので、生きている人を恨むんだってさ」
「そんな話があったのかー。だから襲ってきたのかなー?」
円が体当たりされた腹を擦る。もう痛みはだいぶ引いているのだが、猫的生き物に嫌われたかも、という心理ダメージの方はまだ残っている。
一方、亮は驚いて目を見開いていた。自分は妖怪に会ってしまったのか、と。
「ご主人。ウジョニャウって会話はできるんでしょうか?」
「会話? ウジョニャウと話すなんて考えたこともなかった。会えたら、試してみたらどうだい?」
なるほどなるほど、と梢は頭の中で考えをまとめる。
最初話を聞いた時は、『戦時中の事件が原因で生まれた新しい怪異』なのかと考えていた。
だが、一三夫の話によると、ウジョニャウと言うのは妖怪の一種で古くから言い伝えがあるという。
「ウジョニャウというのは昔から存在する怪異で、今回問題となっているのが、戦時中の事件が原因で誕生したウジョニャウ話……ってことですかね?」
一三夫自身は祖母から聞いた話以上のことは知らないそうだが、島に古くから伝わる話なら、明日図書館などで調べてみればいい。
パイナップルを口いっぱい頬張りながら、円は、んー、と考えている。
「なんとなく、ねー。ウジャニャウの話と遺族の話を関連付けるのは違う気がして」
「私も慰霊碑に触ったとき、そんな気がしたのよね」
能美子が言う。
円は、ウジョニャウは褐色のオリジナル種の猫で、妊娠中という説を披露した。
「野生の猫さんだったら、時期的に子育て中かも」
夏朝も円に近い考えだ。
ウジョニャウはヤマネコの仲間なのだろうか。
だとすると、カメラやビデオに映らないのは何故なのか、という謎が残るのだが……。
「みんなであーだこーだと考えるのって面白いですね。そうだ! 明日も、夜にこうやって成果報告会とかどーですか! みんなで調査内容を発表・考察しましょ!」
梢の呼びかけに、ほぼ全員が賛成した。
最後に円が、一三夫に微笑みかける。
「先祖が祟るとか言われるって悲しいよね。ボクたちがきっと、真実を見つけるからね」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月04日
参加申し込みの期限
2017年05月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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