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【修了式】ラストスパートは華やかに
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ボウリング場
ほとんどのレーンが稼働中であった。若者の姿が多い。中には家族連れも混じっていた。至るところからピンを倒す音が軽快に聞こえてくる。
「この明るい雰囲気がいいよね~、ってなわけでやってきたボーリング!」
オルカ・ヴィヴァルディ
はレーンに向かって嬉しそうに声を張り上げる。
獅子目 悠月
は周囲を警戒するような目をした。オルカは目敏く見つけて微笑む。
「そんなに緊張しなくてもいいよ。ボーリングは楽しいよ~」
「俺は初めてきた。オルカ、お前は何回目なんだ?」
「俺は初めてじゃないよ。これで二回目だね」
近くにいた
来島 アカリ
が呆れたような表情を二人に向けた。
「どっちも初心者じゃねーか。こんなんで勝負になるわけねーだろ。まだカラオケの方がよかったんじゃねーの」
「アカリくん、それだとね~。マジになりすぎてシャレになんないよ」
オルカの態度に悠月はにやりと笑う。
「確かにそうだ。高得点の連発で来島が気の毒だ」
「そ、そんなこと、やってみねーでわかるかよ」
「今からカラオケに行ってもいいぞ。いいのか」
「ふ、ふざけんなっつーの。今日はボーリングに決まったんだよ。こんなところに突っ立ってたらゲームにならねーだろ。ボールを選びにいくぞ」
アカリはボールが置かれた棚に足早に向かう。
「てことで悠月。今日はボーリングを楽しもうね」
「少しからかっただけだ」
二人もボールの選別に加わった。
最初に決めたのはアカリであった。
「俺はこれにするか」
隣で決め兼ねていた悠月が横目をやる。
「そのボールの重さはどれくらいだ」
「これは軽い方で九ポンドだな」
「そうか。俺は十ポンドにするか。来島より一ポンド、上だな」
引っ掛かる言い方にアカリが詰め寄る。
「言っとくが、その十ポンドも女性用だからな」
「そうなのか。それならば来島のボールは子供用だな」
「か、勘違いすんな。九ポンドはギリギリで女性用なんだよ!」
「どちらも女性用だが、俺の方が一ポンド重いことに変わりはない」
ボールを手にした悠月が身体で押し返す。
その争いの最中、オルカがのんびりとした声で入ってきた。
「二人もボールを決めたようだね~」
「オルカはそのボールか。何ポンドだ」
悠月の質問にオルカは思い出すような間を空けた。
「ん~、十五ポンドだね。それがどうかした?」
「二回目なんだよな? そんな重いボール、まともに投げれんのかよ」
「これってそんなに重いかな~」
アカリの指摘を受けてオルカは玉の穴に指を入れる。その手を上下にブラブラと揺らす。まるで重さを感じさせない動作であった。
「大丈夫みたいだよ。それよりも俺は二人の玉の方が気になるかな~。それって軽すぎじゃない?」
「オルカ、二回目は初心者だ。そうだろ、来島」
「もちろんだ。そんな重い玉で初心者が良いスコアを出せるはずがねーよ」
共闘の様相を見せる二人にオルカは余裕の表情で受けて立つ。
「前は十六ポンドで、スコアは二百を超えてたかな~」
「え、ウソだろ」
アカリが明らかに怯んだ。悠月は腑に落ちない様子で聞いた。
「驚くほどのことなのか?」
「すげーよ。初めてで二百越えだぞ!」
「へー、俺って凄いんだ。それなら二人の点数を足しても俺の方が上かもね~」
悠月の表情が変わった。オルカを下から睨み付ける。
「実際にやってみないとわからないだろう」
「そ、そうだぞ! 俺と獅子目の点数を合わせて、簡単に勝てると思うんじゃねーよ!」
アカリの闘志にも火が点いた。
「二人掛かりできなよ。俺に勝てると本気で思ってるならね」
悠月は憤怒の目で笑った。
「来島が二人で挑めば負けるだろうが、俺がいることを忘れるなよ」
「な、なに言ってんだ! 獅子目の二人より、よっぽど勝ち目があるっつーの」
アカリは息を吐いた。悠月としっかり目を合わせる。強い意志を伝えた。
「来島、俺の足を引っ張るんじゃないぞ」
「引っ張るかよ! 俺はちっせー頃に何回もボーリングやってんだよ! まあ、最近は…あれだけど、今回だけは特別に協力してやるよ!」
「そういうことだ。オルカ、覚悟はいいな」
「わぁ、やる気がみなぎってる悠月は美しいね! Come sei bella(君はなんて美しいんだ)!」
三人のスコアを競った戦いが始まろうとしていた。
最初に投げるのはアカリであった。ボールを胸に抱えて緊張した面持ちでレーンに立つ。
「全部、倒せよ」
「や、やめろって、そういうの。ストライクは狙うけど…」
アカリは獅子目の方を振り返り、やや頬を赤くして口籠る。その後、レーンと向き合って軽く息を吐いた。
ゆっくりとした動作から前に進む。踏み込んだ膝を曲げて、ボールをレーンに滑らせるようにして投げた。
右寄りのボールはピンに近づくに連れて軌道を修正。先頭の一番ピンに当たった。
「そのまま、いっけー!」
アカリは声を上げた。しかし、ボールには力が無く、中央を突破することは出来なかった。周囲のピンに押されるかのように、よろよろとして左に消えた。
「全力で俺の足を引っ張りにきたか」
席に座っていた悠月が足を組んだ。倒れたピンの数は五本であった。
「…スペアでカバーするっつーの」
アカリは送風機に手を当てて再びレーンに戻っていく。先程と同じように柔らかいフォームで玉を投げた。
ピンが密集した右側にボールは一直線で向かう。
「今度こそ!」
