this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
ぼくらのフツウをまもるため
<< もどる
1
…
18
19
20
21
22
…
30
つぎへ >>
【ミルミル杯レース決着】
ミルミル杯は、序盤から大乱戦にもつれこみ、すでに多くの者がリタイアあるいは15位以内の可能性のない状況に追い込まれていた。
「よーし、みつびん! このまま一気にゴールを目指そうぜ」
鎌八 まもる
は、
入江 みつび
と一緒に、人馬一体の活躍で荒れ狂うミル達の妨害をよそに上位をキープしていた。
「いやー、クモくん意外と頼りになるねー。蹄鉄投げはよく当たるし、アドバイスは的確だし」
みつびはまもるのアドバイスに従い、体重をやや前にかけることを心掛けつつ、迷宮の落し穴をひらりとジャンプし、ばーべきゅーランドの肉の香りを風の如く突っ切って、ゴール争いに近づいていた。
「おいおい、意外には余計だぜ? 全てのポニテのためなら、俺はどんな艱難辛苦も颯爽と乗り越えてみせるよ。それが愛だからね(パチン」
いつも通りのウインクを決めたところで、まもるはふと空腹感に気づく。
「それにしても腹減ったなあ。みつびん、ポニテ食べても――」
「蹴るわよ?」
「……だよねー」
文字通り一蹴され、うなだれるまもる。
そこに、救いのポニテ、ならぬ救いの女神が現れた。
「お腹が空いているのかしら。それならよければこれを食べて?」
まもる&みつびペアに併走し、そっとクッキーを差し出したのは
恵御納 理沙
だった。
「おー、ありがたい。むしゃむしゃ、うん美味いなぁ」
「……あ、クモくんばっかりズルい!」
「あら、お馬さんの方もお腹空いてたのね。ごめんなさい気が付かなくて」
にこやかにほほ笑み、理沙はみつびの口元にもクッキーを運んでやった。
「ありがと! 凄い、美味しいうえに、なんだか元気が出てきたよ!」
みつびが声を弾ませたのは、理沙のろっこんによって、空腹が満たされたのみならず肉体的な疲労も少なからず回復することができたからだ。
と、そんな彼女達の様子を見て。
『ヒューヒュー。そこの金髪のお嬢ちゃん、そのクッキー俺達にもくれよ』
『ていうか、お嬢ちゃん可愛いね。俺と結婚しない?』
と、鼻の下を伸ばした腹減りサラブレッドミルどもが近づいてきた。
「あら、ごめんなさい。私、すでに夫も子供もいるので」
理沙は、にっこりと、しかしすげなくミル達に応じる。
『チッ……コブつきかよ……』
『若ぶりやがって……』
その瞬間、ミル達の手の平の返しようときたら、いっそ鮮やかと評してもいいほどだった。
「……やれやれ。これだから愛のない野郎は」
「いやー、ほんとないわー。ひくわー」
と、まもるとみつびもドン引きだった。
「うふふ」
と、一方で、声をかけられた理沙の表情は、いまだ笑顔ではあるが、そこはかとなく怖かった。
(貴方達、序盤で、旦那様を傷つけたミルね……。私、よーく憶えているわ)
そう。そのミル達はレース開始早々に、もれいび達に危害を加えようとし、それを助けようとした夫の
恵御納 久隆
にも暴行を加えてリタイアにさせた憎むべきミル達であった。
(旦那様……)
理沙は、そのときの久隆のことを思い出す。
『……妻よ、あとを頼む』
久隆は黒い馬の目で、そう言っていた。
託された想いを、理沙は繋がなくてはならない。
「いいわ。あなた達にもあげる。でも、あなた達にプレゼントするのはクッキーじゃなくて――これよっ!」
『うわああ!? 痛ぇっ!』
『キャインキャイン!?』
理沙は、クッキーの代わりに、こんなこともあろうかと拾っておいた石をミルに投げると、まもるとみつびを振り返った。
「ここは私に任せて! あなたたちはゴールへ!」
それに、まもるとみつびは顔を見あわせると同時に力強く頷く。
そして、一気に前へと走り出した。
「よし、みつびん。ここまで来たらあとはゴールまで突っ走るのみだ。俺のテクを信じて、何も考えずに駆け抜けろ!」
「……ええー、ちょっと不安だなぁ。でも、いいわ。今回だけは信じてあげる。それじゃあニンジンならぬクッキーニトロでラストスパートだよ!」
