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寝子島高校
<三羽烏の襲撃2の3>寝子島高校が空に浮上しました
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●ループ:05・寝子島高校の入学式……ののこ対応班(2)●
【講堂:時計塔付近】
「わーっ! シュー君どうしよ、私のパチンコ外れちゃいましたぁ!」
一方、講堂の鐘楼の中では、
椿 美咲紀
がパチンコを手に慌てていた。
彼女が今持っているのは、2本のボールペンとヘアゴムで作った、お手製パチンコだ。上空で時子たちが聞いた飛来音の1つは、この美咲紀が撃った弾だったのだ。
その向こうで
八神 修
が、鐘楼の四方の柱の1つに身を隠したまま、
「外れたんじゃないさ、飛距離が足りなかったんだ。
よし出来た。美咲紀、これを使ってみてくれ」
そう言って、自分が使っている物と同じパチンコをもう1つ、シャッと鐘楼の床を滑らせて美咲紀に渡す。鐘の下で歌っていた
夢宮 瑠奈
が軽快なステップでこれを避け、受け取った方の美咲紀は、
「おー? 何かおっきくて強そうなのです!」
八神が作ってくれたのは、Y字型の棹の代わりに自動車のハンドルの持ち手を使った、強力パチンコだった。ゴム紐は車のドア溝などに使われている、ウェザーストリップゴムを流用。弾はタイミングベルトを適当なサイズに切断した、高硬度ゴム弾だ。
この鐘楼に登る前、八神が裏の駐車場に行っていたのは、この即席武器を準備するためだった。八神はそこに停まっていた車から、幾つかのパーツをろっこん【分解】で拝借し、対カラス用のこの武器を製作したのだ。
「ええーいっ……当たった? やった、当たったのです!」
自分が撃った弾が今度こそ命中し、ギャア、と落ちたカラスを見て美咲紀が声を上げる。
「よし、上手いぞ美咲紀」
と八神も負けじと、追加でもう1羽のカラスを撃ち落とし、その傍で2人の様子を見守っていた
常闇 月
も、賞賛の声を上げた。
「お2人とも流石です。射撃部の腕前は確かですね」
八神が柱の影から空の様子を確認しながら、
「ああ、この鐘楼なら視界も確保できるし、身を隠せる遮蔽物もある。
ここからクローネの野望を砕くぞ!」
その時計塔からは少し離れた、講堂の屋根で待機していた
恵御納 夏朝
も、
「椿さんも八神君も凄いな。よし、僕も頑張ろう……!」
と、ろっこん【重く軽く】の進化能力を使って、頭上のカラス軍団目掛けてねこシールを射出し始める。母、理沙が予備のシールを持ってきてくれたので、残弾の心配も要らない。
上手くシールがカラスに当たれば、夏朝はすかさず、
「ののこちゃんを攻撃なんて、そんなことさせるもんか。
そんな悪いカラスは、【重く】なっちゃえ!」
「!? アギャーー!?」
すると突然そのカラスが、錘でも括り付けられたようにストーーンと地上へと落っこちる。おちょこの傘みたいになって、講堂の下へと消えていったその1羽から、夏朝は次のターゲットへとすぐに視線を移して、
「ののこちゃんが落ちてくる前に、できるだけ数を減らしておかないと!」
(かーさちゃんも八神君たちも、がんばってる……空にいる人達も、みんな)
そして瑠奈も鐘楼の真ん中から、そんな皆の奮闘を見ながら、持ち歌をメドレーにして歌い続ける。できるだけ目立つように、できるだけカラスの注意を引き付けられるように。鐘楼は今、空に向かって開かれた彼女のステージだ。
その瑠奈と同様に頭上を見上げていた月が、空を指差して全員に注意を促した。
「来ましたよ……敵が、こちらにも!」
時計塔から対空攻撃を続ける彼らを脅威と見なし、十数匹のカラスのうちの半数が、群れから分離してこちらに向かってきたのだ。クローネの指示があったのかもしれない。月は素早く判断して叫ぶ。
「あのカラス達は、私が引き受けますので!
八神さんと椿さん、恵御納さんはそのまま攻撃を!」
そう言うなり月は鐘楼から飛び出し、夏朝のいる屋根とは反対方向に向かって身軽に走る。
(八神さんや皆さんへ、注意を向けさせないようにする囮。
それがこの場での私の役割です……!)
その月の後ろから、美咲紀が声を飛ばして、
「月ちゃん、無理はしないでね。
負傷したら私から見えるトコに居て下さいね。
ろっこんで必ず治しますから!」
「分かりました!」
そう言って、屋根の向こうへと消える月。彼女の意図通り、喧しく騒ぎながら降下してきたカラスの半分が、囮の月を追い掛けてその場からいなくなった。
けれども、もう半分は月には釣られず、喧しく鳴き交わしながら八神たちのいる鐘楼を取り囲んだ。その数4羽。うち2匹が、クローネの羽根を嘴に咥えている。
「むむ、来るなら来いなのです!」
射撃中の八神を守ろうと、美咲紀がいさましく掃除道具のデッキブラシを構える。けれどもこの鐘楼は、塔の四方が空に開いた構造になっており、その東西南北すべてをカラスに囲まれた。1羽倒しても、残りの3匹にたやすく侵入される。どうする?
「「カーーー!!」」
対抗手段を考えるヒマもなく、カラス達がいっせいに塔の中に飛び込んできた。
「だいじょうぶ! あたしに任せて!」
瑠奈が曲間で短くそう叫んで、すぐに次の曲を歌い始める。エッと振り向いた美咲紀の前で、瑠奈が振り付けを交えてウインクすると、その足許からさあっと風が巻き起こる。
ろっこん、【風のいたずら】。瑠奈を中心に発生した風は、鐘楼の狭い空間から外へ飛び出すついでに、四方から侵入したカラスも元の空へと押し返す。
「「カ、カーーー!?」」
「わわっ? やったのです!」
4羽のカラスをあっという間に鐘楼の外へ押し戻した、瑠奈のレアろっこんを見て、美咲紀がぱちぱちと手を叩く。八神も射撃の合間にこちらを振り向いて、
「ありがとう、夢宮。おかげで自分の仕事に集中できる」
うんっ、と瑠奈も頷いて、またカラスが来たら同じ手で押し戻そうと、曲を替えながら歌い続ける。
(みんなが、ののちゃんの落下ルートを確保できるまでは、
あたしも、あたしに出来ることをするよ。
夢と希望を、この地上に……
新しい生活にワクワクして、ここにいることが嬉しい、あの神様を届けるために!)
そんなふうに時計塔付近での攻防は続き、個々の力でもチームワークでもカラス達を遥かに上回るもれいび達は、着実に敵の数を減らしていく。そして戦闘が始まってから、数分後。次のカラスに狙いを定めていた美咲紀が、射撃の手を止めて、「あっ!」と目を凝らした。
こちらに向かって落ちてくる、人影が見えたからだ。
元気いっぱいに両手を広げて、頭を逆さにして。鮮やかな黄色いワンピースを青空にはためかせて、この時計塔めがけて真っ直ぐに落ちてくるあの女の子は──
間違いない。美咲紀はその場の皆に知らせる。
「見えました! 野々さんなのですっ……!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鈴木二文字
前回シナリオ
<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
47人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月11日
参加申し込みの期限
2017年06月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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