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【修了式】ラストスパートは華やかに
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一年八組
ゴミ出しに行っていた
オルカ・ヴィヴァルディ
が教室に戻ってきた。
「終わった~!」
その一言で教室内は騒然となった。数人の男子が笑顔で教室を飛び出す。一人の女子は虚脱したように自分の席に着いた。ハンカチを目元に当てて、しみじみと最後を噛み締める女子もいた。
オルカは自身の乾いた唇を親指でなぞり、甘い笑みを湛えて
獅子目 悠月
の元に向かう。
悠月は自身の席に座っていた。赤銅色のポニーテールを横に向けて窓の方を眺める。少し寂しげに見える横顔にオルカは話し掛けた。
「あっという間に終わっちゃったね」
「そうだな。本当にあっという間だった」
榛色の目だけを動かして言った。オルカは隣の無人の席に座った。
「二年生になったらクラス替えがあるんだよね~?」
「まあ、あるだろうな」
「次も同じクラスになれるかな~?」
喋りながらオルカは近づいていく。悠月は頬杖を突いて素っ気なく答えた。
「どうだろうな」
「あー、悠月と離れたくない~」
オルカは悠月に抱き付いた。予想していたのか。片手で押し返しながら会話を続けた。
「クラスが同じなくても、俺とオルカはユニットを組んでいるんだ。いつだって会えるだろう」
「同じクラスの方がもっと会えるよ~」
「まあ、それはそうだ。音楽の授業での楽しみは減るかもしれない」
オルカは駄々っ子のように顔を振った。抱き付く力が増して二人の顔は触れる程に近づいた。近くにいた女子が興奮した様子で成り行きを見守る。
身の危険を感じたかのように悠月は両手で押し返す。
「こら、いきなりテンションを上げるな!」
その時、
来島 アカリ
と目が合った。悠月は威嚇するように睨み付ける。
アカリは気恥ずかしそうな顔をしてプイッと顔を横に向けた。瞬間、悠月の表情に明らかな怒気が含まれた。オルカは素知らぬ顔で二人の様子を眺める。
「オルカがいうようにクラス替えは寂しい気もするが、来島と別れられることに関しては全く違って、反対に清々するな。大掃除が終わった教室くらいにすっきりだ」
アカリが立ち上がった。少し頬を膨らませて悠月を睨む。
「それはこっちの台詞だっつーの。これから平穏な日々が始まると思うと、寂しいとか物足りないとか、そんなこと、ミジンコも思わねーよ」
「さすがは来島だ。微塵に掛けた会心のギャグのミジンコが滑り過ぎて、ツンデレどころか、ツンドラ並みに寒いな」
「な、なんだよ…そこまで滑ってねーだろ! 獅子目のギャグセンスが壊滅的だから、理解できないだけだ!」
恥ずかしさと怒りが混ざり合った顔でアカリは反論した。据わった目で獅子目が席を立つ。
「な、なんだよ」
アカリは小さく身構えた。構わずに獅子目が早足で近づく。
オルカも動いた。二人の間に強引に割って入り、両者の首根っこに腕を回す。
「ネコのじゃれ合いで本気を出したらダメだよ~。今日でこのクラスは最後なんだし、最後は仲良し三人組でぱーっと遊びに行こうよ、ね~」
「オルカ、勘違いするな。来島とはいろんな場所で会って腐れ縁的な何かに縛られて、稀にヘンな気持ちになるだけだ」
その物言いにアカリはむくれた顔で言い募る。
「それもこっちの台詞だろ。それに勝手に俺も巻き込むんじゃねーぞ! 二人で楽しく遊べばいーだろ!」
「二人とも、そんな寂しいことを言わずにさぁ。ね、一緒に行こうよ。二人が決着を付けられるようなところに案内するから。この通りだよ。ね、いいよね」
オルカは獅子目に人懐っこい笑みで頭を下げる。
「決着を付けられるなら……まあ、いいか?」
「…俺はまだ、返事してねーからな」
アカリの語気が少し弱まる。その態度に獅子目は鼻で笑った。
「来島が逃げるのなら、こっちの勝ちだな。俺はそれでもいいぞ」
「…誰が逃げるって? いいだろう。決着を付けてやる。獅子目、やるからには本気だからな!」
「ふん、すぐに後悔させてやる」
「じゃあ、決まりだね~。三人でボーリングか~。想像するだけで楽しくなるよね!」
二人はオルカに横目を向ける。
「ボーリングだって?」
真顔の二人はタイミングを合わせたかのように声を重ねた。
教室は静けさの中にあった。何かを刻むような音だけが明るい窓際から聞こえる。
旅鴉 月詠
は最後の仕上げに入っていた。小さなクロッキー帳の構図を元にして作られた絵がスケッチブックに描かれていく。
――ふむ、私の描きたい物が伸び伸びと表現できている。
手の動きが緩慢となり、最後の色を加えた。
「これで完成か」
窓をイーゼルに見立ててスケッチブックを置いた。絵の全体を見て軽く頷く。
閉じたスケッチブックを小脇に抱えて月詠は教室を後にした。
職員室
きびきびとした動作で月詠は職員室に入ってゆく。白髪の老人然とした担任、
泉 竜次
を見つけると足早に向かう。
接近に気付いた竜次は椅子を半回転させた。足を組んで待ち受ける。
「俺に何か用があるのか」
「修了式の絵が完成しました」
「ほう、そうか。見せてみろ」
「ご覧ください」
月詠はスケッチブックを開いた。
左右の画用紙に二種類の絵が描かれていた。竜次は素早く両方を見比べる。
「生徒の視点と壇上の視点か。よく描けてるじゃないか。個々の生徒の表情が良い。水彩色鉛筆の特長が巧みに活かされている」
「泉先生から高評価を頂けて安心しました」
竜次は無精髭の残る顎を摩りながらにやりと笑う。
「壇上の方はスピーチの時にスケッチをしたな」
「はい、利用させて貰いました」
悪びれない月詠の態度に、君らしい、と目尻に皺を寄せて言った。
「それでこの絵をどうするつもりだ?」
「校長先生に進呈したいと考えています」
「俺じゃないのか」
竜次は滑るような格好で言った。
「残念ながら。泉先生から校長先生に絵を渡して頂けませんか」
「わかった、引き受けるよ」
「ありがとうございます」
軽く頭を下げる月詠に竜次は絵を眺めながら問い掛ける。
「この描き込みを見ればわかるが、かなり時間を使ったはずだ。何か特別な理由があるのか?」
「描きたいから描き、贈りたいから贈る。理由なんて、そんなものです。では、また後日」
去りゆく月詠の背中に、実に君らしい、という竜次の朗らかな声が聞こえてきた。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
59人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月15日
参加申し込みの期限
2017年04月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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