グン、と風が後方へ流れるのを感じつつ、みつびは鍛え抜かれた足をフル稼働させて、強く強くゴールへと続く道筋を蹴った。
† † †
御巫 時子
は、馬(美弥子)の体調を慮り、順位が下がるのを覚悟の上で、道中の小川で休憩を挟んでいた。
(……多少の遅れはやむをえません。美弥子さんに無理をさせるわけには行きませんから)
はからずも、その判断は、時子と馬(美弥子)を中盤以降で起きた大乱戦から回避させることとなった。
結果、時子は彼女自身も予想しなかったかたちで、上位争いに食い込んでいる。
「これも美弥子さんの頑張りのおかげですね……」
と、時子が微笑んだときのことだった。
「おお、そこにいるのは、美弥子なのだ?」
後ろから、馬にまたがった猫耳猫尻尾の少女――
李 小麗
から声がかけられた。
「美弥子ーっちょっとお願いがあるのだ! くしゃみをして欲しいのだ!」
小麗は、馬(美弥子)の姿を認めるやいなや、八極拳を駆使したバトル上等スタイルの走り方をやや落ち着かせ、スピードを落として時子&馬(美弥子)に併走しながら言った。
「くしゃみの威力は前方にも後方にも及ぶので、よければ前方のしゃおりーを馬ごと更に前方へとふっとばしてもらいたいのだ!」
小麗の考えていたことは、時子も考えていた。
小麗の言にそのまま従うなら、時子は小麗に勝ちを譲ることになるが、そもそも時子の目的はレースに優勝することではなく、自分の順位はどうあれチームが勝てればよかった。
「わかりました。私もハンカチで美弥子さんの鼻をくしゅくしゅってしてみますね」
「助かるのだ! しゃおりーも、しゃおりーの尻尾で美弥子を盛大にハクシュンさせてみせるのだ!」
こうして、即席のトリオとなった三人は、直ちに作戦の実行に着手した。
「それでは美弥子さん、ちょっとだけ失礼しますね」
時子がハンカチを馬の鼻先にチラつかせ、
「美弥子、しゃおりーの尻尾をよくみるのだー!」
小麗が、猫の尻尾を馬の鼻先でふりふりする。
次の瞬間、馬(美弥子)が『ブェックション!!!』と乙女あるまじき大クシャミをした。
「うひょおおおおおーーーー! そ、想像以上の効果なのだー!!!」
背中を風に押された小麗の背中が、時子の目の前からみるみる遠ざかる。
(私と美弥子さんのぶんまで、頑張ってくださいね)
時子は心の中でエールを送り、それ以上の無理な追走は諦め、美弥子とゆっくりとゴールすることを決断した。
† † †
ケンタウロスの姿をした
浮舟 久雨
は、受付で申請していた通り、チームでレースを走っていた。
久雨の背中には、赤いリボンで久雨を巻きつけた
汐月 ココノ
が蛇の身体でケンタウロスのボディにホールドしており、抜群の安定感とろっこんによるブースト加速で、中盤から終盤にかけて一気に上位争いに食い込んできた。
「……うむ。いいアシストであったぞ、ココノ」
ブーストを終えて、いい汗を流した久雨がペースを通常に戻しながら、ココノを労う。
「おそれいります。浮舟さんこそ、とてもいい追い上げでしたよ。あとは――」
ココノがちらりと先程から大事に胸のまで抱いているナニカに視線を流す。
と、そんなとき、上空からイヌワシになったリポーターの
青木 学
がやはり競馬っぽい実況を会場に響かせる。
「さーて、中盤から不思議な力で一気に追い上げた浮舟・汐月両選手! しかし、ここに来て、ブーストの効果が切れたのか、これ以上の追い上げは厳しいかぁっ!」
わんわんと響く声に、久雨が苦笑する声をココノは聞く。
「やれやれ。よく見ていることだな……。確かに、私のスタミナはいい加減にそろそろ限界だ……」
全身に珠の汗を浮かべた久雨が呟くが、その声音にレースに対する諦めの色は見られない。
そして、それはココノにしても同じことだった。
何故なら、彼女達は――この瞬間にこそ、勝利のチャンスを託していたのだから。
回田 はつな
は、ツバメになって、ココノの手の中に隠れていた。
(次はどんな服を着よ~、あれとかどうかな~。大丈夫! 私は人! きちんと可愛い女の子だよ~!)
