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【お花見】しづ心なく花の散るらむ
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年度末、ああ年度末、年度末。
テキトーこの上ない俳句だが、ちゃんと季語も入っていてあなどれない。
……こんな思考停止気味の考えがポロッと浮かぶくらい、このところずっと
三折部 朝衣
は、末期的な忙しさの渦中にあったのである。
寝子高卒業後に寝子島町役場に勤め、今年度末で勤務ちょうど一年となる朝衣は、三月に入ってから年度末の洗礼を思う存分受けていた。
民間だろうと役所だろうと、大人の世界において年度末は一番忙しい時期にあたるものだ。春休みなどというファンタジーは、社会人ユニバースには存在しない。
朝衣は早朝出勤と22時退勤を連日味わい、先週の日曜は休日出勤も経験した。
今週もそうなる予想であり、本人もその覚悟であった。
ところが昨日、帰宅直前に職場の上司から下された言葉は意外にも、
「明日は休んでいいよ」
であった。
あなたが神か。
ていうかなんというか、ラッキー!
朝衣はウサギさんのようにスキップしたい心境で帰路についたという。
そうして日曜日の本日、朝衣が起きたのは正午あたりだった。午前中はすべて惰眠に費やしたのであっという間に過ぎている。
目覚めると同居の両親は既にどこかへ花見に出かけた模様で、やはり同居の弟も、遊びに出かけたのか気配すらなかった。そういうわけで朝衣は家に一人だ。このところ誰よりも早く家を出て、誰よりも遅く帰っていたのだから、こういう状態は本当に久しぶりで、正直……落ち着かなかった。
シャワー浴びて服を着て、飛び出すようにして朝衣は家を出る。
ようやく得られた貴重な休日だ。無為に家でダラダラ費やすわけにはいかない!
外はすっかり春そのものといった様相だ。出勤時にはなかなか周りのことに気づけなかったけれど、こうしてみると春が来たんだな、と実感する。
今日はシーサイドタウンのアウトレットにでも行ってみようか。
◆ ◆ ◆
月守 輝夜
は家の近所を散歩しながら、街路樹や近隣住民の家の庭に、春の訪れを見出している。
いずれも桜だ。例外なく満開である。
「いいよね、桜の花……」
桜という木は、地上に見えている部分からは想像がつかぬほど、広範囲に根を張るものだという。それを嫌って月守家の庭には桜は植わっていないのだが、春の訪れを見るたび、輝夜は家に桜がないことを残念に思うのだった。
けれども桜が咲いたということは、いよいよ新年度が始まるということでもある。
「もう4月かぁ」
つまりいよいよ最終学年になるというわけだ。当然高校受験のことを意識せざるを得ないわけで、輝夜がいささかブルーになるのはいたしかたないところだ。輝夜の目標は寝子高だった。入学するためには、もう少し勉強をがんばらないといけないだろう。
「はぁ~」
ため息が出る。
それに4月といえばクラス替えもある。今度は青木慎之介と同じクラスになれるだろうかと、そんなことも気になってしまう。同じクラスになったからといって突然、胸の内を彼に告白できるようになるはずもないのだけれど、やはり別のクラスよりは、同じクラスの級友同士であるほうが気は楽なはずだ。
「はぁ~」
やっぱり、ため息が出る。
ぬいぐるみのような毛並みの柴犬が、クンクンと輝夜の周囲を巡っている。それでも輝夜が動かないのを見て、柴はクーンと鳴いて顔を上げた。
「もしかして心配してくれてるの? 大丈夫だからね」
輝夜はいま、近所の家から頼まれて犬の散歩をしているのだった。この犬とも長い付き合いだから、考えていることがなとなく伝わったのかもしれない。
そういえば今日は、海浜公園のほうでイベントが開催されているらしい。
散歩を終えたら行ってみようか。お祭好きの慎之介なら、当たり前のような顔をして参加しているかもしれない。
◆ ◆ ◆
昨日のこともあるけれど、今日はまた新しい一日だ。
だからまた今日も、
宮祀 智瑜
はお花見へ行っていいはずだ。
昨日は昨日、今日は今日――そう智瑜は決めている。適切かどうかなんて考えない。あまり考え過ぎるのはよくない気がするし、そもそも考え過ぎる役は、先生にやってもらえばいい。
シーサイドタウンのマンション、おろしたての消しゴムに似た、白いチャイムを指先で押す。
「おはようございます!」
大きな声で、インタフォンに呼びかけた。
「……今日はどうした」
怒っているわけではなさそうだが、さりとてフォンごしの
桐島 義弘
の声は、手放しで歓迎している風には聞こえない。
ここで失礼しましたと引き下がる智瑜ではないのだ。明るく、愛玩犬のように可愛く呼びかけた。
「一緒にお花見行きませんか?」
「昨日行った気がするが」
そんな回答なら予想済だ。いきなり「三平方の定理を証明せよ。正解なら行ってもいい」とか言われたとしたら、たちまち窮したかもしれないが。
予想済の回答には準備した回答をぶつけるのみ、智瑜は元気に言うのである。
「それはそれ、これはこれ!」
「とは言っても」
われわれは教師と生徒だ、あまり頻繁に同行するというのは世間の目もある――などと義弘が言い出しかねない雰囲気だったので、少々早口で智瑜は続けた。
「だって日曜日にごろごろしてたらお腹がぽっこりしちゃいますよ! 楽しみながら歩くのが健康の秘訣です」
ねっ? と智瑜は問いかける。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
117人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月20日
参加申し込みの期限
2017年05月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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