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【修了式】ラストスパートは華やかに
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八神 修
は掃除用具を両手に持って廊下をふらつきながら歩いていた。口で息をしている。髪はしんなりと汗で濡れていた。
「修君、どうしたの? 凄く疲れてるみたいに見えるんだけど」
一年五組の教室から出てきた
七夜 あおい
は修の元に駆け付けた。
「部室を回って、他にも色々と。掃除するところが多くてね」
「部活動もいいけど、多過ぎるのよ」
「二年生になったら勉強を優先するから、その手の活動は減らすつもりだよ」
「それならいいけど。私がモップを持ってあげるね」
あおいが手を伸ばす。修は少し身体を傾けてやんわりと阻止した。
「悪いよ」
「悪くないよ。遠慮しなくていいから」
あおいは素早い動作でモップを取り上げた。修の提げていたバケツから雑巾を纏めて掴み取る。
「どこに行けばいいの?」
「玄関だよ」
修は笑って白旗を上げた。
二人は並んで廊下を歩く。
「あおい、学級委員お疲れ様」
「ありがとう。修君の推薦のおかげで楽しく務められたよ」
あおいは澄み切った空のような瞳で笑みを浮かべる。
「そうか。色々とありがとう」
二人は玄関に着いた。あおいはモップを洗う為の水の確保に向かう。
「……俺が行くって言ったのに」
残された修は嬉しそうに呟いた。赤くなった両方の掌に息を吹き掛ける。
「シュー君、手伝いに来たのです!」
軽く手を挙げて走ってきたのは
椿 美咲紀
であった。
「美咲紀も来たのか」
「美化委員は伊達ではないのです。その言い方は、もしかして他にも助っ人がいるのです?」
「美咲紀ちゃんも来てくれたのね」
あおいが力んだ顔で戻ってきた。ツインテールを左右に振って歩いてくる。二人のいるところにバケツを下ろすと、その反動で僅かに水が零れた。
「凄い水の量なのです」
バケツを覗き込んだ美咲紀が目を瞬く。修は自身の掌の赤さを忘れて驚いた。
「あおい、あまり無理はしないで欲しい」
「これから掃除を始めるのに、これくらいで心配しなくていいよ」
「え、手伝ってくれるのか?」
「え、最初からそのつもりなんだけど?」
あおいと修は向き合った姿で固まった。
「驚いてばかりでは掃除が進まないのです。私は箒を担当するのです。砂や小石はお任せなのです」
美咲紀は箒を手にして隅の方から掃き始める。
「改めてよろしく」
「任せてよ」
修とあおいも掃除用具を手にした。
美咲紀は箒で掃きながら二人に向けて言った。
「この一年、色々なことがあったですね」
「そうだな。学校もそうだが、学外でも色々とあったな」
修は微笑んだ。ヘラを使って張り付いた塵をこそぎ落とす。
雑巾で硝子部分を拭いていたあおいが口にした。
「バレンタインやホワイトデーも楽しかったね」
その言葉に修は反応した。一瞬、手の動きが止まったのだ。隠すかのように動作を速めた。
「シュー君、砂を外に掃き出してくるのです」
「ん、ああ。よろしく頼む」
修の目はあおいに向かっていた。硝子を熱心に拭いている。
美咲紀が玄関から外に出た。修はあおいとの距離を縮める。作業をした状態で、さりげない言葉を掛けた。
「あおい、クマの名前は、どうなったのかな」
「
くま太郎
だけど?」
「いや、
白いクマ
の方なんだけど」
「そうよ、まだ決めてなかったわ!」
修の方に勢いよく振り返った。即座に青い瞳を上へと向ける。薄目の状態で頭を左右に揺らした。
「太郎だから、くま花子……これってネーミングセンス、悪いよね?」
「可愛い感じもするけどね」
どちらも微妙な笑みを交わした。
「ホワイトデーに貰ったくまだから……白くま太郎!」
「うん、可愛い名前だね」
修は微笑みを忘れないで言った。内心は少し複雑であった。
――どちらもオスのクマなのか。カップルとしては成立しないな。
「これでくま太郎と白くま太郎は良いお友達になれるよね」
「そうだね」
「シュー君、あおいちゃん、こっちは終わったのです」
美咲紀は溌剌とした様子で戻ってきた。
「俺の方も、まあ、大体は」
「私はあと少しで終わるよ」
あおいは機嫌よく硝子を拭き続けた。修はモップを使って仕上げの段階に入る。
三人の手によって玄関は真っ新な状態となった。
美咲紀は満足そうに全体を眺める。
「新しく生まれ変わったのです。話は違うのですけど、新しいクラスのことを考えるとドキドキそわそわものなのです。担任も楽しみなのです。来年もよろしくなのです!」
二人に向かって笑顔を見せる。
「ああ、よろしくな。でも、出来ればクラスは変わりたくないなぁ」
「良いクラスだったからね」
あおいは珍しくしんみりとした声で言った。修は頷き、寂しさを含んだ笑みを浮かべる。一蹴するかのように声を上げた。
「残すは正門だけだ。終わったら皆でお好み焼きを食べに行こう」
「シュー君の奢りなのですね」
「ありがとう、修君」
まるで打ち合わせをしたかのように声を合わせる。修は、わかったよ、と笑って移動を開始した。
三人が正門に向かう途上、強い横風が吹いた。予期しなかったピンクの情景が一同の目を奪う。
あおいが思わず、空に向かって手を差し出す。
修は目に見える全てに感動を覚えていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
59人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月15日
参加申し込みの期限
2017年04月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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