レーンの彼方から声援を送る。玉はピンに当たって奥へと押し込んだ。アカリは項垂れた。奥の二本が踏ん張って倒れなかった。
「これはチーム戦だ。俺が来島の穴を埋めればいいだけだ」
悠月が席を立った。自身が選んだボールを手にしてレーンに向かう。オルカは座った状態で拍手を送る。
「がんばってね~」
「オルカ、余裕だな」
「余裕っていうか、悠月の雄姿が見たいんだよね~」
「望み通り、見せてやる」
強い決意でレーンに立った。軽くボールを投げる真似をした。
「こんな感じか」
軽く走って即座に投げた。鈍い音がして玉は横に曲がる。その結果、溝に落ちてピンに絡むことはなかった。
一連の動作を見ていた悠月が踵を返す。
「来島、今のはどういう状態だ」
「ガーターだよ! 最悪の状態で、何してんだよってこと!」
「そうか。俺は、まだ投げられるのか」
「あと一回、残ってるよ」
座っていたアカリが立ち上がって投げる動作を見せた。
「もう少し、こんな感じで腰を落として、んで投げる」
「やるか」
「ちゃんと俺のフォームを見ろよ!」
悠月は一瞬の視線で見ていた。声には出さず、レーンに向かう。
先程よりも低い姿勢でボールを投げた。中央からは少し外れたコースを選び、玉は一番ピンを掠めて奥の三番に当たった。力に押されて次々と倒れる。
「あと少しか」
右の十番ピンだけが残った。
「こんな感じでいいのか」
「ま、まあ、いいんじゃねーの」
アカリはスコアをちらりと見て、少し不貞腐れたような顔で言った。その横に悠月が堂々とした態度で座る。
「俺の出番だね~。どうなるかな」
オルカは玉に指を入れる。片手に持った状態でレーンに歩いていく。
アカリは声を落として言った。
「オルカはボーリング、本当に二回目なんだよな?」
「そう言っていたからな」
二人は揃って前を向いた。
オルカはゆっくりと前に進み、ボールを大きく後方に引いた。撓るような腕で一気に振り下ろす。
放たれたボールはレーンを静かに転がる。当たった一番ピンが不規則な回転で吹き飛んだ。周囲も同様に散り散りとなった。
悠月はぽつりと口にした。
「全部、倒れたな」
「…マジか!? いきなりストライクかよ…」
アカリの口元が微妙に引き攣る。
当の本人は明るい表情で戻ってきた。
「この間もこんな感じだったよ。俺って意外とやるよね~。ボーリングは二回目だけど」
「んー、まあ、意外とね…」
アカリはぎこちない笑みで自身の玉を手にするのだった。
三者三様の奮闘が続く。
アカリはコントロールの良さを発揮した。力がない為、ストライクは取れず、スペアの数を増やした。
悠月は最初の失敗を中盤で取り返す。別のレーンで投げていた人物のフォームを観察して自身に取り込んだ。アカリと同様にスペアを重ね、時にストライクの幸運に恵まれた。
オルカはパワーを見せ付けた。大砲の玉のような迫力でピンを吹き飛ばす。たまにピンが残る。玉の精度が悪く、悉くスペアを逃した。
最後となる十フレーム目を迎えた。アカリはスペア。悠月はストライク。続けて投げた結果はスペアであった。
オルカがボールを手にしてレーンに立った。横向きとなり、後方の二人に目をやる。
「ここで俺がストライクを取ったら、勝ちが決まるよね」
「取れたらな」
席に着いていた悠月が冷静に返した。隣のアカリは両目を閉じて、はずせー、と絞り出すような声を漏らす。
オルカはピンの方を見た。青い炎のような目で動作に入った。玉に全ての力を込める。
「これでどうだ!」
渾身の一投で玉は滑るように転がった。ピンの中央を突破して派手な音で弾き飛ばす。
目の前の結果にオルカは笑った。
「こんなもんかな~」
左端の七番ピンだけが残った。続く二投目、玉は中央を虚しく通過。スペアを取ることが出来ず、負けが確定した。
アカリは喜びの声を上げた。その直後に残念そうな表情を作る。
「…ギリギリなのは、まあ、悔しいけど…勝ちは揺るがねーから」
「俺も来島と同じだ。二人の合計で僅差は腹立たしいが、勝ったのは俺達だ。オルカ、あれだけ煽って負けたんだ。潔く罰ゲームを受けろよ?」
降参という風にオルカは両手を挙げた。その顔には敗者の暗さは微塵もなかった。
「容赦ないな~。それで俺は何をすればいいのかな」
「身体を動かして疲れたし、甘いもので手を打ってやろう」
アカリは無邪気に答えた。その隣で悠月は小馬鹿にしたような笑みを浮かべた。
「子供か。提案自体は悪くない」
「お、俺が子供なら、同い年の獅子目もそうじゃねーか」
「精神年齢は俺の方が上だ」
「見えねーもん、持ち出すんじゃねーよ」
オルカは笑って二人に声を掛ける。
「俺の奢りで美味しいデザートでも食べれば、すっきりするよ~」
「そうだな。来島との勝負は次に持ち越しだ」
「獅子目、今度こそ、ぶちのめしてやるからな。覚悟してろよ!」
「次はカラオケの点数で勝負か」
口にして悠月は席から立った。その言葉にアカリは慌てた。
「か、勝手に決めんじゃねーよ!」
「俺のオススメの店に二人を案内するね!」
オルカは陽気な声で先頭に立った。二人はいがみ合いながらも付いていく。
賑やかな三人は今日という日を大いに楽しんだ。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
59人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月15日
参加申し込みの期限
2017年04月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月22日 11時00分
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