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【ミルミル杯レース序盤戦】
「それでは位置について――よーい、ドンだワン!!!」
パンと空砲を天に放ち、馬のぬいぐるみがレースのスタートを告げた。
「さあ、各馬(?)一斉にスタートしました!」
さながら競馬中継のような声を上げながら、イヌワシになった
青木 学
は足にくくりつけたカメラでレースを空撮していた。
(出場前に、サラブレッドミルやほかの参加者にも散々カメラマンアピールしておいたし。あとは――)
じつは、このとき、学にはある作戦があった。
その作戦を成功させれば、必ずやもれいびチームを優勝に近づけることができるだろう。
(いやー、俺ってば天才!)
自分の作戦の成功を微塵も疑わず、学は高度を下げて、ひとまずはカメラマンとしての活動に専念していく。
「ふーはははははっ! そこのカメラくん! さあ、僕の勇姿を存分に撮影するといい!」
ちょうど、そこに面白い被写体――下半身が白馬に変化してケンタウロス状態になった
花椿 涼太郎
がいた。
「おー! いいですねー! いかにも馬って感じで! 優勝の自信は?」
「もちろん優勝するつもり満々さ! むしろ、優勝する自信しかないよ! なにせ僕は気高く美しいからね!」
「なるほど!」
学は、走りながらノリノリでインタビューに答える涼太郎の声に、強く相槌を打った。
気高く美しいこととレースで優勝できる自信があることの因果関係はよくわからなかったが、涼太郎が面白いことだけはよくわかった。カメラ映えもするし、被写体としては申し分ない。
「ははははは! イヌワシくん、君は運がいい! 美しき白馬との融合を果たした僕を記録に残すチャンスを得られたのだか……うん?」
上機嫌で白い歯を見せて涼太郎が笑った、まさにそのときことだった。
『レースの邪魔だ! ひっこんでろ、ナルシスト!』
「ごぶはっ!?」
後ろから走ってきた荒くれサラブレッドミルの顔面パンチによって、涼太郎が転倒した。
「わっ……! だ、だいじょうぶですか!?」
ちゃっかりよけていた学は、慌てて地面に倒れた涼太郎に駆け寄る。
「……ふふふ。よくも、この美しいこの僕の顔に傷をつけたね……?」
「あ……」
学が見た涼太郎の目は、完全に据わっていた。
「絶対に……ゆるさなぁあああああいっ!」
『な……なんだ、てめぇ! やんのか、このナルシスト……ぎゃああああああああああああああああああ!?』
次の瞬間、涼太郎は凶戦士と化して、サラブレッドミルと乱闘を開始した。
「……うん! 面白いから、アリ!」
そんな面白い被写体にキラリとイヌワシの瞳を輝かせ、学はその一部始終をカメラに収めるべく追走を開始した。
それから程なくして、レースでは先頭集団が大草原に差し掛かろうとしていた。
その先頭集団の中に、
マリナ・M・マディソン
はいた。
マリナは、リカオンの獣人になっていた。普通に喋れるし、服も着ているが(むしろ着てないとマズいが)、もうだいたいリカオンになっていた。
「すでに7割くらいリカオンになってマスが、もともと何割かサイボーグな私にはそんなの関係ネーのデース!」
マリナは、生来の行動力と、リカオンのスタミナ・瞬発力をフル活用し、もれいびチームの勝利に貢献する気満々であった。
「騎乗はしまセン! 正々堂々、己の力のみで勝負しマス! 敵を知り、己を知れば百戦アルカトラズです!」
つまり、彼女は自分のスペックと敵のスペックを冷静に判断すれば、そうそう負けはしないと言っているのである。留学生あるあるで、微妙に表現が間違ってるが、使い方はだいたいあってる。
そして、マリナはその言葉通りに、周囲のサラブレッドミルやほかのもれいび達、さらには最近寝子島にやってくるようになった『ほしびと』達にも目を向ける。
ビゾン・ヘッドロン
は、そうしてマリナが目を向けた『ほしびと』の一人で、バイソンの獣人だった。
「よっしゃあああ! 正義のために、ぶっとばすぜぇえええええ!!!」
身長248cmの巨躯から迸るバイソンの咆哮は、マリナのみならず、周囲のほかの参加者達の心身をもビリビリと震わせた。正義で、まっすぐで、猪突猛進。どことなくマリナと気が合いそうな男である。
ビゾンもまた騎乗はしていない。自身がほぼほぼバイソンの姿をしているために、普段は二足歩行の足を四足歩行に切り替えるだけで、その辺の馬に乗るよりも速く走れるのである。
「おれっちはやる気満々! 初っ端からぶっちぎるぜぇええええ!!!」
轟く声とともに、ビゾンは『ペース配分? 何それ食べれるの?』と言わんばかりの勢いで、最初から全力でひた走る。もっとも、それはスタミナに自信がある彼なりの戦略であって、何も考えていないわけではないのだ。たぶん。
そんなビゾンの走りに、はからずもマリナも勇気づけられるような心地になる。
(……正義のサイボーグビーストとして負けていられませんね!)
