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【ビッグマザーの咆哮】
麓の向こう側で、祝砲が上がっている。
「……レースの方は終わったみたいだな」
ぽつりと呟いたのは、ホッキョクグマの耳と爪を生やした
新江 天懸
だった。
(つーことは、もうすぐ誰かの魂が元に戻るのか……)
それは、事態が動くということかもしれない。
ふと見れば迷宮や草原の方でも、ゆっくりと、だが確実に、事態は動いているように感じられる。
だとすれば、急がなければならない。
失敗すれば、姉に叱られる。
今度は何をされるか、わかったものではない。
早く頂上に向かい、ビッグマザー・ミルと接触しなくては――。
と、そう思った矢先、カラスの群れが天懸に襲い掛かる。
「……うぜぇんだよ」
天懸は苛ついていたので、ホッキョクグマの爪で、カラスを切り裂いた。
赤い鮮血が頬にこびりついたが、拭う気にもなれなかった。
「わー、素敵ぃ~。まるで、人を人と思わぬマフィアのようですわぁ」
「あ……?」
鼻にかかったような甘い声に、天懸は眉を寄せる。
そこにいたのは――カラスの羽を背中に生やした
毒島 虹子
だった。
もっとも、虹子がカラス化しているのはすでに背中の羽だけではない。どことなく全身がカラスに近づいているように感じられる。さらにその手にはクローネのものと思しき黒い羽。
「……カラスは人じゃねぇだろ」
だから、天懸はそうとだけ虹子に返す。
「あら~? だったら、今の私も貴方にとっては切り裂くべき対象なのですかぁ~?」
「…………」
カラスの羽をひくつかせて、挑発的な笑みを浮かべる虹子を天懸は無視することにした。
クローネの羽は気になるが、今はそれよりも――。
と、そのときだった。
「ミィィィーーーーールゥゥゥゥーーー!!!」
「……っ」
頭上から、ビッグマザーミルの鳴き声が轟いた。
天懸は思わず顔を上げて、目を瞠る。
いつのまにか、神魂ミルクはMAX手前になっている。
(……なんだよ、いつの間にこんな)
唖然とする天懸をよそに、虹子はくつくつと楽しそうに笑う。
「もうすぐ溜まりそうですわねぇ~。ということは、もうじきクローネ様もこちらへ?」
「……っ」
天懸は思わず身をすくめた。
クローネが来るということは、姉もじきにこちらに来るということだろう。
それよりも早く成果を出さなければ、姉の言っていた通りにしなければ――。
そのとき、天懸は遠いねこねこ迷宮庭園の空が、黒く染まるのを見た。
さらに、それに追随するように、空に牛に向かうカラスの絵が投射される。
おそらくは誰かがろっこんで、ビッグマザーミルのもとに迫るクローネに注意を呼び掛けているのだろう。
「……あれは」
「どうやらクローネ様が配下を率いてこちらに来られるようですね」
それは、クローネが大量のカラスを率いて、こちらにやってくる姿に他ならなかった。
「では、私も準備をしませんと……」
言うが早いか、虹子は手にしていたクローネの羽を容赦なく自らの首筋に差し込んだ。
「う、ぐっ……!?」
「……っ!? お、お前、何をッ……!?」
「……ふふふ。クローネ様をお助けするためですもの。これくらい安いものです、わッ……!」
「……!?」
次の瞬間、暴走した虹子のろっこんによって生じた煙幕が天懸を包み込んだ。
「ふふふふ。さあ、クローネ様、早く神魂ミルクを飲みにいらっしゃあああいいい!」
「……狂ってる……ぜ」
暴走した虹子のろっこんには、視覚のみならず意識すらも奪う効果があるようだった。
薄れゆく意識の中、天懸はその狂ったことを自分にやれと命じた姉のことをぼんやりと思い出していた。
† † †
エロ・イーアールオー
は、こっそりと機会を覗っていた。
何の?
巨大化して、一気にマザーミルの神魂ミルクを絞り取り、飲んでしまおうという作戦だ。
(ところで、神魂ミルクって美味しいのですー?)
