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【お花見】しづ心なく花の散るらむ
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ここ、オークレイ牧場にも桜の季節がやってきた。本日は春祭りが開かれているのである。
「あ、よくきたね」
カウボーイハットに桜の花を飾り、
鎌八 まもる
はにこやかに
神野 美野梨
を迎えた。まもるはオークレイ牧場でバイト中なのである。
「ミス研じゃ私が一番乗りかな? もうすぐ連れも来ると思うけど……」
と言う美野梨にまもるは、少々芝居がかった仕草で指を振る。
「いや、もっと気の早いのがいるよ。すばるが、まだ暗いうちから来て馬に乗ってた」
「すばるくんが!? 気が早いのね」
「数日前から練習しに来ている。君らに見せるんだ、ってがんばってたよ」
「ああそういうこと……すばるくんらしいよね。なんとなく、わかる」
美野梨も乗馬には少々覚えがある。人当たりがソフトなわりに負けず嫌いなところのある彼のことだ、おそらくは『自分だけ馬に乗れないわけにはいかない』などと言って一念発起したのだろう。
「オークレイ牧場? oakleyなら、もしかしたら経営者はアメリカ人かしら」
と言いながら、タンポポのようなブロンドをした少女が姿を見せた。ウェスタンブーツにチュニック、全体的にカントリーガールといった装いだ。
ひゅっ、とまもるは口笛を鳴らす。
「もしかして神野さんの連れってこちらの金髪美人さん?」
「そう。ミステリ研の部長さんよ」
「Yes、ワタシ、Bridget Archer(
ブリジット・アーチャー
)ト言イマス。Nice to meet you! ニッポンゴ、very difficultデスネ」
「えっ? さっき普通に話してなかった?」
「ああもうバレてたか。黙っときゃよかった。神戸育ちよ、よろしく」
ブリジットは右手を出した。まもるはその手を握って、
「ブリジットちゃんか、よろしくね。ポニテが似合いそうないいブロンドだ」
とウインクする。
「What? ポニテ? ニッポンゴ、very difficultネ」
「いやだからそれはもういいって」
美野梨はハイハイ、といった塩梅で話に割って入る。ポニテ云々の意味不明な振りを流したのだろうが、美野梨としては話が進まなくなって困る。
ごめんごめんと笑って、ブリジットは牧場に目をやった。
「父母の実家のシスコにはオークレーって場所もあるけど……まぁ、関係ないわよね」
「ふふ、それはどうかな? 美人さんとオレをつなぐ運命の糸かもしれないよ。ところで美人さん、乗馬経験は?」
「まぁ、神戸にいたときは乗馬クラブにも入っていたからよく乗馬はしたけど、こっちにきてからは乗ってなかったわね」
「それはいいね。こんな美人さんらと乗馬となれば、あいつも練習に気合いが入るはずだな」
「あいつ……ああ、すばるくんね。そういえば、すばるくんはどうしたのかしら? 朝から張り切っていたというけど」
美野梨は周囲を見渡した。厩舎に歩きながら姿を探すも、話題の主の姿は見あたらない。
大丈夫だよ、とまもるは言った。ブリジットと美野梨に馬を曳いてくる。
「乗りこなすとまではいかないが、まあ乗れていたと思うけどね。見つけたらお世辞でも褒めてやってくれ、君等の為にオレの108の鬼しごきに耐えたんだからさ」
108の、って? と美野梨が問い返すより先に、じゃ、楽しんでいってね。と言い残してまもるはひらりと馬にまたがり、他の客人に挨拶するためにその場を離れた。広い牧場だ。花見客はちらほらいるのである。
「美野梨はともかく、すばるが乗馬とは……ちょっと意外ね。ねえ美野梨?」
ブリジットが言う。だが美野梨の返事はなかった。このときにはもう、美野梨はすばるの足跡を追っていたのである。
「ここで働いている人に聞いたわ。この子」
ややあって美野梨が戻ってきた。栗毛の馬を連れてきて、
「この子は大人しい子で、新井くんが練習に使っていたのね。で、よく似た別の子が行方不明になってるらしいわ」
「一頭が行方不明?」
待っている間、ブリジットはスマートフォンですばるを呼び出してみたという。しかし応答はなかったと語る。
「どうやら事件と考えてよさそうね」
「そういうこと。行方不明の馬は毛色は似てるけど気性が荒かった、と……」
「となれば彼が危ないかも。ミス研としては看過できないじゃない? 題して、『消えた馬と新井すばる!』事件って感じ?」
ふたりの捜査は続いていた。
「足跡は、ここで途絶えてるわ。出て行ったのは蹄鉄の跡のみ」
美野梨が断じる。彼女は生物部なので、馬に関する知識もそれなりにあった。
「この蹄鉄の跡の幅、深さから考えると、人を乗せて走ってる……?」
「社交ダンスは少しは教えたけど、乗馬ねぇ……」
ブリジットはため息を付いた。
「無理するからこんなことになっちゃって」
呆れたような口ぶりながら、やはりすばるの身の上が案じられるのか、ブリジットの声色には苛立ちが感じられた。
そうだ、とブリジットは美野梨に提案する。
「美野梨、牧場といえば動物よね。目撃者は人間とは限らない」
「ええ、ちょうど私も、そこに思い至ったところ」
美野梨はしゃがみこみ、さっそく猫、ついで羊や牧羊犬に聞き込みを開始したのである。
調査の結果。二人は牧場の外れに足を踏み入れていた。
「こっちへ向かったはずだけど。足跡が乱れてるわね……!?」
ブリジットはもう一度すばるの携帯を呼び出している。
「……ん、気のせいかしら……スマホの呼び出し音が聞こえてくるような……」
このとき同時に、美野梨が声を上げている。
「あれは!」
いた。
彼がいた。
新井 すばる
だ。
櫓のように積み上げられた牧草ロールのてっぺん、そこから彼の手と足がぺろんと姿を見せている。
上半身はロール内に突き刺さった状態のようだ。逆さになって突き立っているわけである。変死体か!?
「まさかあれは……助六!?」
美野梨が声を上げた。
「助六?」
「ああいう状態の死に様を言うのよ。和製古典ミステリの傑作でね、祟りじゃーって……」
「それ、スケキヨじゃない?」
「え?」
「助六は寿司。金田一さん事件ですは、スケキヨ」
かあっと美野梨の頬は赤くなった。幸いにしてこのとき、そのスケキヨすばるが息を吹き返したようである。
「うーん……?」
声と、もぞもぞと動く気配、そして、
「ここどこ……うわ高っ!?」
驚愕の声。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
117人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月20日
参加申し込みの期限
2017年05月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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