ここは光と闇の混じる町、ネコアイランドシティ。
特殊体質者や天才科学者、知能犯に宇宙人。闇(ヴィラン)に脅かされるこの町は、光(ヒーロー)によって救われてきた。
しかしヴィランたちを閉じ込めていたニャーカム刑務所が破壊され、数々のヴィランが町に解き放たれてしまった。
警察も何もかもが破壊され、町は一夜にして闇に覆われようとしているのだ。
だがしかし、夜闇を照らす光だけ……まだ死んではいなかった。
パトカーがサイレンを鳴らすとき。それは人を追いかける時だと決まっていたが、今夜だけは逆だった。
複数の車両に追いかけられ、銃撃を浴びせられている。
「ヘヘッ、警察なんてこの町じゃカモも同然だぜ!」
男はランチャーを担いで身を乗り出し、パトカーめがけてロケットが飛んでいく。尾を引く煙、一秒とたたずに着弾し、激しい爆発に見舞われた。あとに残るはスクラップ化したパトカーのみ……と思いきや。
「ウェイクアップ――フェノメノン」
逆光と煙のシルエット。
現われたるは、くろがねのロボット。
絹織 真由良――またの名を、装甲機兵フェノメノン。
爆発をものともしない装甲は、爆発にキズひとつつかなかった。
車をとめて飛び出し、サブマシンガンを乱射する男たち。
しかし弾は装甲の上をはねるばかり。
ゆっくりと、そして堂々と歩み寄る。
「だっ、だめだ……ズラかるぞ!」
車に戻ろうとした男たち。
そこへ……。
「『戦衣着装』!」
ビルの上から飛び降り、空中で変身した彼は真っ白なボディスーツに身を包み、男たちの車の上へと着地した。
彼こそは
風雲児 轟。またのなを、ザ・ストレイト。
「お前の悪事もそこまでだ!」
慌てる男たちの頭上を飛び越えると、次々と格闘技を叩き込んでテイクダウン。
残る男もフェノメノンの鉄腕に殴り飛ばされ、がくりと気を失った。
今宵はヴィランのはびこるダークナイト。
町はヒーローたちを呼んでいる!
ごきげんよう。
アメコミヒーローのごとく専用スーツに身を包みヴィランたちをやっつける……こちらはヒロイックアクションシナリオでございます。
ヒーローネームとヒーロースーツを考えたら、いざダークナイトへ飛び込みましょう!
■世界観と背景
こちらはらっかみ時空とちょっぴり異なるIF世界。
妙にアメリカンな架空の島型都市『ネコアイランドシティ』を舞台に、ヒーローとヴィランの戦いが繰り広げられます。
町並みはリアル寝子島になんだか似ていてちょっぴり違う近代的な都市となっております。
キャラクターはこの町(もしくは別の場所)で長らく活動してきた正体不明のヒーローです。
しかしヒーローたちが捕まえたヴィランたちが一斉に脱獄して町は大パニック。力を合わせてヴィランたちを捕まえましょう。
■活動を描こう!
ヒーローとなったキャラクターが、この『ダークナイト』でどう戦うのかとアクションで決定します。
基本的には各地に散らばった悪党を捕まえて警察官に引き渡すことになりますが、『悪の手先だったが寝返った』『ヒーローのサイドキック(助手)としてサポートを行なうことにした』といった特殊なプレイもOKです。滅多に無いヒーロー時空の空気をご堪能ください。
戦うヴィランの設定も、この際だから自分で考えてしまってもOKです。
もちろん、おまかせ頂ければ、ピッタリの悪役をご案内いたします。
※補足:ヴィラン側でのプレイですが、今回はナシとなっております。
■ヒーロー補正
キャラクターにはヒーローとして活動できるだけの運命的な補正がかかっています。
類い希なる格闘センスや、鍛えられた肉体や、咄嗟の機転や悪運の強さなどです。
それに加えて独自のヒーロースーツとヒーローネームを持っていて、正体を隠すことができます。
ヒーロースーツはただ身を隠しつつ個性をつけるだけのアイテムではありません。ハイテクによって様々な能力が付与され、凶悪なヴィランたちと戦うことができるのです。
(どんな経緯でヒーローになったのか、どんなスーツを着ているのかを考えると妄想が膨らんで非常に豊かにお楽しみ頂けます)
もし発想に困りましたら、『○○な雰囲気のヒーローになりたいんだけど』と青空コンシェルジュにお申し付けくださいませ。ぴったりのスーツやヒーローネームを手配いたします。
ろっこん能力は使えてもいいですし使えなくても構いません。
もし能力がなくても鍛えた身体やハイテクアイテムなんかで戦うことができますしね。