this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
荒野のウェスタン ~ネコジマ大陸は夕日に暮れて~
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
つぎへ >>
■弾丸は明日へ飛ぶ
風の吹く町の一角。
ガンスミス
葉月 朱真
は今日も銃の整備に忙しい。
町一番の腕を持つ彼女のもとには、銃の整備や購入の依頼が次から次へと入ってくる。
貴族。ごろつき。保安官やカウボーイ。そして時には……。
「朱真ぁー! 牛乳だよ!」
扉を豪快に開け放ち、
アネット・ガトパルド
が突入してきた。
突入と言ったのは、朱真の否応にかかわらずカウンターまでぐいぐいくるからである。
牛乳の瓶を二つ。カウンターに置いていく。
対して朱真は『ごくろう』とだけ言ってコインをアネットに突きだした。
「ほうほう」
アネットは朱真のいじくる不思議な銃を覗き込んで興味深そうに頷いた。
「見ていておもしろいものじゃあないぞ」
「そうかな。おもしろいよ」
アネットは暫くカウンターにのしかかり、浮いた足をぱたぱたとさせていた。
「ね、愛しのあの子はまだ残ってる?」
「売れてはいないよ。ほら」
視線だけで示した先には、弾が弾倉ごと抜かれた銃が壁のフックにひっかかるように並んでいた。
その中に、銀色のリボルバー式拳銃が二丁。
それを見て、アネットは華やいだ声をあげた。
「元気だった? ワイアットにアープ! あたしが買うまで待っててね」
「もっとも、キミが大人になるまで売れ残っているとは思えないが」
「そんなぁ!?」
牛乳マケるからお願いお願いと言ってカウンターで再びぱたぱたし始めるアネット。
そこへ。
「やあガンスミス。今日も繁盛してるかい」
テンガロンハットをくいっと上げて、
鎌八 まもる
が現われた。
光る前歯、そして星形の保安官バッジ。
「やあ保安官。この通り、今客は来ていないよ」
振り返り、ワオと言ってつま先立ちになるアネット。
そう。アネットの憧れは二つある。
ひとつは銀の二丁拳銃。
もうひとつは保安官バッジである。
いつか自分があのバッジを胸につけ、拳銃片手に悪党たちを打ち倒すのを夢見ている。恋しているといっても良いやもしれぬ。
「客はなくとも賑やかじゃないか。アネットも元気そうでなにより。ところで、例のものはできたかい?」
まもるに言われて、朱真は手元でいじくっていた銃器のねじをぎゅっと巻き付けた。
「いまチェックまで終わったところだ。すぐに持って行ける」
朱真がそういってカウンターに置いた銃を、アネットが不思議そうに覗き込む。
ソードオフショットガンにリールをくっつけたような銃だ。
「フックガン。発射したピックが食い込み、短時間であればキミの体重の二倍まではこらえてくれるだろう。リールの巻き取りを利用して高い場所へ登ることも出来る。作ったばかりだからテストが甘いが、そこは使いながら具合を教えてくれ」
「OK、上出来だ」
まもるがコインを指で弾いて飛ばすと、朱真はそれをキャッチした。
「ところで、最近物騒なモンの発注はなかったかい? 機関銃とかさ」
「あったにはあったが、どうかしたのか」
「いや」
顔をしかめるまもる。
「今朝の夢見が悪くてね。機関銃に殺されちまう夢さ」
「ちょっと、ヤバいじゃない!」
アネットが声を上げて跳ねた。テンションが上がっているのか、感情とつま先が直結しているらしい。
「ノープログレム。夢の中じゃコイツは無かった。これさえあれば負けやしないさ」
受け取ったフックガンを背中のホルダーに差し込むと、まもるはニカッと笑った。
そうして店を出る直前。
「まってまって、まだ私の補充が済んでないんだから!」
慌てた様子で
羽生 碧南
が飛び込んできた。
「なんだい、準備を終えておくって言ったじゃないか」
「まだご飯食べてたんだもの。食事くらいゆっくりしたいでしょ」
胸を張る碧南。まもるは弱ったように苦笑した。
「いいさ、待つとも。きみのことはジュストから任されるからね」
碧南はどこかの町からやってきた流れ者である。
サボテンを前に行き倒れになっているのを見回り中のジュストが見つけ、町ぐるみで面倒を見ている娘だ。
