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ぼくらのフツウをまもるため
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【広がる大自然】
その頃、ミルミルカラス山の麓から少し離れた場所に位置するミール大草原では。
「わーい。ウシさんがいっぱいだぁー。ぱおーーーんっ!」
狼の耳と尻尾を生やした
野々 ののこ
が、ウシに乗って、大はしゃぎしていた。
「野々さん、楽しそうだな……」
柴犬の耳と尻尾を生やした
佐藤 英二
は、のっぴきならないはずの状況とは裏腹に、全力で大自然を満喫しているようにしか見えないののこを見やり、くたっと丸い尻尾を脱力させた。
同じような反応を、
上下 左右
もしていた。
「ののの先輩、楽しそうですわね……」
左右は、猫の耳と猫の尻尾を生やして、いつも持ち歩いている杖をついていた。
(先輩と一緒に遊ぶのもいいですけど、それで足をくじいたりしてもいけませんし……)
左右は、生まれつき、あまり調子の良くない自らの足を考慮し、今は大人しく様子見をすることにする。
一方で、英二は、ののことコミュニケーションを取るために、彼女に一緒にウシの背に乗せてくれないか聞いてみた。
「あの、野々さん、僕も一緒に乗ってもいいかな」
「いいよー。でも、振り落とされないように気をつけてねー、ぱおーーんっ!」
ののこは快諾してくれた。ところで、何故牛なのにぱおーんなのか。
ともかく英二は、ののこの後ろに乗った。
「あの暑いし、日傘を差してもいいかな?」
英二はいつも持ち歩いている傘をののこに見せて訊いた。これで、上空から、ののこを見えにくくするつもりだった。
「いいよー。でも、ウシさんを怪我させないように気をつけてね、ぱわおーんっ!」
「……あ、ありがとう」
徹頭徹尾、ぱおーんなののこに、英二はやや引き気味に笑った。
(でも、だんだん狼化してるような……)
なんとなくそんな気がしてきて、英二はひそかにののこを絶対にそばから離さない決意を新たにした。
† † †
一方、大草原のそばには広く、長い川が流れていた。
透明な川は太陽の光をキラキラと反射して、とても綺麗だ。
もちろんそこには大勢の魚やその他の生き物達が活動していて――
「鮭、発見! とったどーーーーーっ!」
そのうちの一匹である大きな鮭を、ほとんど野生のクマと化した
七夜 あおい
が今まさに捕獲したところだった。
その姿は年頃の少女というよりクマそのものであったが、
(……あおい。クマになっても素敵だ……)
彼女に想いを寄せる
八神 修
の気持ちはまったくブレてなかった。ビーバー化した尻尾をゆさゆさ振ってあおいを眺める姿は、むしろかなり幸せそうですらある。
同じ川では、もう一匹狩りをする熊がいた。
「わはー! 鮭とりなら任せろクマー!(バシーンッ!)」
クマ耳の人間の姿をした『ほしびと』の
吉田 ベルンハルト
である。なお、彼はほとんどいつもの姿と変わらないので、どこかまだ異世界に来た実感を抱いていないようだ。
「あれ……ていうか、今、そんな季節だっけ?」
鮭を捕まえてから、ふとそんなふうに我に返り、
「まあ、いいか!」
だんだん考えるのが面倒くさくなって、そのままがぶりむしゃむしゃと食べ始めた。
その喰いっぷりは、ほぼ完全にクマ化したあおいに匹敵する男らしさである。
「わあ、あなたいい食べっぷりね!」
「いやいや。キミもなかなかの食べっぷりクマよ!」
そして、意気投合する二人。
その投合っぷりは、「む……」と修がぷちヤキモチを焼きたくなるほどだった。
そこで、修は鞄から昼食用のメロンパンを取りだすと、
「あおい。よかったら一緒にメロンパンでも食べないか?」
一緒に食べようとあおいを誘った。
だが、
「ううん、私、鮭がいい」
あおいは即答だった。
「……そ、そうか」
修は、ちょっと残念そうだったが、ひとまず素直に引き下がることにした。
と、そんなとき、修はまた新たにどうぶつ化したもれいびを発見した。
「なんでアライグマなんだ……。アライさんかよ……」
自分の姿に自分で突っ込みをいれるアライグマ化したアライさんもとい
水守 流
であった。
「フツウを守るための戦いとか、ガラじゃねぇけど、まあやるしかないかー。つっても、俺、クローネの特徴とかよくしらねーんだが……」
「お前もクローネを追っているのか。なら、情報を交換しないか?」
修は、そんな流に、情報交換を持ちかけることにした。目的を同じくするもの同士、共有できる情報は多いに越したことはない。
「お、いいぜ。とはいえ、俺に渡せる情報はそんなにないけどよ。ていうか、まず聞きたいんだが、クローネはカラスなんだよな?」
「ああ、少なくとも見た目はな。だが、クローネはフェニックスの眷属でもある。以前、俺はクローネの父親であるアカースというフェニックスの復活の儀式に立ち会ったことがある」
修は、そこで
クローネの父親であるフェニックスが炎に飛び込み、その中から復活を果たした
のだという話を流に聞かせた。
「すげーな、それ。フェニックスが復活とか、それマジでゲームみたいじゃねぇか……。ところで、なんか腹が減らねーか?」
流は、ぽつりと呟くと、にやりと口元に笑みを浮かべてポケットをさぐった。
「……こんなこともあろうかと――じゃーん! 持ち歩いてるんだな、とっておきの銘菓、ねこの毛玉!」
以前、流は『海鮮ツアーだと思っていたら無人島サバイバルだったでござる』な経験があったために、よく非常食を持ち歩くようになっていたのだ。
