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【お花見】しづ心なく花の散るらむ
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着物姿で桜を愛でに出てみれば、花はないわ妖精は出るわ、姿は小さくなってしまうわで、さっそく
神薙 焔
はトラブルに巻き込まれる格好となっている。
だが巻き込まれたところで焔は、
「この島に来てから、こんな事件? に巻き込まれることも多いからね」
と平然としていた。別に構わない。平穏無事とは正反対なのが、この島の『フツウ(≠普通)』なのだから。
「困ってるって言うんなら、なにか手伝うのもやぶさかじゃないよ」
桜色の着物は、彼女の炎のような赤毛とマッチしており、髪の鮮やかさと着物の華麗さ、その両方を高めあう相乗効果をもたらしていた。
「でもねえ、さくちゃん」
焔は腰に手を当ててさくに言う。
「あたしはタダのひとだから、戦闘とかで役に立つことはないと思うんだよね」
焔は頭上を見上げる。すでに桜をめぐる魔女とサキリ・デイジーカッターの攻防が始まっていた。あいかわらずシャープで素早くダイナミックで、早回しの動画かと疑いたくなるほどの身のこなしだ。
「あの人……デイジーカッターみたいな風にはいかないんだ」
しかし多勢に無勢、サキリは徐々に、紫色の顔をした魔女集団に包囲されつつある。黒い稲妻がサキリの肩口をかすめ、吐き出された火焔が靴先に当たっていた。
「でもわたし、焔はやってくれる、やれる人だと感じた。だからわたし、姿を見せて声をかけた」
サキリが危うい。焔は険しい目になる。普段は、女性かと思うほどの優美なサキリ、降ったばかりの雪のように白い肌が、黒い魔女たちに汚されていくように見えて、心が痛んだ。
袂(たもと)に入れた焔の手が、なにか硬いものを探り当てている。
「おや」
すこし剽げた口調で、するっとウェポンを引っ張り出す。
「袂の重りに入れてあったコレはニャウエル社の拳銃を模したエアガンが一丁づつじゃない。偶然とはいえいいもの持ってきてたね。あたしはコイツがないと一歩も歩けないのよ」
ふふふと不敵に笑い、焔は銃のデコッキングレバーを手早く引いて放す。オリジナルは世界各国の特殊部隊などで正式採用されているハンドガンであり、手に収めたときの安定性は最高だ。焔はひそかに訓練して、片手、それも利き手でないほうの手でも速射し、しかも的に当てるすべを身につけていた。
「エアガンでゴーグルをしてないヒトを撃つのはご法度だけど、相手はヒトではないわね」
ニヤッと焔は笑みを浮かべた。
「よろしい、一肌脱ぎましょうか」
隠れてて、と言い残し、焔は強く地面を蹴る。本来のジャンプよりずっと高く体が上昇した。その理屈はなんとなく理解できる。
――10㎝くらいに小さくなったってコトはつまり長さ比に対して質量比は3乗、筋力は断面積比だから2乗よね。昆虫なんかが自分よりずっと重いものを持ちあげるのと同じで、重さに対して筋力がとても強くなるはず……。
超常現象といったところで、すべてが物理法則を無視するわけではないということだ。
さて本番はここから。
焔は無闇にジャンプしてみたのではない。さくは「飛べるようになった」と言ったから、ぶっつけ本番で試してみたのだ。飛ぶのは無理かな、と思ったその瞬間、風がふわりと焔の身を持ちあげている。
「よしこれで!」
銃を構えた。
この銃の欠点は、底面を押してマガジンを抜く必要があるということだ。そのためマガジンを『落とす』という方法を採ることができず、どうしてもリロードには時間がかかる。もともと予備のマガジンはそれほど用意していないということもある。めいっぱい乱射するわけにはいかない。
「というわけだから着実に当てさせてもらう!」
焔は引き金を引いた。ガシュッ、というエアガン特有の反動が手に心地いい。弾は魔女の後頭部を貫通し、たちまち魔女の姿を消してしまった。
「行ける行ける! ムーブムーブ!」
すぐ桜の枝に着地すると、とにかく止まらないよう焔は駆け続けた。
敵の注目はもうとっくに浴びている。
「神薙?」
というサキリの声に応じる。
「奇遇ね。デイジーカッターは花見!?」
「花がないから戦ってるよ」
「またまた奇遇ね、あたしも同じよ!」
巧みに飛行する魔女と空中戦を演じるほど焔は自信過剰ではない。足の付く場所中心に、できるだけ走って遮蔽物も利用して、泥臭いかもしれないが正統派の戦いを基本とする。
着ているものは和装だが、幸い大正浪漫風だから足元は革靴、動き回るのに支障はない!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
117人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月20日
参加申し込みの期限
2017年05月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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