はつなは、自分に言い聞かせるように、頭の中でそう唱え続けていた。
そうしなければ、自分の人間としての魂がどこかに持っていかれそうになる気がしたからだ。
はつなは、作戦のために、来たるべきときまでじっと息を押し殺している必要があった。
だが、ただ何もせずにじっとしながら魂が抜かれる恐怖と戦うのは容易ではなかった。
それでも、はつなはその恐怖と懸命に戦いながら、仲間が合図をくれるのを待った。
(そう。私は一人じゃない。一緒に戦う仲間がいるの!)
そう思うことで、はつなは気を強く持ち、いまかいまかと合図が来る、その瞬間を待った。
そして、今、耳を澄ませば、暗闇の中、ゴールの瞬間が着実に近づいてきていることがわかった。
「……回田さん、お願いします」
ふっと視界が開けたかと思った刹那、赤いリボンに包まれたはつなの首筋にカプリとココノが噛みついた。
「はぅっ……」
敏感なところを甘噛みされるような感触に、思わず変な息が漏れる。
と、その瞬間に、ココナのろっこんが発動し、はつなの全身にこれまでにない力が漲りはじめる。
「うひ~~っ! よ~し、はつな、行っきまぁぁすっ!!!」
くわっと目を見開いて、はつなは一気に空へ向かって飛翔した。
「後は頼んだぞ、はつな!」
「……よろしくお願いしますね、回田さん!」
チームメイトの声援を背中に受けて、はつなはゴールを目指して高く高く飛んだ。
† † †
そして、ゴールの瞬間は目前に迫っている。
リリエル・エーテライト
と
メリィ・ランページ
の白鳥と狼コンビも何気に上位につけていた。
「リリエル、あと少しだよ! スパートかけるよっ!」
「はいっ! 二人で一緒にがんばリリエルっ!」
メリィの声に、いつもの合言葉で自分を鼓舞し、リリエルは翼をはためかせて、虎の背中から大きく飛び立った。
(せっかくメリィちゃんが背中で休ませてくれたんだもの! その気持ち、無駄にしたくありませんっ!)