そこははなはだ疑問だったが、とりあえずエロはこっそりと来たるべきときを守っていた。
だが、
「アホーアホーアホー!」
「あっ! エロ、見つかってしまったのですー!?」
やむをえず作戦を変更し、一気に巨大化しようする。
ほとんどMAXだし、おおむね作戦通りだろうとエロは前向きに考える。
だが、
「あらぁ? こんなところで、かくれんぼなんていけない人ですわ?」
「……っ!?」
そこを、虹子に発見された。彼女の暴走したろっこんにより、意識を奪う煙幕がエロを包み込む。
(……大丈夫。巨大化すれば耐えれる……耐え……れる……)
あるいは、もう少し見つかるのが遅ければ耐えられたかもしれない。
だが、今回に至っては、巨大化よりも煙幕に意識を奪われる方が早かった。
(……神魂……ミルク……飲んでみたかったのです……)
そして、エロは志半ばにその意識を失った。
† † †
その頃、ねこねこ迷宮庭園から、カラスの群れを必死で追う少女の姿があった。
「……クローネ! 貴方の思い通りにはさせません!」
いつになく真剣な表情で、クローネを追う
屋敷野 梢
の姿だった。
梢は、津止が発見した異世界の扉をくぐらずに、クローネがそこから飛び出してきたときのために注意深く森の中を見張っていた。
そして、その作戦は一部成功した。
あわよくば、迷宮でクローネを倒せれば大成功であったが、カラス山からクローネを迎えにきた大量のカラスがそれを全力で阻止したのだった。
(……私一人の手ではあのカラスの群れとクローネを同時に相手にすることはできません! みなさん、どうか気づいて!)
梢は、道中で、飛び散ったカラスの羽をいくつも蝶に変えて、仲間への道しるべになることを祈りながら、ひたすらにクローネの背中を追い続けた。
と、その願いが届いたのか、その後ろをやや低空から地を滑るように飛んで追う人影が見えた。
「……屋敷野さん!」
「……その声は、日暮さん!」
声の主は、
日暮 ねむる
だった。
ねむるは上着を脱いで、背中に何かを結びつけて飛んでおり――、
「スヤァ……」
「……テオ!?」
その何かとはまさしく気持ちよさそうに眠っているテオであった。
ねむるは、迷宮の中でテオを発見し、彼こそがクローネ封印の切り札になると考えて、空を飛んで先にカラス山へ先行しているのだと手短に説明した。
「誰かがレースに勝って、テオの魂を取り戻せればよし――そうでなくとも、絞りとられた神魂ミルクを飲ませれば魂は元に戻るはずだと思ってね」
「……なるほど、妙案ですね。では、日暮さんはテオの方をお願いします。私は、あいつと――クローネとの決着をつけないと……っ!?」
梢がそう言って、正面に向き直ったとき、いつのまにか方向転換をしていた一部のカラスがこちらに襲い掛かってくる姿が見えた。
(……どこまであっても邪魔するつもりってことですね……!)
ならばと、梢がスズメバチと化した身体の一部を持ち上げて応戦しようとしたとき――びしゃっと音を立てて、カラスの羽が透明な液体に濡れた。
「――カラス退治ならお手伝いしましょう」
そこにいたのは
エレノア・エインズワース
だった。
彼女は口の端に凄絶な笑みをわずかに浮かべて、何の躊躇いもなくろっこんを発動――カラスの羽を接着し、墜落させた。
「……エレノアさん。助けにきてくれた、と思っていいのかな?」
ねむるが問うと、エレノアがくすくす笑う。
「おや、せっかく助けてさしあげたのに、随分とつれないお言葉ですね。少なくとも、クローネの野望の阻止という点で、我々は志を同じくする同志といえると思いますが?」
もっとも彼女と和解などという興ざめな結末は御免こうむりたいですけどね、とエレノアは心の中でだけ付け加える。
そのために、エレノアはついてきたのだ。テオを狙うのは、そのような結末を回避するための、いわば「保険」だ。
「……とりあえずお礼は言っておきますよー。でも、今は先を急ぎましょう。なんだか嫌な予感がします……!」
はたして、その予感は的中した。
「ミィィィィルゥーーーーーーーーーーー!!!」
「「「……っ!?」」」
どこか苦しそうなビッグマザー・ミルの叫びが、ビリビリと三人の身体を揺らす。
と、そのとき。
『……おい、てめーら急げ』
ぱちり、と目を覚ましたテオが真剣そのものな声で、三人に語りかけた。
「……テオ!」
ねむるが目を見開く。
「……あら、もう神魂が戻ってしまったのですね」
残念そうにエレノアが微笑む。
「……テオ、それってどういう意味です?」
少し焦れたよう、梢が言葉の続きを促す。
『……言った通りの意味だ。もうすぐ神魂ミルクが完全に溜まる。そいつをクローネに飲まれたら――大変なことになるぜ?』
その言葉に、ふと三人が前方を見やると、ちょうどカラスの群れの先頭が、霧(?)に包まれたカラス山に今まさに到着し始めようとするところだった。
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担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
動物・自然
定員
1000人
参加キャラクター数
126人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月06日
参加申し込みの期限
2017年05月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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