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ぼくらのフツウをまもるため
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【大草原、血に染めて】
ミール大草原では、暴れ牛の暴走が最高潮に達していた。
しかし、最初から、このような展開を想定していた多くのもれいび達によって、そこでの被害はごくごく最小限に抑えられていた。
「野々、あおい! こっちだ! 森の木の間に隠れるんだ!」
八神 修
は、ろっこんを持たない「ひと」や魂を抜かれてしまった者達の避難誘導にあたっていた。
「八神くん、あのウシ食べていいクマ?」
「駄目だ!」
じゅるりと涎を零すクマ(
七夜 あおい
)を森の奥に逃がしつつ、修は何故語尾までクマになってしまったのかを真剣に考えていた。
「くそ……。やっぱりアレだけの数じゃ、俺のろっこんは効かないか……」
水守 流
は、先程と同じように、メシテロジツでお菓子に気を引きつけられないか試し、一向に効かないろっこんに焦れたように歯噛みした。
「お、オレのろっこんも効かないみたいだよぉ~」
曖浜 瑠樹
も、ろっこんで暴れ牛を和ませようとするが、効果は見られない。
数が多過ぎる上に、暴れ牛が凶暴化しすぎているのだ。
結果、一行は森の奥深くまで暴れ牛を誘導し、何かしらの方法でそこに閉じ込めるという方向で、作戦を固めた。
薄野 九月
、
鴻上 彰尋
、
畑中 華菜子
は、草原をしらみつぶしに探して把握していた眠ってしまった(or動物化してしまった)者の場所を仲間達に教えて、それを飛行能力を持つ獣人が抱えて運ぶという方法で、できるだけ死傷者の数を減らすように努めた。
「怪我をした人は私のところに連れて来て! ろっこんで治療するわ!」
椿 美咲紀
は、空を飛びまわりながら、回復役に徹していた。鳥の足で花を掴み、彼女は舞って、舞って、舞い踊る。
「ねー、ウシさんと遊んじゃ駄目? ぱわわおおおーん!」
「野々、下がってろ」
優木 遥斗
は、危機感ゼロにしか見えないののこを、そばにいた
佐藤 英二
と
夢宮 瑠奈
ともども後方に下がらせて、自身は地面の匂いを嗅ぐ。
(……俺は今シェパードになっている。クローネの匂いがついていれば、わかるんじゃないか……)
遥斗は、もはや恥も外聞も気にせずに、そうして匂いを探し続ける。
野々 ののこ
が狙いなら、このあたりにいる可能性は決して低くないからだ。
天之川 麗仁
は、命からがら暴れ牛ミルから逃れて、森にやってきていた。
「暴れ牛、か。せめて虎とか狼に変身していたら、僕も戦えるのに……」
そう言った麗仁の姿といえば、全身犬で顔だけ人間という犬の着ぐるみのような姿だった。
「やってみますわ!」
ひらり、と杖を手に緑萌ゆる木に登ったのは猫耳と猫尻尾を生やした
上下 左右
だった。
「ウシさんこちら、手の鳴る方へ、ですわ!」
左右はウシを挑発し、酔ってきたところをろっこんで樹木の壁をつくる。
どしーん! と派手な音がして、木々に牛軍団が衝突する。
すると、森に隠れていた鳥達がバサバサと空へ羽ばたいた。
それでも、自然の力は強大だ。
と、そのとき。
ガサリ、と一頭の熊が木々の間から姿を現した。
そのクマを見て、
野々 ののこ
は遊び相手を見つけた子供のような顔で笑った。
「……あ、クマさんだ。一緒に遊ぼうよ、ぱわお――」
「……ののこちゃん! そいつは駄目だ!」
そう叫んだのは、
呉井 陽太
だった。彼はろっこんを使い、ののこの周辺に無数の目を配置していた。
そして、その目の一つが見たのだ。
そのクマが、刹那、鋭い爪を引き出して、ののこを引き裂こうとする瞬間を。
『グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!』
「えっ……?」
ののこの顔が一瞬恐怖にひきつる。
「野々さん、危ない!」
次の瞬間、陽太の声に反応していた英二がののこを突き飛ばして、クマの爪から背中で彼女を庇った。
「うああああああ……!?」
英二の悲痛な声と同時に、森の間に赤い血しぶきが上がった。
だが、クマはそれだけでは飽き足らず、さらにののこに向かって爪を振り下ろそうとする。まるで、彼女に恨みでもあるかのように。
「ののこちゃん、逃げてっ!」
と、さらにそこでののこを庇ったのは、
夢宮 瑠奈
だった。
「きゃうっ……!?」
再び、赤い鮮血が森に舞う。
瑠奈も、またばたりとその場に倒れて動けなくなる。
「え、英二くん……! 瑠奈ちゃん……!」
(人の心配をしている場合じゃありませんわ! あたしの背に乗って)
ティナ・フォルトゥス
がののこの強引に背に乗せて、その場から離脱した。
(こっちですわ! さあ、あたしと木の上へ!)