リリエルは、メリィの背中で休ませた翼を全力ではためかせてゴールに向かって一気に加速する。
と、そこで、リリエルは下を走るメリィに暴れ馬ミルとサラブレッドミルの魔の手が迫ることに気づく。
「メリィちゃん!」
「リリエル、ここはあたしに任せて先にっ!」
と、メリィが言いかけたそのとき、銀髪の青年を乗せた一匹の黒狼がメリィを庇うように横からミルに体当たりをかます。
「え……?」
「……間に合ったようだね。ここは私達に任せて、お嬢さん達はゴールへ」
銀髪の青年――
アルレッテ・ザメニス
がメリィに向かって優しく微笑む。
「え、でも!?」
「……いいからとっとと行け。俺の理性がまだ残ってるうちにな……」
戸惑うメリィの声を遮るように、黒い狼――
レイリー・マクティーラ
が低い声で唸る
「メリィちゃん!」
「……わかった!」
上空からのリリエルの駄目押しの声に、メリィは走った。
「あたし、絶対に勝つから……!」
そう言い残して走るメリィを、アルレッテは笑顔で見送った。
と、そんな彼にレイリーが苦しそうな声で言う。
「……アル、そろそろ限界だ。俺が完全な動物になっちまう前に、さっさと降りろ」
それに、アルレッテは静かに、だが頑なに頭を振る。
「……それはできないよ、レイ。私達はチームだ。ゴールするのも、リタイアするのも二人で、だ。そうだろう?」
「……ああ、わかったよ。お前の声を聴くと冷静になれる」
わずかばかり残った魂と理性をかきあつめて、レイリーもまたアルを乗せたままゴールを目指した。
† † †
ロシィ・イシロ
はゴールに近づいていた。
彼女のレース進行は順調だった。
多くの者が乱闘に巻き込まれたり、巻きこんだりしているなかで、ロシィは愚直に走ることを選んだ。
もっとも、ただ走るだけでも、長距離を疾駆するスタミナの消費は大きい。
まして、ロシィを乗せたぶんだけ、彼女を乗せた狼の体力の消費は激しい。
やがて、狼が荒い息を吐いて、その場で失速する。
体力の限界が来たのだった。
と、そこに後ろから、高速の立体起動をして追走してくる者がいる。
「どいてクダサイ! JET! JET! JET!」
ろっこんによる急噴射で、最後のスパートをかける
マリナ・M・マディソン
だった。
このままでは抜かれる。
だが、それもロシィは計算済みだった。
「狼さん、ありがとうなのだ!」
そこで、ロシィは狼から降りると、今度は自身がろっこんでヴルチャーク(狼犬)に変じて、自力で最後の全力疾走を開始したのだった。
『ここまで走ってくれた狼さんのためにも全力でいくぞーーーー!!!』
「待ちなさい! まだこっちも負けてまセン! 駆けます、奴よりも速く、JET! JET!! JETッ!!!」
それにマリナもまた最終加速でゴールラインに迫る。
『やらせるかよ! ヒヒーン!』
『ブヒヒーン!』
それにいまだ上位に残るミル達が最後の力で妨害を加える。
しかし、それさえも高機動でマリナは飛び越えていく。そのときミルの背中から一匹のウサギ――
卯木 衛
が飛び降りて、十二支の鼠のごとくゴールを目指す。
その隣を狼犬のロシィが走り、その後ろにメリィやまもる&みつびペア、さらには
李 小麗
、
栖来 衣夢
、
クルジッカ・ヘルマゴル
などまでもが追いすがる。
さらにその上空には、ツバメになった回田はつなや、じつは選手登録をしていたと主張する
青木 学
なども飛び入ってきて、混迷が混迷を巻き起こす中で、
『はい! 一位~十五位選手のゴールを確認しましたワン!!!』
受付兼司会の馬の着ぐるみの声が大きく、広く、ミルたまランドの空の下に宣言されたのだった。
【レース結果】
1位:
回田 はつな
(ツバメ)、2位:
鎌八 まもる
&
入江 みつび
(馬)、3位:
卯木 衛
、4位:
マリナ・M・マディソン
、5位:サラブレッド・ミル・太郎、6位:
李 小麗
、7位:
栖来 衣夢
、8位:
ロシィ・イシロ
9位:
リリエル・エーテライト
、10位:
メリィ・ランページ
、11位:暴れ馬・ミル・太郎、12位:
青木 学
、13位:
アルレッテ・ザメニス
&
レイリー・マクティーラ
(狼)、14位:
クルジッカ・ヘルマゴル
、15位:
御巫 時子
&
串田 美弥子
(馬)
【成功報酬】
もれいびチームの入賞者による協議の結果――テオの神魂の返還。
<< もどる
1
…
18
19
20
21
22
…
30
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
ぼくらのフツウをまもるため
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
動物・自然
定員
1000人
参加キャラクター数
126人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月06日
参加申し込みの期限
2017年05月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!