this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
<三羽烏の襲撃2の3>寝子島高校が空に浮上しました
<< もどる
1
…
35
36
37
38
39
…
55
つぎへ >>
●ループ:05・寝子島高校の入学式……ののこ対応班&対クローネ班(1)●
【講堂上空:時計塔直上】
「ばっひゅーーーーーーーーーーーーーん!」
元気いっぱいにそう叫びながら、真っ逆さまに落ちてくる女の子をハッと見上げて、
御巫 時子
も緊張で身を引き締める。
(来ました……予定通り、ですね!)
時子が変身して紛れ込んでいる、敵のカラス達もその少女にたちまち注目して騒ぎ出した。
『見ろよ、アホ毛にタマネギ頭のバカっぽい顔……』
『あれだ! クローネ様が羽根を刺せってお命じになった、
ののことか言うターゲットに間違いないぜっ!』
互いにそう鳴き交わして、一斉に舞い上がるカラスの数は、この時点で残り5羽。十数羽いたカラス軍団も、地上からの攻撃と戦力の分散で、もはや軍団とも言えないほどその数を減らしていた。ただし5羽のうち4羽はまだ、クローネの羽根を嘴に咥えている。
『あっ? コラ何しやがるお前!?』
いや、そのうちの1羽が、羽根を持ってなかった唯一のカラスに、横からぱくっと羽根を奪われた。
『やいやい、手柄を横取りする気か!』
非難された方のカラスは、ぺしっと嘴で羽根を折り捨てると、臆さずに毅然と答える。
『横取りだなんて、する筈ありません……
ののこさんには1本たりとも、羽根は刺させませんから!』
御巫時子だ。時子がここが頃合いと正体を現し、敵から羽根を奪い取ったのだ。逆上した羽根なしカラスに、「お前! 人間どもの手先だったのか!」と当然のように追い掛けられ、時子は必死に空を逃げ回る。
すると、「アギャ!?」と突然そのカラスが、透明なガラスにでも正面衝突したみたいに、空中で進路を阻まれ、目を回しながら地上へと墜落していった。
自分が誰に助けられたのか、すぐに理解した時子が、上空を見上げてひと声鳴く。
『カァ……!(春彦さんですね、どうも有難うございました……!)』
落ちてくる ののこよりもさらに上方の空、そこに設えた空気の足場の上で、
楢木 春彦
がニッと笑って親指を立ててみせる。そう、楢木がさっきのカラスの進路に足場を生成し、時子への追撃を阻んだのだ。
これで敵の数が3羽に減った。楢木は続いて、
「ココからなら全体の戦況も良く見えるしな。
野々には1羽のカラスも近付けさせねぇ!」
羽根を衝角のように逆さに咥えて、ののこに向かって特攻をかけた別のカラスの前にも、楢木は素早く足場を生成する。今度は柔らかめの足場だ。ビィン、と羽根の軸がその空気のクッションに突き刺さり、カラス本体は盛大にバウンドして遠くに跳ね飛ばされる。「カ〜〜!?」
「よっしゃ、残りあと2羽!」
「いや、まだだ楢木。上だ! クローネが来ているぞ!」
その声に楢木がハッとする。振り返れば、部室棟上空の待機場所で
獅子目 悠月
と
スハイル・アルムーリフ
の2人が、盛んに上を指差していた。
楢木が、そして時子も頭上の空を振り仰げば、視界に見えたのは、こちらに向かって急降下してくる2羽のカラスの姿だ。1羽は言うまでもなくクローネ。そしてカーチェイス中の車みたいに、その横からガンガン身体をぶつけて、クローネの邪魔をしているあのカラスは、
『勘三郎さん……!』
時子と同じく、ろっこんの能力でカラスに変身中の
山田 勘三郎
だ。対クローネ班の山田が、地上に向かったクローネを追って、浮上中の南校舎方面から単独で追撃してきたのである。
『ちょ、この、あんた鬱陶しいわね〜、さっきから!』
そのクローネにぐいぐい身体を押し付けて進路を妨害しながら、カラス山田が言い返す。
『さっきはポカやって校舎を落とされちまったからな、
ここは絶対に行かせねぇ! コレは俺達の班の役目だ!』
『俺達って、ハッ、あんた1人しかいないじゃないのよぅ〜?』
クローネには鼻で笑われる。雨崎が暴走中でまだ正気を失っている現状で、飛ぶクローネを即座に追撃できたのはこの山田だけだったからだ。残りの対クローネ班のメンバー、ティクスと凛と風雲児の3人も、ティクスが急ピッチで作成中の下り階段で後を追っては来ているものの、スピードでは全然追い付けていない。
『あんた1人きりで、この私を止められるとでも〜?
