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【お花見】しづ心なく花の散るらむ
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ごめんね、と泰葉は優木遥斗に言った。
「プライベートのときって、お客さんに見つけられたくなくって」
そうして彼女は大ぶりのサングラスをかけたのである。面白いものでそうすると、がらりと印象が変わるのだった。
「じゃあ行こっか? 優木君さえよければ、私、ボートに乗ってみたいな」
「それって、あの……俺と一緒に桜を見てくれる、って意味ですか?」
「なんだと思ったの?」
泰葉は小首をかしげた。
断られたのかと思った――遥斗は、震えそうになる膝に力を入れた。やはり自分は意識しすぎなのだろうか。
川辺に降りると、遥斗は泰葉をエスコートする。
「俺が漕ぎます」
手を伸ばすと、
「ありがとう、頼もしいのね」
ごく自然に、泰葉は彼の手を取った。
泰葉はいい香りがした。甘いけれど甘ったるくない、爽やかな香りだ。
触れあったことで、自分にもその香りが移ったように遥斗は感じている。
ボートに乗り込むと、遥斗は黙々とオールを漕いだ。
漕ぎ続ける。話さない。
泰葉も話さない。横を向いて桜を眺めている。
ゆったりと時間が流れた。泰葉の横顔を眺め、ただひたすらに漕ぐ。そんなひとときが遥斗にはとても居心地がよかった。
やがて、眺望のいいところで遥斗はオールを止めた。
「綺麗ですね」
「いい眺めよね。本当に」
ふっと泰葉は微笑を洩らした。
どうして泰葉が笑んだのか、遥斗にはわからなかった。
もしかしたら、「綺麗ですね」なんて気取った言葉を口にした高校生に失笑してしまったのだろうか。
それとも彼女は、遥斗が意図的に『桜が』と口にしなかったことに気がついたのだろうか。
遥斗の発言は『桜が』綺麗ですねという意味のようでもあり、『泰葉が』綺麗ですねという意味のようでもある。
「遥斗君」
「はい」
呼ばれかたが『優木君』から変化したことを、遥斗は意識せざるを得ない。
「私は、高校生の君からすれば随分と年上よ。おばさんと言ってもいいかもしれない」
「そんなことはありません!」
もし船上でなければ遥斗は立ち上がっていただろう。
「泰葉さんは、泰葉さんです!」
サングラスの下の目が、どんな表情を作っているのかはわからない。
だが少なくとも、彼女の口調は穏やかだった。
一瞬なにか言いかけたが、やめて、
「見て、もう散り始めてる」
泰葉は桜を指さした。
彼女が何を言いかけたのか気になった。けれど遥斗は、追求しようとはしなかった。
「そうですね」
かわりにこう言ったのである。
「でも……また咲きます」
――いつか俺は、彼女の隣で当たり前のように桜を見つめることができる存在になれるだろうか。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
117人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月20日
参加申し込みの期限
2017年05月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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