本人はサーカスに売られたとか盗賊団から逃げてきただとかコロコロ変わる事情を話しているが、振る舞いからしてどこかの貴族のお嬢様だろう……と、まもるたちは踏んでいた。本人がサボテンと心中するほどに帰りたがらないのだ。無理に掘り返すこともない。
今はジュストのもとで銃の撃ち方や馬の乗り方を教わっているが、牧場娘のアネットのほうがまだ上手なほうである。
でもって今日はまもるの荷物持ちをして現場を勉強してきなさいということだったのだが、そう指示したジュストは現在酒場でミルクをたしなみ中である。
要するに世話が面倒になったからまもるに押しつけたのだ。
「朱真、弾ちょうだい!」
「どの口径かな」
「えっと……ほそいやつ!」
「45口径だな」
ジェスチャーしながらわちゃわちゃする碧南。
そんな様子を横目に見ながら、アネットは未来を想像していた。
近い未来。まもるが盗賊団のアジトへ乗り込み、機関銃で殺されてしまう未来である。
「あっ……あたしも、行っていいかな?」
アネットの言葉にまもるは目を丸くしたが、碧南は胸を張って頷いた。
「いいわよ! 一緒に行きましょ!」
「なんで碧南が答えるかな」
「いいじゃない。カウボーイ見習いの私が行けて、保安官に憧れるアネットが行けないなんて不公平だわ」
胸をはってぷんすかして見せる碧南。
朱真はカウンターの向こう側で『荷物持ちを増やしたいんだな』と呟いた。
まもるもまもるで、頼まれると嫌とは言えない性格である。だから保安官をやっているようなものだ。
「仕方ないな。けど、二人とも安全なところまでだ。技術が足らない子を、命の危険に晒すわけにはいかないからね」
かくして、まもるがアネットと碧南をつれて出て行ったことで店は再び静かになった。
朱真も静かな場所でずっと銃器をいじったり設計したりしているのが好きなタチなのでこれで一息つけるかなと思った、矢先。
「助けてくださいー! 大変なのですー!」
椿 美咲紀
がうわーんと言いながら店に飛び込んできた。
おろおろした様子で、朱真の返事も聞かずにその場でくるくる回り始める。
「倉庫の鉱石が盗まれてしまったのです! きっと盗賊団のしわざに違いないのです! ああどうしましょう! あれが無ければ鉱山夫たちに賃金を払えなくなって、暴動が起きて、鉱山が閉鎖になって、ああああどうしましょうどうしましょう!」
このまま無限回転する美咲紀を見物していてもよいが、それでは一向に仕事が手に付かない。
朱真は美咲紀の肩を掴んで回転を止めると、親指である方向を指し示した。
「そういうことは、酒場に頼んでみてはどうだろう」
「それなのです!」
わーたいへんたいへんと言いながら店を飛び出していく美咲紀。
そんな彼女とまた入れ違いに、店にジュストと修がやってきた。
「なんだ。今日はやけに客が続くじゃないか」
「悪いが客じゃないんだ。碧南がここに来なかった? あいつ銃を忘れていったみたいで」
ジュストはリボルバー拳銃を出して言った。
正式名称はさけるとして、通称はピースメーカー。碧南が『ほそいの!』と言った奴である。
「今し方出て行ったばかりだ」
「あちゃあ……」
まあ使う機会もないか、と言って肩をおとすジュスト。
その横で、修は店の出口を見つめていた。
「どうしたの?」
「いや、さっき出て行った女性……もしかして鉱山の人かな」
「ああ、今は亡き『金鉱帝』の奥さんさ。残された鉱山を女手一つで支えてるって話だよ。なんでも大事なものが盗まれたとか言ってたけど……大丈夫かな」
「……大事なもの、ね」
修は帽子を深く被り、ポケットの中のメダルを強く握りしめた。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
荒野のウェスタン ~ネコジマ大陸は夕日に暮れて~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
青空綿飴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月28日
参加申し込みの期限
2017年05月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!