アハハ! 思い上がるのもいい加減にしなさヘプウッ!?』
突然そのクローネが、透明なガラスにでも衝突したみたいに、空中でぺっしゃんこに潰れた。最後のひと押しのタックルで、クローネを上手くそのトラップに誘導した山田の方は、大きく羽ばたいてその不可視の障害物を迂回する。
『1人じゃねぇぜ! 勝手に勘違いすんなよな!』
その一部始終を下から目撃していた楢木も、ハッと気が付く。今クローネがぶつかったのは、
「あれは空気の足場……俺と全く同じ能力。ティクスさんか!」
「ああ、その通りだ」
上空から
ティクス・ソル
が足場の階段を駆け下りながら、楢木に向かって、
「さっき春彦がカラスを撃退していたやり方を見て、
早速真似させてもらったぞ。
流石、本家の使用法は参考になるな」
ティクス自身には飛ぶクローネに追い付ける機動力は無かったけれど、コピーろっこんで足場を作ることなら出来る。山田は視認対象の自分には見え、クローネには見えない足場に彼女を導いて、敵を足止めしたのだ。対クローネ班の絶妙な連携。風雲児と共に空気の階段を駆け下りながら、さらに
雨寺 凛
も、
「まだまだ! この私だっているんだからねっ!」
と、ろっこん【サディスティック・フェイク・ショウ】の衝撃波を放つ。「くっ!?」とクローネは足場から身を引き剥がして、辛うじてこの長距離砲撃を避けたけど、衝撃波は足場に直撃。暴発した空気の圧力が、その場からクローネを吹っ飛ばす!
「ばっひゅーーーーーーーーーーーーーん!」
『ちょっとぉぉううううううううううう!?』
能天気なののことは対照的な、ぶざまな悲鳴を上げて、スピン回転でくるくる飛ばされていくクローネ。スハイルはその敵の親玉から、ご機嫌で落ちてくる女の子の方へとすぐさま視線を移し、大きく息を吸い込む。
「団長や皆さんが、敵のボスを足止めしてくれました。
残るカラスは2羽。後はこの私に任せて下さい……!」
騎士を思い浮かべながら歌うのは、さっき隣りの獅子目から教わった、この異国の地の聖歌だ。スハイルの口から荘厳な響きの歌声が溢れ出し、落下ののこの周囲に、半透明の球状障壁が張り巡らされる。獅子目からコピーさせてもらった防御ろっこん、【Holly Knight】の進化能力だ。
「アギャ!?」「ギャン!?」
羽根を衝角にして、ののこの落下進路に突っ込んでいった2羽のカラスが、そのスハイルの障壁に立て続けに行く手を阻まれ、羽根ごと軽々と跳ねとばされる。そしてクリアになった落下ルートを、元気な声を上げながらあっさり通過していくののこ。
「おっしゃ、やったぜ!」
楢木がグッと思わず拳を握り締め、
「そいでもって、最後は俺の役目だ!」
と、進化ろっこんで柔らかくした足場を時計塔の直上に作り上げ、ののこを激突の数メートル手前で無事に受け止める。クッションの奥深く沈み、ボヨヨン!と跳ね返ったその人物は、ようやく大声で叫ぶのをやめると、もういちど大の字になって足場の上に転がった。楢木が上空から、手をメガホンにして叫ぶ。
「やいコラ! 生きてっか、鴻上!」
その声に応えて、
鴻上 彰尋
がぐったりと寝転がりながら、それでも高々と片腕を掲げてみせる。
「やれやれ、何とかね。
あんな高さから落ちてくるなんて、生きた心地がしなかったけど……
どうにか、バレずに演じ切れたみたいだ」
『ちょ、なっ、えええっ!? 何あんた!?