きりりと瞳を光らせると、前方を走るサラブレッドミルのグループの隙間に突っ込む。
「JET! JET! JET! 何人たりともマリナの前は走らせまセン!」
かくして、マリナ・ビゾンの両名はシンプルな走りで上位を狙う。
その頃、先頭集団よりもやや後方のあたりを、独特な雰囲気を持つ二人組が走っていた。
二人組というよりは、一人と一等組、であろうか。
一人は蛇の鱗を持つ獣人――
アルレッテ・ザメニス
、一頭は完全な狼に化身した
レイリー・マクティーラ
。
ともに『ほしびと』であり、二人は星幽塔にやってくるまえからの馴染みという古い仲だった。
「レイ、大丈夫かい? 重くはないかな?」
アルレッテが、自分を乗せて走るレイリーに気遣わしげに問いかける。
「馬鹿にすんな。お前、一人乗せたぐらいでへばるほどヤワじゃねぇ。それにさっきも言ったろ。……守るもんがあった方が冷静になれる」
最後の方、少し小さくなった呟きは、レースの喧騒に紛れそうではあったけれど、確かにアルレッテの耳と心にしっかりと届いていた。
「……ああ、そうだったね」
アルレッテは柔らかく微笑むと、レイの毛並を確かめる。今日の彼の毛はいつも以上にもふもふのふさふさだ。
と、そのとき。
『オラオラ、どけどけ! サラブレッドさまのお通りだ! ヒヒヒヒーン!』
「……っ」
アルレッテとレイリーの数センチ横を体当たりでもかましそうな勢いで、一頭の馬が追い抜いていった。
「……凄いね。自分でサラブレッドだなんて、なかなか言えたものじゃないよ」
皮肉ではなく、心から感心しているような声音でアルレッテが呟く。
「……感心してる場合か。しかし、暴れ馬か。穏やかじゃねぇな」
レイリーは呆れたように呟きつつ、その鋭い瞳を前方の自称サラブレッドに向けた。
「……仕方ねぇ。ちょっと大人しくしててもらおうか」
「おや。やるのかい、レイ?」
「ああ。しっかり掴まってろ、アル」
わかったよ、と苦笑まじりに頷くとアルレッテはしっかりとレイリーに掴まった。
刹那、グンとレイリーが加速し、彼の身体がサラブレッドミルにぶつかる。
『ブヒヒヒン!? てめぇ、なにしやがる!?』
サラブレッドは怒鳴るが、その声はアルレッテにもレイリーにも届かない。
レイリーは、アルレッテの安全を最優先に考えて、ヒットアンドアウェイに徹しているからだ。
『ちくしょうメェェェェ! サラブレッドなめてんじゃねえぞおおおおお!』
かくして、怒りに身を任せたサラブレッド達の意識が、レースよりもレイリーに向けられはじめる。
そうして、ミルミル杯レースは、開始早々、大混戦の様相を呈していくのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
動物・自然
定員
1000人
参加キャラクター数
126人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月06日
参加申し込みの期限
2017年05月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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