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<月華>秘恋哀華 ―裏切られた姫―
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その白虹の墓周辺。丁度遥斗が白虹や英雄として王族と共に眠る栄誉を賜った英雄たちの墓を清掃していた。同時に墓石や石碑に何かしら記録などが刻まれていないか調べてみる。気になるのは『この世界がどのぐらい戦いを繰り返してきたのか』であった。
墓石には【どんな戦いで功績をあげたのか】や、【どんな武器を好んでいたか】などが書かれており、最後に【どのような死に方をしたのか】が刻まれていた。
白虹は初陣で嵐を起こす魔物を討ち取り、そこから数多くの荒神や魔物を退治したり浄化したりしていた。そして、とある魔物と相打ちになり、天帝によって『英霊』と化した事がわかった。
そして、他の英雄の墓に刻まれた記録から、この世界は国同士の争いをするよりも、魔物や暴走した神などとの戦いが多く、2、3度は世界滅亡の危機を体験しその度に英雄が戦っていたらしい事も知る事ができた。
(おそらく、その裏では多くの贄姫が捧げられたのだろうな)
口の中に苦いものが広がったような気がして、遥斗はため息をついた。
彼は英雄達の墓を綺麗に清掃すると、道具を片付けて武具を見に行く事にした。だが、その時、見覚えのあるような人物がそこにいる気がして声を放った。
「誰かいるのか?」
だが、返事は無い。遥斗はその人物が敵ではない事をなんとなく感じ取りながら、その場をそっと後にした。
遥斗が英雄達の墓参りをしている頃。修は武具の調査をしていた。
今回使用しない武具は老朽化しており、ここで眠らせておくべきだと判断されたのだな、と修は思った。
(武具に力があるか、象徴か。そんなのはどちらでも構わない。だが、『呪い』からの解放を求める戦いに、これらは人々の希望となる)
修はこの世界の旗頭となる者に英雄の武具を使ってもらいたい、と王に提案するつもりだった。解放の象徴は、この世界の住人であるべき、と。
(その方が兵士たちの士気も高くなるからな。それに、戦争は僅か十数人の異能力者で決まるほど、易くはないんだ)
修は真面目な顔で書類を製作する。その様子を、華夜は武具の手入れをしながら真面目に見ていた。
「随分ここの住人が行う事を力説しているのね」
「まぁね。自分達で未来を掴んだと誇れるだろう? 子供たちにも語れる。それに、民の心や戦後治安にも関わる話でもある、と俺は考えるよ」
修は各国の王への書類を準備しながら、麒麟族特有の長い髪を揺らし静かに言葉を続ける。
「俺はこうも考える。呪いを真に晴らすのは、愛じゃないかって。そして、呪いの源に対し、それを持つのは、白虹だと思う。まぁ、各国の力関係もあるから使用者に関しては検討しなくちゃいけないと思う」
修の言葉に、華夜はくすり、と笑った。そして、現在の各国の力関係を簡単に教えてくれた。
この世界は国同士での争いが(魔物やら荒神などに脅かされ、『影の魔物』にも教われたりする所為で)少ないようで、特に『影の魔物』が現れてからは国同士協力し合う事が暗黙の了解となっている、と。大国も小国も力を合わせてこの世界を、住人を守ろうとしているのであまり関係が無いのだ、と。
のろいから解き放たれれば多少は変わるかもしれない、と華夜は言って苦笑を浮かべる。修も「そうだろうな」と相槌を打ち、また書類製作に戻った。
ある程度それが終わり、遥斗とすれ違いとなったが白虹の墓にお参りに来た。彼はその墓の前で、静かな口調で語りかけた。
「白虹。貴方には、愛憐さんに心残りがあるのではないか? 彼女もこの世界の1人なのは変わりない」
肉体的な救いか、魂の救いか。それは兎も角、修としては彼女の人生が絶望で終わるのを避けたかった。
言葉や愛は『呪』の1つ。呪いの強さは、愛の強さの裏返し。救いにも、奇跡にもなる。だからこそ……。
「貴方の力を、貸してほしい」
修は、誰もいないはずのそこに、深く頭を下げてそう言った……筈だった。しかし、確かに「わかった」という声を彼は聞いた。
サキリは華夜から許可を貰い、英雄の武具を調べていた。この中に白虹の剣があるのではないか、と考えていたのである。まぁ、正直な話、調査云々を抜かして激しく興味があるのだ(彼は刃物が大好きなのである)。
(そういえば……、嵐の国奪還戦の時、
祠の中に妙にリアルな石の剣があったな……
)
サキリは色々な武具を見ながら、ふとそんな事を思い出した。思い出したら、妙に気になってしまう。
(ただの慰霊碑ではない、と思う。白虹は英霊としてここに戻ってきているし、今更飾っておく必要もないと思う。できるなら、正式に許可をとった上であれを抜けないかな……)
サキリは、静かに瞳を閉ざす。もし『天に嘶く者』を見つける事ができたならば、是非手にとってみたい、と。それを握り、剣舞を演じてみたい、と。嘗て白虹は何を思い、その剣で戦っていたのか、彼の気持ちを少しでも理解したい……。
サキリは瞳を開くと、調査を再開する。そうしながらも嵐の国にある石の剣の事が気がかりであった。
三者三様に進めた調査で得た情報は静の国へ、武具は浄化と最終調整のために嵐の国へと運ばれる。
サキリは修と共に一旦嵐の国へ向かい、事情を話して石の剣を抜かせてもらった。念のために調べるためである。
(これが『天に嘶く者』かどうかは解らないけど、妙に引っかかるんだよね)
サキリはそれを手に静の国へと戻っていった。修はその背中を見送ると、他の兵士たちと共に武具を職人に預けるのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
冒険
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年11月03日
参加申し込みの期限
2017年11月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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