ののこは? ののこは何処に行ったのよぅ?』
標的である ののこの姿が掻き消え、落下地点に別の人物──鴻上彰尋が唐突に出現した。
訳が分からず上空で喚いているクローネのことはとりあえず放置して、鴻上は腕時計を確認する。時刻は11時11分だった。それからゆっくり立ち上がって、まだ混乱中のクローネに種明かしをしてやる。
「本物の野々さんは、まだここに落ちてきてもいないよ。
今落ちてきたのは、演技で彼女になり切っていたこの俺だ」
『え、演技ぃ? 演技ですって!?』
絶句するクローネを見上げて、淡々と鴻上が説明を続ける。
「ああ。カラス達の狙いが野々さんだ、ってことは分かってたからね。
ろっこんを使って俺が彼女の身代わりになり、
本物の野々さんが落ちてくる前に、カラス達の羽根を全部消費させた」
『なっ、何ですってええええええええ!!?』
そう、講堂からの脱出時にも使っていたあの鴻上のろっこん、【Actor of Other Mind】──周囲の者に鴻上を「他人」だと思わせてしまうこの能力は、発動中にさらにアドリブの台詞を付け加えることで、見ている者が望む人物の姿に、錯覚させることも出来る。
鴻上はこの進化能力を利用して、自分を「ののこ」だと周りに思わせ、わざとカラス達に攻撃をさせていたのだった。付け加えるなら、事前に鴻上からこの身代わり作戦を聞いた上で、あくまで彼を「ののこ」だという体で対応した時子、楢木、獅子目、スハイルらの奮闘も、カラス達を騙すのにひと役買っている。
「そりゃまー鴻上にだって、羽根を刺される訳にはいかねぇからな。
シッカリ最後まで守りきってやったぜっ!」
楢木に続いて、鴻上がクローネを見据えてきっぱりと言う。
「これでカラス達が持っていた羽根は、1つ残らず失われた。
差し詰め、露払いが済んだって所かな?
本物の野々さんが落ちてきても、もう彼女を暴走させられる心配は無い」
『こ、このっ……もれいびごときに、この私が出し抜かれるなんてえええっ……!』
そしてこの間に、対クローネ班のティクスと凛と風雲児の3人も、この講堂上空への到着を果たしていた。ののこの落下予定ルートと、クローネとの間に割って入るように、ティクスが足場の階段を延長し、カラスの山田を加えた全員で、クローネの行く手に立ちはだかる。
「そしてクローネ、お前の方は俺達の班で、必ず押さえてみせる」
「うんっ。ののこちゃんにはもう、そこから近付かせないんだから!」
『カーー!(そうだぜ。これ以上の介入は、俺達が許さねぇ!)』
ティクス、凛、山田の3人に続いて、ザ・ストレイトこと
風雲児 轟
もビシィッ!とクローネに指を突き付け、敢然と決め台詞を言い放つ。
「どうだクローネ、これが俺達人間の強さと絆だ!
校舎を落とされようが、野々を狙われようが、
俺達は決して諦めずに抗い、結局はお前の企みを覆す!
いいか、何度でも言うぞ! お前がどんな手を使おうと、
物語のクライマックスを大いに盛り上げるだけで、
最後は俺達を喜ばせるだけだっ!」
『ぐっ……ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ…………』
<< もどる
1
…
35
36
37
38
39
…
55
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
<三羽烏の襲撃2の3>寝子島高校が空に浮上しました
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
鈴木二文字
前回シナリオ
<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
47人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月11日
参加申し込みの期限
2017年06月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!