と、そこで、
レナ・フォルトゥス
が首根っこをくわえて木の上に、ティナとののこを運ぶ。
「誰か、夢宮と佐藤を安全な場所へ!」
一方で、修は声を飛ばし、ろっこんで熊の足場を崩しながら、離脱のサポートをした。
「……わ、わかったクマ!」
吉田 ベルンハルト
が体格の良さを活かして、二人を小脇に抱えてせっせと逃げる。
「お二人はこちらへ運んでください! 私がろっこんで治療します」
治療を名乗り出たのは、山羊の角と尻尾を生やした、
青龍寺 琴理
だった。
彼女のろっこん「癒し手」と美咲紀のろっこん「舞花の祈り」の相乗効果で、取り返しのつかない事態にならないように全力で治癒にあたる。
「……これで、逃げ遅れた者はいないな。よし、後は俺も――」
と、修があたりを見まわしたとき、一人の青年――その青年は、耳と鼻が犬のようになっていて、手には二本の警棒のようなものを持っていた――が熊の前に立ちはだかった。
「……っ、何をしている、貴方も早く――」
「貴方こそ下がってください。『彼』は危険です。ここは自分が」
青年は、落ち着いてはいるが、どこか頑な声音でそう答えた。
それに、修は何らかの『事情』を察した。
「……わかりました。でも、気をつけて!」
修はそう言い残すと、自分も森の奥の方へ走っていた。
† † †
その青年――
麻倉 衛
は、たった一人、森の中で巨大で獰猛な熊と対峙しようとしていた。
自分の雇い主であり、あらゆる意味での恩人の変わり果てた姿であるかもしれないその熊と。
「……ボス、自分です。わかりますか?」
衛の言葉に、熊――
セルゲイ・ボスコフ
は、一瞬、ほんのわずかにだけ、その動きをとめたように見えた。
それを見て、衛は、それがセルゲイであると――自分の恩人の変わり果てた姿であるのだと確信を得る。
が、その動きが止まったのは、まさしくただの一瞬だけで、次の瞬間には、セルゲイは獰猛な熊に戻っていた。
刹那、セルゲイは一歩、二歩と衛の方に踏込んだ。
同時に鋭い爪を激しく振り下ろす。
「くっ……」
衛は、反応できていた。護身術で体得した身のこなしで、すんでのところで爪を躱し、同時に二本の警棒を交差させて十字に組む。
「……ボス、聞いてください! 自分はボスのおかげで、闇の中から救われました。貴方は私の恩人だ。だから、今度は貴方が救われなくてはならない。教えてください、貴方の望みは何ですか?」
その十字架を見た瞬間、不意にセルゲイは動きを止めた。
直後、わずか一瞬だけ、完全な熊であったセルゲイの顔に、人間だった頃のセルゲイの面影が見え隠れした。
「……ボス!」
ここぞとばかりに、衛はセルゲイに呼びかけた。
が、次の瞬間、やはりセルゲイは熊に戻り、
「……っ!?」
鋭い爪で今度こそ衛の胸を大きく切り裂いた。
「が、はっ……」
激痛が、衛の胸に走った。
引き裂かれるような痛みは、現実に裂けた肉よりも、自分の言葉が届かなかったことへの痛みの方が大きかった。
それでも、いやだからこそ――。
「……ボス、何故です? 答えてください」
何度でも、衛はその問いを発し続けるつもりでいた。
たとえ、そのために、この身が切り裂かれ、その命果てるのだとしても。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
動物・自然
定員
1000人
参加キャラクター数
126人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月06日
参加申し込みの期限
2017年05月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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