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【修了式】ラストスパートは華やかに
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【D】ホームルーム終了後から下校まで
一年一組
「大掃除、大掃除~」
言いながら
絢霧 満
は机を運ぶ。箒を手にして薄っすらと積もったゴミを端に寄せる。
――正直、掃除はめんどいんよ。
心の声に反して動きは悪くない。柔和な顔が幸いして周囲のやる気も促した。
「床拭きは俺がやるから」
「そっちは任せるんよ」
床に張り付いた塵を見つけた。箒で掃いた程度では取れなかった。満はしゃがんだ。四つん這いで爪を立てて掻いた。全てが剥がれ落ちるまで執拗に指を動かす。
少し前屈みになった女子が声を掛けてきた。
「他のクラスで道具を借りて来ようか?」
「心配ないんよ。あと少しで取れそうなんよ」
額に滲む汗を手の甲で拭う。爪の先が黒くなってきた。
数分の作業で塵の全てを取り除いた。満は膝を突いた姿で喜んだ。天井に両手を突き上げて、やったんよ、と声を上げる。そして一気に手を腰へと振り下ろした。
頭の中に押忍と気合の籠った声が響く。
――このポーズで思い出したんよ。
卒業式の熱い気持ち
が残ってたんかなぁ。
満は自身の胸に手を当てた。鼓動を掌に感じる。
――掃除はめんどいのに、こんなに頑張れるんは応援団魂が宿ってるからなのかなぁ。
勢いよく立ち上がった。箒を手に精力的に動いた。
「俺に任せるんよ」
背の低い女子に代わって窓を熱心に拭く。
――わかることもあるんよ。俺を熱くしてくれたのは教頭先生なんよ。
卒業式の時に大声の声援に尻込みしてた、そんな俺の背中を、思いっ切り押してくれたんよ。あのクールな先生が俺の為に太鼓まで叩いて、汗まで流して……。
耳には、あの時のエールが静かに蘇る。
「フレー、フレー、寝子高生。フレー、フレー……」
――教頭先生は、応援団顧問は……できる男なんよ。早く掃除を終わらせて挨拶せにゃならんね。
今年も、来年も、よろしくお願いするんよ、って。心からの声で!
満の耳に全力のエールが聞こえる。
「フレー、フレー、寝子高生! フレー、フレー、絢霧満!!」
鼓動が全身に響く。太鼓のように力強く包み込む。
――先生の打ち鳴らす太鼓が、今もはっきり聞こえるんよ。
満は額に汗して掃除に努めた。
職員室
「失礼します」
気負いのない声で
宮祀 智瑜
は職員室のドアを開けた。ちらりと中を見渡す。先生達は各々の仕事に追われていた。幸いなことに一年一組の担任、
島岡 雪乃
の姿はなかった。
智瑜は誰に見咎められることなく、足を踏み入れた。目立たないように歩いて
桐島 義弘
との距離を縮める。
「義弘先生、お忙しそうですね」
偶然を装って声を掛ける。義弘は書き掛けの紙を裏にして椅子ごと回った。
「宮祀か。担任の島岡先生は席を外しているが」
「はい、そうみたいです。今日も校長先生の話は長かったですね」
「私も少し長いと思うのだが、校長にも色々とお考えがあるのだろう」
義弘は足を組んだ。智瑜は少し視線を下げた。
――ここからではズボンの状態が見えませんね。
「修了式が終わると、春休みですね。先生は遠出の予定はあるんですか?」
「特に予定は入れていない。春休み中にもすることは多い。野球部の部員のデータに基づいた練習メニューの作成も考えないと」
「野球部の顧問は大変ですね」
相手を慮るように顔を曇らせる。義弘は表情を緩めた。
「そうでもない。宮祀は春休みの予定はあるのか」
「私は店のお手伝いです」
「実家は青果店だったか」
顎を摩りながら言った。智瑜は一歩、前に踏み出した。
「今後とも、宮祀青果店をよろしくお願いします」
「ああ、立ち寄らせて貰う」
「では約束です」
智瑜は笑顔で小指を立てた。義弘との距離を更に詰める。
「ここはだな。職員室で、そのような軽率な行動は教師として」
「約束してくれないんですか」
しょんぼりとした姿で迫る。目が泳ぐ中、義弘は折れた。諦めに似た様子で小指と小指を合わせた。
瞬時に笑顔を取り戻した智瑜が誓いの言葉を口にする。
「指きりげんまん、嘘ついたら義弘先生のズボンが破けても縫ってあーげない、指きった♪」
「お、おい、宮祀。だから、ここは職員室だ」
「知ってますよ。あ、もしかして」
智瑜は笑みを含んだ表情で声を潜めた。
「今、ズボンが破けてるんですか?」
「それはないと思うが」
組んでいた足を戻した。それとなく独り言を呟く。
「同じ姿勢は身体に良くない。軽いストレッチでもするか」
義弘は椅子から立ち上がる。軽く腰を回した。その間に智瑜がズボンの後ろに目をやる。
「どうだ?」
「残念ですが、破れていませんでした」
「そこは喜ぶところではないのか?」
ほっとした表情で義弘は椅子に座り直す。
「宮祀にもすることはあるだろう。そろそろ帰った方がいい」
「義弘先生、机の上に裏返した物はなんですか?」
「これか。新しいクラスについて書かれた物で教師用のアンケートにもなっている」
「私の新しい担任とかもわかったりします?」
智瑜は机の上の紙を見ながら言った。
「新しいクラスは直に発表される」
「でも、その紙には書かれていたりするんですよね」
自身の大きな胸を義弘の顔に押し付けるように近づく。
「こ、これは見せられない」
「偶然に吹いた風で勝手に捲れるというのは」
「だ、だから発表をだな」
そのような攻防がしばらく続き、結局は固い守りに阻まれてしまうのであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
59人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月15日
参加申し込みの期限
2017年04月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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