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■ビギンズナイト・ワンスモア
「ニャーカム監獄、『墓守の棺桶』、スペースクリスタル、黄泉山……そしてPラボ。五つのパワースポットから光の柱が伸びたのです」
タブレットPCを手に、『プリンセスフローラ』こと
椿 美咲紀
はうーんと唸った。
傍らには悪者たちがツルのロープでぐるぐるに縛られている。
「テクノマスターの仮説は正しかったのです。もっとも、地下に眠っていたのは魔物じゃなくて地獄への門でしたけど……」
「それで?」
ライダースーツの胸元を開いて風を入れていた『ラグジュアリー』こと
城山 水樹
は、腕組みして美咲紀へと振り返った。
「地獄の門を塞ぐのに私の力を借りたいってわけね」
「そうなのです。あなたに流れる先代プロディジーの超能力が、門を塞ぐ鍵になるのです。文字通りに」
「ふうん」
現世と地獄がつながったと言うだけで水樹には常識外れな話だった。門に鍵をかけるのにラグジュアリーの『精神の剣』が必要だというなら、きっとそうなのだろうと納得したまでである。
美咲紀はそういう冗談や間違いを言うタイプではなさそうだし……。
「けど、あっちには地獄の悪鬼が大量にわき出してるんじゃない? 二人だけで行くの?」
二人。
自分でそう言っておいて、水樹はふと『彼女』のことを思い出していた。
かつては背中を預ける相棒で、今は疎遠になった少女。
超人の左腕を持つ女子高生。
水樹は首を振って、思考を追い払った。
その様子を不思議そうに見ていた美咲紀が、『そんなことないですよ』と言って扉を指をさした。
「仲間を呼んであるのです。『ラグジュアリー』もよく知ってる人なのです」
「それって」
はっとして扉を振り返る。
ゆっくりと開く扉。
白い光が漏れ出し、一歩二歩と人影が前へ出た。
そう、それは水樹もよく知っている――。
「やあっ、スーパーモデル
花椿 涼太郎
。またの名をビューティーヒーロー、『ロージープリンス』……ただいま降臨!」
水樹が真顔になった。
美咲紀がつぶらな瞳で首を傾げた。
ビッと片手をあげる涼太郎。
「やあ、水樹くん! パーティー以来だね。どうして映画のオファーを断わったんだい? せっかく僕が紹介したのに……ハッ、僕が美しすぎるあまり君がかすんでしまうことを恐れたのか! す、すまない、僕が美しすぎるばっかりに……! ばっかりに……!」
美しすぎるポーズのまま崩れ落ちる涼太郎。
その姿をいい角度から激写しまくる専属カメラマン。
角度と光源をジェスチャーで指定する涼太郎――に、跳び蹴りをかます
桃川 圭花
。
『ハァン』とかいって倒れた涼太郎の襟首を掴んでがっくがっくと揺さぶり始めた。
「ちょっと、一人でなに盛り上がっんの! 私をこんな所に連れてきてどうするつも……り……?」
真顔の水樹とつぶらな瞳の美咲紀へ振り返る。
圭花は……別名『二代目プロディジー』は、控えめに手をあげた。
「ひ、ひさしぶり」
涼太郎の運転するスペシャルビューティーロージープリンス号エクセレントゴージャスエディション(別名金ぴかオープンカー)の後部座席は、爽快な風に包まれていた。
あと、気まずい沈黙にも包まれていた。
『なんか知り合いらしい』という大雑把な理由で一緒に座ることになった圭花と水樹。
美咲紀は美咲紀で、オープンカーの助手席というそう滅多に座れない場所を楽しんでいる。カーステレオから聞こえる涼太郎のニューアルバムやディスプレイに表示される涼太郎の写真集は完全にスルーしているようだ。
圭花はオシャレなカラーフレーム眼鏡を外して。
「コホン……」
咳払いをしてみた。
応えるようにか、水樹もエヘンと喉を鳴らした。
「元気、してた?」
「まあ……ね」
「ダークナイト事件、ぶりよね」
「そう……ね」
再びの沈黙。
圭花は自らの脳内に住まう先代プロディジーに助けを求めたが、こちらもこちらで黙りを決め込んでいた。昨日からまるで一言も発さない。機嫌を損ねでもしたろうか。
圭花は左腕。水樹は血。
それぞれが受け継いだヒーローの力は、彼女たちには重すぎた。
超人の力も、ヒーローの宿命も、そしてお互いが同じものを分け合ったという事実もだ。
最初は『二人あわせてプロディジー』なんて名乗ったりしたものだけれど……。
「ここへは、仕事で?」
水樹が当たり障りのないことを言ってやると、圭花はわざとらしく『ああ!』と声のトーンをあげた。
「そうなの。仕事っていうかバイトっていうか、映画の撮影にかり出されちゃって。大変よね、ロージープリンスはオープンなヒーローだけど、私は正体を隠してるから、その……えっと……」
正体を隠しながら女子高生とトップモデルが共にヒーローを続けるのは、あまりに難しいことだった。
『ヒーローと仕事のどっちが大事なの』という質問を感情的にぶつけ合うのは時間の問題だったし、最初は使命感に駆られていた圭花がたびたび『私たちはプロディジーなんだから』と言うたびに、二人の間の亀裂が広がったのだ。
あれは火災現場から子供を救うためにパリコレの仕事をフイにした時だったろうか? 水樹が顔を覆って『じゃあ一人でやって』と言ったのは。
それ以来、二人は別々の道を歩むことになった。
スケジュールはとりやすかったし、誰への遠慮もいらなかった。
けれど、どこか、背中にぽっかり穴が空いたような気持ちでは……あった。
「さあもうじき到着だ。みんな、僕のステージに立つ準備はいいかい? ここからは別行動だよ」
涼太郎はハンドル脇のスイッチを押すと、車から大量のバラの花びらをまき散らしながらジェット加速した。
向かうは地獄の門が集まる場所。現世に浮かぶ煉獄の穴。
ヘルズゲート・ゴースト。
大地に空いた穴から無数の悪鬼が這い上がる。
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3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月19日
参加申し込みの期限
2017年04月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月26日 11時00分
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