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賽の目の憂鬱
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悪ガキ集団と猫が遭遇した場面を目撃した
トワ・E・ライトフェロゥ
は駆け出していた。
考えている暇(いとま)は無い。
「悪戯する悪い子はトワ許さないデスヨー!」
体が先に動くとはまさにこういうことで「とりあえずとつげきー!」なのだ。
「何してるデスカ!」
一迅の風の如く颯爽と間に割って入るトワに子供達は石投げの手を一旦下ろした。
黒猫を背に庇い、彼女はまっすぐと青い色の瞳を子供達へと向ける。
「当たったら痛そうデスというか痛いデス」
「とつぜんなんだよ。ジャマすんな!」
抗議にトワは腰に両手を当てて胸を張る。
「当たり所悪いと血がでそーデス。何をしてたのかどう説明するデスカネ」
トワの尋問に子供達は明らかに狼狽えた。そしてひそひそと仲間内で言葉を交わす。どうやら怒られると察したものの、彼女の質問の意味を上手く汲み取れなかったようだ。
「なんだお前のネコか?」
彼等の疑問も斜め上気味になっている。
「確かに Black cat はしらないねーこーデス。Petでもナイデスヨ?」
「ならかんけーねぇじゃん」
トワは首を横に振った。彼女が問いただそうとしているのはそれじゃない。誤ちを説くところからか。
「この石が当たった石デス? デハ投げ返してもダイジョウブ―な奴デスネ」
黒猫に当たった石を拾い上げて言うも、案の定と子供達は皆不思議そうな顔をしている。
「トワの頭をよく見るデス。これが当たったらと考えたら痛くないデス?」
想像してみろと問われて、子供達は「えー」とそれぞれ鬱陶しそうに口を開いた。
「ふわふわしてて痛そうにみえない」
率直な感想は、悲しいものだった。子供特有の想像力の無さだった。
純粋で、無邪気で、猫に石を投げつけて遊ぼうと考えつく残忍さの根源を垣間見えた気がして、きゅっと唇を引き結んだトワは眦を吊り上げる。
「痛いデスヨ? あなたにも Present するマス!」
比較する対象が悪かったようなので、自分が同じ立場ならどう感じるかトワは圧迫気味に詰め寄った。
この握れるくらいには程よい大きさの石を、手加減抜きで思いっ切り投げ、叩きつける。
トワが目撃したのとそっくり再現しようという彼女に、黒猫の立場――即ち″お遊び″の標的となった子供達は流石に察するものがあったのか、さぁっと顔を青くする。
全員の顔色が悪くなったのを見てトワは振り上げた手を下ろした。
「ま、投げたりしないデスケドー」
石を投げられたから投げ返す。言葉を変えれば″give and take″。
確かにそうかもしれない。けれど、本当にそれでもいいのかと、トワは考える。
小言だとうざがれるのは相手が子供と思えば当然かもしれないが、彼等の所業を見過ごせないトワは悪さをする者へと伝うべき言うべき言葉を持っているからだ。
「目を瞑って自分に当たったら痛そうと思えたデス?」
そういうのは。
「動物も同じデス」
痛みを感じるものなのだ。
「うまーとかーいぬーとかも人と同じくらい賢いデス」
痛覚とは生きていく上で絶対不可欠。生き物は痛みを覚えて、今後を決める。石を投げられて痛みを知った黒猫は何を学習するだろう。学習してどのような行動に移るだろう。その行動を想像できるだけの知性が子供達にはあることを諭せれば、また違う結果を生み出すことも可能になる。
猫は無機物の動かぬ石当ての的ではない。
その事実を子供達はまず知らねばならない。
与えるという事。その目に見えないもの。
そして彼女が子供達に示そうとしているもの。
「という事で sea you、今度は黒猫と仲良くなってみるのデスヨ」
「……」
「ゴメンナサイから始めるいいデス」
決して難しいことをさせようとは思わない。
出来ることから始めるべきで。
幼いながらも生きてきた分だけ考えを変えにくいだろうが、それは行動が変えてくれるだろう。
「彼はよく give and take というマスケド―、これはきっと返さなくてもいいのデス」
付き人の言葉を思い出しながらもトワは願う。
争わずして済むのなら、
話して終わるなら、
それが一番いい。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
保坂紫子
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月27日
参加申し込みの期限
2017年05月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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