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……何かがいる!《2》
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仲間同士かばい合いながらの長時間続く戦闘に、ついに一番小さくて人間の部位も多い、少年の木霊が倒れた。
仰向けにひっくり返った仲間に、ほかの木霊が腕を伸ばし、助け起こそうとしているような仕草をする。
その姿に、カッターを持った木霊がキレた。
「なぁんで、し、し、しぃぃなななな、ぃのよぉ……! もぅうっ! もぅうっ! なぁんな、のぉ、あんたたちいいいいいぃぃいっ!」
「俺? あー、あれだ。化物に対する化物『フツウを守るナニカ』だよ」
「……あぁんたた、たちぃ、さえ、ぃぃぃいなくぅなったたぁぁらぁ、あぁたしぃたちはぁおうぅちぃに、かえれるのに!!
さっさとしぃんじゃあえぇっ!」
襲いかかってくる木霊の頭部めがけ、刀は刃引き刀を振り下ろした。腕に響く衝撃は無視し、そのまま連撃へつなげる。
一撃入るたび、砕けた木の破片が飛び散った。
(――もしかしたらおまえらは、いつかの俺たちなのかもしれない。だけど今は俺たちの行く手を阻む者、敵だ)
だから斬る、俺たちが帰るために。恨んで呪え、俺がおまえらの『化物』だ。
「いやあああああ!! いたい! いたい! いたいいいいい!!」
木霊は顔面をおおい、後ろへのけぞった。
「かなちゃん!」
「かなちゃんをいじめるなあああああ!!」
苦痛によろめいている姿に、ほかの木霊が憤怒に駆られて一斉に向かってきたときだ。
ガッションガッションというポンプ音がして、背後から飛んできた水が木霊たちにぶつかった。
木霊たちは驚き、冷たい、と騒いでいる。
「おまえら、今のうちだ! こっちへ来い!!」
フィンガーグローブにベスト、覆面。背中には金属バットと、武装した
新田 亮
が、床に置いた赤いバケツについたホースから放水しながらみんなに向かって叫んだ。
この場にあって、一も二もない。全員一目散に駈け出した。
「無事だったようだな」
すれ違いざま遥斗が声をかける。亮はちらりと彼を見たが、すぐに木霊たちに目を戻した。
「ったく。使い方理解するのに手間取っちまった。こんな旧式、初めて見たぞ。
ほら、返してやるから受け取れ!」
空になった水槽付きポンプ消火器を持ち上げて放り投げる。先頭の木霊にぶつかって、ひるんだところにハサミをふりかぶって目に突き立てようとしたが、腕でふせがれてハサミは枝に刺さった。
「いたぁぃぃいいいいいい!」
木霊は苦痛に身を折る。
狙い通りにはいかなかったが、固執するつもりもない。十分時間は稼げたはずだと、亮も仲間たちを追って走り、その場から逃走した。
「ゆきのー、湿布とってー」
救急箱を開いているゆきのに向かってあんずが手を伸ばす。
「瑠樹おにーちゃん、だいじょうぶ?」
打撲で真っ赤になった瑠樹の腕を見て、玲音が心配そうに聞いた。
痛いのを我慢して、瑠樹は笑顔を見せる。
「これっくらい、へーきだよぉ」
そこにあんずが湿布をぺろりと貼って、冷たさに瑠樹はひゃっと思わず肩をすくめた。
逃げて隠れた先で、あんずとゆきのから傷の手当てを受けながら、特異者たちは自己紹介もそこそこに情報交換を始めた。
「そろそろあの木霊たちも立ち去ったころでしょう。私は子どもたちを連れてきますわ」
自分の番を終えた左右はそう言って、教室に隠れている子どもたちを迎えに戻ることにする。
「ひとりで行動するのは危険だ。ボクもつきあうよ」
すばるが申し出、左右は断らなかった。
そのとき、場の話題は木霊たちの正体の推察になっていた。
「俺……あいつらは、もう死んじゃってるんだと思う」
由貴の語る推論に、遥斗もうなずいて同意を示す。
「彼らの言葉から察するに、俺たちを殺せばここから出られると思っているようだった」
「そんな保証、どこにもないよ」
「ああ。行方不明になっていた子どもたちも、そんなことは言っていなかった。あれはおそらくただの妄信だろう。ここから出たくて、どうすれば出られるか必死に考えて、彼らなりに思いついたことなのかもしれない。分からないが」
「俺は、言いがかりで殺されてやる気はない」
窓の外、舞っている桜の花びらを見つめて刀が言う。
「みんなもそうだろ? だが、俺たちはあいつらとは違う。あいつらを皆殺しにすることが、この世界から抜け出す唯一の方法だとは思わない。あいつらも俺たちと同じ被害者で、ほかにこんなことを起こした元凶がいるっていう双葉の推察も正しいと思うし」
現実世界で見た桜。あの桜が関係しているのではないかと刀の直感は告げていたが、口にするだけの確証がなかった。
「成仏を願うのはいいが、霊感だのオカルト的なものは俺は不得手だ。除霊の知識もない。
ここから出ることだけに集中したほうがいいだろうな」
遥斗は頭を掻いた。
他方、子どもたちを迎えに行っていた左右とすばるは、無事隠れていた子どもたちを保護し、仲間たちの元へ向かっていた。
新しい廊下へ移るときは、死角に何もひそんでいないかしっかり気配を探り、確認してから入るようにする。
「どこかで待ち伏せしているかと思ったのですけれど、いないようですわね」
「彼らも相当傷ついていたようだし、どこか、彼らなりに安心できる場所で身を休めているのかもね」
もちろん、かといって油断したりはしないが。
「みんなで帰ろう。もう補習授業は終わりだよ」
顔面蒼白して、おびえながら歩ている子どもたちに気付いたすばるは、少しでも彼らの気持ちが楽になるようにと、なんでもないふうを装ってウィンクを飛ばす。
そうして歩いていたとき、廊下の先に、以前走りすぎた、見覚えのない廊下を見つけて、みとは石像のことを思い出した。
「石像ですの?」
「うん。あのね、これっくらいの石にね、人か何か彫られてたの。よく見えなかったけど」
みとが示したのは、30~40センチほどの大きさだった。
左右はすばると視線を合わせる。
「こういうときです、あやしいものは徹底的に調べませんとね」
横道にそれることになるが、少しくらいいいだろう。
問題の細い廊下に入ると、確かに突き当たりの壁の前に、みとの言ったとおりの石に彫られた像があった。
「道祖神みたいだ」
日陰にあるせいで、細部まで見えない。もっとよく見ようと身を乗り出したときだ。
「すばる! すばる!! 聞こえているなら返事をしなさいっ! 今すぐ! これは命令よ!!」
突然石像から声がして、すばるたちは声も出ないくらい驚いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寺岡志乃
前回シナリオ
……何かがいる!
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月13日
参加申し込みの期限
2017年04月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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