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寝子島高校
<三羽烏の襲撃2の3>寝子島高校が空に浮上しました
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●ループ:06・寝子島高校の入学式……ののこ対応班&対クローネ班(3)●
【講堂:時計塔付近】
バーストバースト叫びながら、鐘楼内の3人をフルパワーで襲い始めたにせヒーローを見て、
恵御納 夏朝
も慄然とする。
「そんな……いきなり敵が強くなるなんて!?」
講堂の屋根の方からハラハラと夏朝が見ている間にも、にせストレイトは八神の箒と美咲紀のデッキブラシをたちまちへし折り、彼らを丸腰にしてしまう。2人にはまだパチンコがあるけど、狭い鐘楼内での取り回しには不向きだ。
「八神君! 椿さん!」
空から落ちてくる ののこと、鐘楼内で窮地に陥っている友達をせわしなく見比べ、夏朝はその場で逡巡する。この状況で最優先にするべき対象は、勿論ののこだ。
(でもっ……友達も見殺しにできない!)
意を決して八神たちを助けに、屋根伝いに鐘楼へと走る夏朝──がしっっ。けれどもその夏朝の足首が、突然何者かに掴まれた。
「えっ!?」
びっくりして夏朝は、自分の足許を見下ろす。万力のような人間離れした握力で、屋根の下から彼女の足首をぎりぎりと絞め上げているのは、やはりヒーローマスク姿の、にせストレイトだった。
「そんな? しかも1人じゃない!?」
講堂の外壁をよじ登ってゾロゾロと屋根の上に現れた、新手のザ・ストレイト軍団を見回し、夏朝が愕然と状況を悟る。ここまでの戦闘で、ののこ対応班が地上へと墜落させた10羽前後のカラス。あのカラス達まで、ザ・ストレイト……いや、ザ・ストレイト/バーストトランスに変身して、再びこの場に参戦してきたのだ。クローネの羽根を持っている者もいる。
「これ……まずいっ!?」
「バアアアアアアアアアアスト!」
偽者のにせストレイトパンチが炸裂し、鐘楼の鐘にビシイッとヒビ割れが走った。
リンゴォオォォオォオォオォオンン!
そのまま鐘は、断末魔の悲鳴と共に天井へと吹っ飛び、付け根から千切れた鐘が、また狭い鐘楼内に落っこちてくる。今のにせストレイトパンチを避けたばかりの
八神 修
が、目を見開いて残りの2人に叫ぶ。
「美咲紀、夢宮! 外へ逃げろ!」
「えっ? わわわわわわわわっ!」
椿 美咲紀
と
夢宮 瑠奈
がその声に従って四方の穴から外へと飛び出し、八神自身も鐘楼の外に転がり出る。外は目も眩むような高さ、3人は雛壇状になった狭い足場に辛うじて踏み留まり、その背後で鐘が落ちた凄まじい轟音が鳴り響く。
「2人とも! 大丈夫か!?」
「な、何とか?」「なのですー!」
反対側から聞こえてくる八神の声に、瑠奈も美咲紀もそう返事をしたけど、今度は激しい衝撃が時計塔のテッペンを揺るがした。「ひゃっ!?」と瑠奈が足を滑らせかけ、どうにかギリで落下をこらえる。うっかり落ちたら、雨崎の念力で引っ張り上げてもらおうとも思っていたけど、残念ながら今、彼の姿はここには無い。落ちたら、それまでだ。
美咲紀の方は、鐘楼の外壁にぴったり背を付け、おっかなびっくりで中を覗き込む。すると鐘楼の中ではにせストレイトの1人が、外れた鐘を手に持って、滅茶苦茶に振り回していた。鐘が四方の柱にぶつかって瓦礫が飛び散るたびに、3人の立つ足場ごと時計塔がぐわんと揺れる。
「くっ……このままでは、鐘楼を破壊されかねん!」
反対側から八神がクイックな動作で、鐘楼内にパチンコ弾を撃ち込むが、にせストレイトはこの至近距離からの射撃を、あろうことか鐘をバットにして打ち返した。カアアン! 八神の頭上をスレスレで掠めて、ホームランの軌跡で飛んでいくゴム弾を、唖然と見送る美咲紀……。
「いや美咲紀! 危ないっ!?」
八神の声にハッと我に返ると、美咲紀のすぐ目の前で、にせストレイトが高々と鐘を振り上げている。
「バアアアアアアアアアアスト!」
「きゃあああああああああっ!?」
美咲紀に向かって渾身の力で、その鐘を打ち下ろすにせストレイト!
