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ぼくらのフツウをまもるため
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【近づく山頂、減らないカラス】
その頃、カラス山のふもとに集まった一行は、山頂を目指して一心不乱に駆けていた。
それを一羽の鶴が悠然と見下ろしている。
(地上の人達は健闘してくれているみたいだね)
完全な鶴の姿へと変じた
音羽 紫鶴
であった。
(地上の黒豹ミルや低空を飛ぶカラスの多くは彼らに気を取られている。囮に使うようで申し訳ないが、僕はその隙にビッグマザーミルの羽を抜くことにだけ専念させてもらうよ)
紫鶴は心の中で呟き、視線を地上から遥か上空のビッグマザーミルへと移した。
黒豹ミルやカラスミルの大多数は地上部隊に釘づけとはいえ、中・上空にもまだまだカラスはいる。
(……あるいは、敵はミルやクローネだけとは限らないしね)
ちらと再び視線を落した地表には、明らかにほかのもれいび達とは異なった目的意識を持って行動していることが見て取れる者達がいる。
竜巻を起こしながら、我が物顔で岩山を往くあの大蛇などはその最たる例だろう。
(まあ、単独で羽を抜こうと行動している僕に言えた義理ではないか……)
ともかく先を急ごうと前を向き直ったまさにそのとき、彼の目の前に奇妙な生き物が現れた。
「もしもし、そこのお鶴さん。もしかしなくても、お鶴さんもビッグマザーミルのミルクがお目当てなのだ?」
それは、頭以外の部分が全てハゲワシの姿に変じた
後木 真央
だった。
(……ミルク?)
真央の言葉に、紫鶴は小さく首を傾げる。
「真央ちゃんは何としても、ちょびぃっとでもいいから、絞りたての神魂ミルクとやらを飲んでみたいのだ。そのために黒豹やらカラスやらは他の皆に任せて、颯爽と空を飛んでここまでやってきたのだ!」
ハゲワシになっても、真央はよく喋った。
おかげで、紫鶴にも要領が得られる。
(なるほど。クローネが狙う神魂ミルクを自分が飲んでしまおうというわけか。その発想はなかったよ、恐れ入るね……)
自ら好んで飲もうとは思わないが、それを飲んだもれいびがいったいどうなってしまうのかという興味は紫鶴の胸の内にも生じた。
「そういうわけなので、真央ちゃんはお鶴さんの邪魔はしないので、どうかお鶴さんも真央ちゃんの邪魔はしないで欲しいのだ。いわゆるギブアンドテイクというやつで、そこんところヨロなのだ!」
そう言って、真央はマザーミルを目指して、さらに高く飛んだ。
どうやらビッグマザーミルの乳首をワシの脚で掴んで、乳搾りをやろうという算段らしい。
すると、中上空を飛んでいたカラスの群れが、真央の意図に気づいたのか、一斉に彼女に向かって突進を開始したのだ。
「なんとぉおおおおおおお! 真央ちゃんの邪魔をするカラスは何匹たりとも踏み台にして蹴散らしてやるのだぁあああ!」
裂帛の気合とともに、真央はマザーミルの頭の羽などそっちのけで乳首に向かって果敢に突っ込んでいった。
(やれやれ。凄まじいアグレッシヴさだね。僕も少しは見習うべきかな?)
あまり本気ではない口調で内心で嘯き、紫鶴もまた彼の目的であるマザーミルの頭部へ向かって飛翔を再開する。
あくまで、悠然と。
急がず、焦らず。
ごく普通の鶴を装って。
(どちらにせよクローネに力が渡らなければ僕達の勝ちだ。君がミルクを飲むのが先か、僕が羽を抜くのが先か。競争と行こうじゃないか)
ふと紫鶴が見上げたミルの体内にはすでに半分近くの神魂ミルクが溜まっている様子が見てとれた。
† † †
狗民 きとり
は、犬の耳が生えていた。
「なんということでしょうっ! ついにいぬみんは本体さんとの融合を果たしてしまったのですっ!」
何を言っているのかわからない人のために説明すると、きとりは日頃から『本体さん』と呼ぶ犬耳のついた帽子を被っているのであり、彼女的には自分がどうぶつ化したというよりも、『本体さん』と融合を果たしたという設定の方がしっくりとくるのでそういうことにしているようなのである。ちなみに『いぬみん』とは彼女のニックネームであり、一人称でもある。
そんなきとりは、山の麓で偶然に友人のあかりんこと
橘 明里
とそのまた友人であるらしい可愛い男の子(男の娘?)の
音海 なぎさ
とともに、ビッグマザーミルのもとを目指すことにしていた。
「あかり、いぬみんに会えてとっても心強いのよ! すごい星のプリンセスないぬみんの力があればクローネもミルも怖くないのよ!」
そう言った明里の背中には、天使の羽ではなく大鷲の翼が生えていた。
(本来は天使であるはずのあかりんがあえて、大鷲の羽を生やしている! これはきっと天界の一大事なんだだよ!)
きとりは真剣にそう考えていた。ご覧のように、二人の相性は色々と抜群である。
「とにかくあのビッグマザーミルの近くまで辿り着こう。ボクは神魂が吸われる仕組みをこの目で見たい」
そう言ったなぎさは狼の耳と尻尾が生えた獣人と化しており、いつもよりやや小さくなった姿は大変ちっちゃ可愛かった。
が、その目は真剣そのものだった。
彼は突き止めたいと思っていた。ビッグマザーミルの正体と、神魂ミルクがどういう性質のものなのか、を。
しかし、そんな三人の目の前に複数の黒豹ミルとカラスミルの群れが立ちはだかる。
そこで、いぬみんこときとりは吠えた。
「うー、わんわんっ!」
「「え……!?」」
いきなり犬化したきとりに、明里となぎさは目を瞠り驚いた。
が、そんな二人に、きとりは言う。
「ここはいぬみんに任せて先に行って! 大丈夫、本体さんと融合した今のいぬみんなら、豹やカラスの一匹や二匹へっちゃらだから!」
きとりの表情は真剣そのものだった。
それだけに、なぎさは却って戸惑った。
「……狗民くん、でも」
やはり君を置いてはいけない、そう言おうとしたなぎさの手を明里が強く引く。
「なぎちーせんぱい! いぬみんの気持ちを無駄にしてはだめなのよっ!」
「……っ」
なぎさは息を飲んだ。こんなときに限って、明里は真剣だし、そして彼女の言っていることは正論だった。
「……わかった。あとで必ず会おう!」
そう言って、なぎさは明里とともに山頂へ走る。
そんな二人の背中を、いぬみんは笑顔で見送って――。
「さあ、ここから先はいぬみんが相手だよ!」
それから『本体さん』の力を借りて、ひっさつの鳴き声攻撃を再開するのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
動物・自然
定員
1000人
参加キャラクター数
126人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月06日
参加申し込みの期限
2017年05月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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