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【お花見】しづ心なく花の散るらむ
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嗚呼、夜桜。夜に舞う妖しい花びらよ。
「いや~ん」
桜をまといながら酒のボトルを握り、
ミッシェル・ナイスゲイ
はくねくねと踊る。ゴザの上で、ベリーダンサーさながらに。
ここは公園、すっかり暗くなったがそれもまた楽しの夜桜だ。
ちゃんと出かける前に剃ってきたというのに、もうハード・アンド・スクウェアな顎のラインはヒゲで青く、プライベートゆえか着崩れたしどけなさが、ミッシェルに毒性のセクシー度合いをかもしだしていた。
ご存じのようにミッシェルはバー『ジオフロント』のママ、桜の下で彼女(?)の周囲を取り巻くのも、妖しくも際だった夜の住人たちである。夜の淑女と夜の紳士が、三々五々集って宴に華を添える。バーの常連客はもちろん、ホストのチャラい二枚目たちも、飲めや歌えやの乱痴気騒ぎに参加しているのだった。
仕事の場ではなくても、ミッシェルは今宵も極上のホスピタリティを披露していた。
「あらこちら、はじめまして~。桜リキュールベースのカクテル、ひとついかが?」
と、新人ホストの青年に勧めたかと思えば、
「おネエさん、お久しぶりじゃないのぉ。このカクテル、塩漬けした桜の花びらを浮かべてるのよぉ。小粋でしょ?」
と、すぐに古参オネエにしなを作って見せたりもする。
その合間合間、ちらちらっ、とミッシェルは公園の暗がりを眺めていた。
「どうしたミッシェルちゃん? 待ち人か?」
くわえ煙草の古株ホストが、ミッシェルに顔を寄せた。
「もしかしてあんたのいい人かい?」
「やぁだもう! からかわないでよォ。ほらほら、イケメンさん、グラスが空よ~」
などと笑って酌をして、うまくその場を誤魔化しながらも、やはりミッシェルは数分おきに一度、暗がりに眼を向けるのだった。
彼女が現れるとしたらきっとあそこからだ、と、ミッシェルには確信めいた予感があった。
それにしても……。
ミッシェルは熱い吐息とともに思う。
クローネちゃんがこないと、この桜も寂しそうに見えるわあ。
会いたい。クローネに会いたい。
クローネにはこの場所を訪れてほしい。サプライズ中のサプライズゲストとして、満開の桜も色あせて見えるほどの美しさを見せてほしい。
そうミッシェルは願っているのだった。
正式に招待状を出したわけではない。そもそも、クローネと接触する方法はいまもって謎だ。
だけどお三夜まつりの夜、クローネはミッシェルに言ったはずだ。
「そうよ、それそれ! アタシもお祀りして欲しいわよ!」
と。
その相談をするにはとっておきの夜ではないか。
むしろ彼女さえ許せば、この場を即席のクローネ祭にすることなど造作もないことだ。
だからクローネには来てほしい。訪れて、この場を鴉色に染めてほしいのだ。
しかし何度振り返っても、クローネがやってくる気配はなかった。黒いけれどドリーミーで、ミッシェルをぞくぞくさせるようなあの気配は、ついぞ訪れなかったのである。
「彼女も何かと忙しいから仕方がないわん」
……ふふふと寂しげに笑うと、ミッシェルはウイスキーのオンザロックをぐいと呷った。拳のような形の氷が入っている。
それならそれで楽しむとしよう。酒はふんだんにある。楽しさをわかちあう仲間も。
このとき、
「んふふふふ……」
湿度の高い含み笑いを聞いて、ミッシェルははっと振り返る。
夜の住人ばかりのこの場所に、明らかに場違いの高校生が混じっている……ように見えた。
といっても、コスプレ好きのキャリアウーマンだったりするかもしれないので、真実はわからないのだが。
アメジストのような色の髪、寝子島高校の制服姿で、少女がひとり正座している。酒は飲まないらしくティーカップで、レモンを浮かべた紅茶を口にしている。左手はソーサ、右手がカップだ。
彼女が唇を開いたとき、にちゃりという水音が聞こえた気がした。
あの娘、誰だったかしら? と、ミッシェルは小首(がっしりした猪首を急角度に傾けたのだがあくまで表現上は『小首』)をかしげた。
少女は胡乱路秘子という名前なのだが、ミッシェルにそれを知る術はなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
117人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月20日
参加申し込みの期限
2017年05月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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