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【お花見】しづ心なく花の散るらむ
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ブリジット・アーチャーが『シスコにはオークレーって場所もあるけど』と言っていたことを覚えておいでだろうか。
予想通り、あまり関係がなさそうだ。
なぜならこの牧場は、
バニー・オークレイ
の家の私有地だからである。単に名前を取っただけなのだ。
鎌八まもるが事務所に帰ってきた。
「どうまもる? お客さんは喜んでくれてる?」
バニーが迎える。
「ああ、うさぎちゃんお疲れさん。みんな楽しんでくれてるね。がんばって用意した甲斐があったよ」
「それは良かった。まもるの知り合いは?」
「みんな楽しそうにやってるね。行方不明のすばるも見つかったみたいだし」
「ポニーテールの子は?」
「ポニテの子? いや、とても残念なことにいないんだ。ああ、そういえば神野さんに、『暑くなったらぜひポニテを!』ってお勧めするのを忘れていたな……」
「そう。なら一安心」
ふっと笑ってバニーは「冷凍庫からアイスを出すの、手伝ってほしいんだけど」と言った。
「安心って、何が?」
バニーはその問いには答えない。
「先着50名に自家製桜のアイスをプレゼント、って広告出したでしょ? 最初に用意していた30個がアッという間になくなっちゃって……残り20個、お願いね」
まるで最初から「『一安心』なんて言わなかった」というような口ぶりなので、まもるもそれ以上問いかけられなかった。
愛馬シルバーターゲットにまたがると、牧場内を回りながらバニーは告げる。
「ご来場のみなさん、無料配布の桜アイスはこちらです。もらってない人は来て下さいね。当牧場では乗馬体験、搾乳体験、射撃ゲームに蹄鉄投げ、ふれあい動物コーナ等を常設中。1日遊べるわ。牧場内は桜も多いし、丁度見頃よ。fantastic!」
馬に乗るのバニーはすっと背筋が伸びており、左右のバランスも取れ姿勢がいい。カウボーイハットの下の、赤銅色の髪が風になびく姿も様になっている。乗騎が雪のように白い馬ということもあり、西部劇のヒロインのようにフォトジェニックだ。さすが牧場主の一人娘、やはり馬上こそ本来の姿なのだろう。
「ピッグレースや射撃ゲームなんかは、ハイスコアでカウボーイスタイルのうさぎのぬいぐるみプレゼント! 射撃ゲームはさらにシェリフバッジもプレゼントよ」
アンバーに鞍を置いたまもるも、バニーの後をついて笑顔を振りまく。
「お客さん筋がいいね。その調子で続ければどんどん上達すると思うよ」
今日はアンバーも比較的落ち着いているので気が楽だった。
牧場の柵を閉じて錠を下ろす。
「ふー、事故もなく1日終わったわね、よかった」
バニーはベルトのバックルにキーチェーンを戻した。丸一日働き通した疲れが、ようやく両肩にのしかかってきた気がしている。
「ああでも、ミステリ倶楽部? だったかしら? 行方不明事件があったけど、あそこはトラブルを楽しんでるみたいだったからノーカウントね。今日も我が牧場は平和なのでありました。まる」
「まる」
まもるが語尾を真似た。厩舎の鍵かけが終わったらしい。
もう空は真っ暗である。羊も馬も厩舎に戻し、大半の灯りは消したので、まもるが手にしたランタンの明るさが際立っている。
「まもる、おつかれさま。いっぱいお客さん来てくれて良かったね」
ところで、とバニーは短く区切って、
「もう夜だけど私達もお花見しない?」
「お花見? もう夜なのに?」
「そう、これから」
バニーはシルバーにまたがり、踵で馬の横腹を軽く叩いていた。
「池のライトアップしてるとこ綺麗だったわよ。ね、いいでしょ?」
馬はリズミカルに歩き出す、まるで行き先を知っているように迷わず。だからバニーは手綱を軽く手にしているだけだ。
「よし、じゃ夜の花見と洒落こもう」
まもるもアンバーの鞍に手を置いた。
やがて池にたどり着くと、するりとバニーは馬から下りる。シルバーは小さく鼻息を吐き出すと、忠実な犬のようにその場にとどまった。
「ほら、綺麗でしょ」
クローバーで埋まった草原にバニーは腰を下ろしていた。
なんとか追いついたまもるは、アンバーをなだめて気に手綱を結わえた。馬は身を捩って抵抗する素振りを見せたがやがて、仕方ない、と言うように首を垂れたのである。
「あ、上見て、星もキレイ。ロマンチックね」
「上? ああ星か」
いつの間にかバニーは草の上に寝そべっていた。
「ポニテ座はどこかなー」
「そんな正座があるの?」
「いや、ないよ」はは、とまもるは笑って、「けど、髪の毛座ってのはほんとにあるんだよ? ロマンティックかどうかは置いといて、発想力はたいしたもんだよね」
「昔の人が作ったんだよね」
それを聞くと、まもるはすっと指を空に向けた。
「よし、オレも星座つくろう。あの並んだ☆からこっちへ線をひいてここを通ってこっちへいくと……」
と、星のキャンバスに小さな動物を描いた。
「ほら、うさぎちゃん座だ」
「ロマンティックね、まもる」
「ロマンティック? ははは、そうかもしれないね」
思わずまもるは、帽子を脱いだバニーの、赤毛の頭をなでる。
ふたりはしばらく、そうしていた。
何か悩み事でもあるのだろうか――バニーの様子に、そんな気配を感じ取っていたまもるだが、結局バニーは最後まで、重い言葉を口にしなかった。まもるの思い過ごしなのか、それともバニーが、夜空を眺めていてそんな気が失せただけなのか。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
117人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月20日
参加申し込みの期限
2017年05月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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