「情報のお礼と言っちゃなんだが、わけてやるよ」
「そうか、すまないな。なら、俺もメロンパンをわけよう。味は多い方がいいだろ?」
そうして、ちょっとした遠足気分による、お菓子の交換が成立した。
もともと情報交換のためだったはずだが、そも腹が減っては戦はできず、この行動は正しい。
と、そこに、修の指示で付近の偵察に行っていたハヤブサの翼と脚を持つ獣人になった
椿 美咲紀
も帰ってくる。
「ただいま☆ とりあえずクローネは見つからなかったけど、ミルならたっくさん見つけたわ。あ、私もお菓子欲しいです。ついでにとってきた木の実と交換で☆」
こうして、ちょっとしたお弁当タイムが始まる。
と、そこで、はからずも流のろっこん――メシテロジツが発動し、
「待って、私もやっぱりメロンパン食べたい!」
「僕も、ねこの毛玉をわけてくれないかな? 鮭と交換で!」
と、狩りに励んでいたあおいとベルンハルトまでが交換会にはせ参じた。
「もちろんだ! メロンパンならいくらでもあるぞ(ガタッ」
ここに来て、寝子ヶ浜の軍師の戦意(?)が二倍近くまで高揚したのは言うまでもないことである。
かくして、大草原の一角で、どうぶつ達によるちょっとしたお茶会が開催される運びとなった。
† † †
大草原に、一匹のアライグマがいた。
そのアライグマは、何故かちくわを咥え、手には虫眼鏡を持っていた。
「……うーん。どうしてボクはこんな格好でこんなところにいるんだろう?」
そのアライグマの正体はアライグマ化した
新井 すばる
だった。
「なんかお腹が空いたな……。まずは腹ごしらえかな……」
すばるは、ちくわは非常食として置いておくとして、とりあえず手近な獲物を捕まえようと考えた。
と、ちょうどそのとき、漫画のようなタイミングで、空から一頭の白頭鷲が草原に舞い降りてくる様子が見えた。
ブリジット・アーチャー
は、気がつけば白頭鷲になっていた。
(鷲というとアメリカの事実上の国章にもなっているのよね)
鷲になったとき、まず最初に思いついたのがその事実であったが、それよりも今はお腹が減っていた。
(あら、ちょうどいいタイミングで、アライグマがいるわね。何故かちくわを持っているみたいだけど、気にすることはないわ)
そして、すわ獲物に飛びかかろうと荒ぶる鷲のポーズを取ったまさにそのとき――。
(いただくわ……って、きゃあああああああああ!?)
刹那、キラリと目を輝かせたアライグマに、ブリジットは逆に掴まってしまった。
(……な、なんという素早さかしら。ああ、そういえばアライグマってじつは獰猛……って、冷たっ!?)
さらにアライグマはあろうことかブリジッドを川の水でじゃぶじゃぶ洗い始めた。
(……私は桃太郎の桃かっ!? ていうか、どこ触ってるのよ!)
ブリジットがもはやブチ切れ寸前でアライグマを激しく嘴で突きはじめたまさにそのとき――また一匹のどうぶつが彼女の目の前に姿を現した。
神野 美野梨
はライオンになっていた。何故か手だけ人間のままで、鼻の頭にはちょこんとメガネが乗っていたが、あとはまごうかたなき完全なライオンになっていた。
(お腹が空いたわね……。なんかさっきから変などうぶつに追いかけ回されるし……)
美野梨は、先程から妙などうぶつに追いかけまわされることが多かった。
こちらはライオンだし、戦えば良かったのかもしれない。
が、妙な胸騒ぎがして、美野梨はそれをやめておいた。
(なんだか魂を食べられそうな、そんな予感がしたのよね……。百獣の王の勘ってヤツ……?)
果たして、その勘は正しかったわけだが、それをこのときの美野梨が知る由もない。
ともかく美野梨は、そうして逃げ回ったおかげで、大層お腹が空いていた。
そして、満を持してというタイミングで、目の前に白頭鷲とアライグマがセットで現れた。まるでランチタイムのセットメニューのようなお得感である。
(とはいえ、二兎追う者は一兎もって言うしね。欲張らず、アライグマの方に狙いを定めましょう。今ならちくわもついてくるみたいだし……!)
ちくわがついてくるアライグマはそうそういないはずだったが、そのときの美野梨もだいぶ心がどうぶつ化しているようだった。
(というわけで、ごめんね、アライグマくん。せーの、がおーーーーっ!!!)
かくして、美野梨が大きな口を開けてがぶりむしゃむしゃしようとした、その瞬間――。
「うわー! やめて、ボクは食べても美味しくないよ! 食べるならせめてまずこのちくわからっ……」
(……って、もしかして――新井くん?)
おもむろに人語を喋り出したアライグマと鼻腔をくすぐるちくわの匂いに、美野梨はハッと我に返り、思わずというふうにズレた眼鏡を鼻の頭に持ち上げ直したのだった。
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ホワイトシナリオ(100)
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3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
動物・自然
定員
1000人
参加キャラクター数
126人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月06日
参加申し込みの期限
2017年05月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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