「させ……ませんっ!」
その時だ。何だか聞き覚えのある女の子の声がしたかと思うと、どんっっ。背後から背中を押されたそのにせヒーローが、前のめりにつんのめって転げ落ち、そのまま地上へと落下していった。「カァーーーーーー!?」
「ほえ……っ??」
美咲紀が目をぱちくりさせて、今自分を助けてくれた人物を見る。にせストレイトを後ろから突き飛ばし、彼女の窮地を救ってくれたその人は、何故かこっちも、にせストレイトだった。空からこの時計塔に降り立った、5体のザ・ストレイト軍団の1人だ。
ただしこちらは、美咲紀たちを攻撃してはこなかった、あの最後の1人でもある。あとよくよく見ると、ヒーロースーツの胸のあたりが、やたら窮屈そうに膨らんでいる。ぴっちりした身体のラインも、どことなく色気があって、女性っぽいような……?
さっき聞こえた声と照合し、もしかして……と美咲紀が、その彼女の名前を口にする。
「御巫さん? なのです?」
「はい、そうです……時子です……」
と、にせストレイト=
御巫 時子
がもじもじしながら、恥ずかしそうに答えた。
「その、カラスさん達に混ざって戦っていましたら、
間違えられて私も、この姿に変えられてしまいました……」
そう、さっきの風雲児の暴走時に、カラスの姿になっていた時子も、カラス軍団といっしょくたに変身させられてしまっていたのだった。着慣れないヒーロースーツ姿がどうしても恥ずかしくって、マスクの頬を桃色に染めてうつむく時子。けれどもおかげで、美咲紀のピンチが救われた。
「って、えっ? これは時子さんなの?」
瑠奈や八神も出てきて、口々に時子に礼を述べる。
「そうか。美咲紀を助けてくれて、ありがとう御巫」
「は、はい。あんまりじろじろと見ないで下さいね……」
ともあれ、これで時計塔に降り立ったザ・ストレイト軍団が、全て片付いた。けれどもここで夏朝の悲鳴が聞こえ、振り向いた4人は、向こうで足首を掴まれている夏朝と、屋根の上に出現した新手のザ・ストレイト軍団を見てしまう。その数、約10体。
「恵御納さん!?」
「恵御納! くっ……まずいぞ、これは」
美咲紀に続いて、八神が呻く。今の1体でさえ倒すのにあれだけ手こずったのに、そのバーストトランスモードのにせストレイトが10倍だ。風雲児の不用意な挑発と暴走で、一気に戦力が逆転してしまった。
「うきゃぽ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」
そして、裏腹に能天気な神様の声が降ってきて、ハッと瑠奈が外壁の狭い足場から頭上を振り仰ぐ。
「!! ののちゃん!」
もう、この時計塔の直上数十メートル、すぐそこまで迫っているののこ。ザ・ストレイト軍団が、落ちてきたらっかみに羽根を刺そうと、羽根手裏剣を苦無のように逆手に持って、こちらの鐘楼の方へと殺到する。
向こうで足を釘付けにされた夏朝が、必死に叫んでいる。
「僕のことはいいから! それより、ののこちゃんを!
皆、ののこちゃんを守って! お願い!」
その声に2人で頷き、鐘楼に近寄らせまいと強力パチンコで敵を撃つ八神と美咲紀。けれどもにせストレイト達は強化された身体能力で、容易くこのゴム弾を掴み取ってしまう。後ろから夏朝が進化能力でねこシールを射出し、【重く】した数体に何とか弾を命中させたものの、倒すまでには至らず焼け石に水だ。
辛うじて拮抗できたのは、同じバーストトランスモードの時子だけ。しかし人数で勝る相手は時子に数体をあてがうと、余った残りの戦力で次々と屋根から鐘楼の上に飛び移ろうとする。
(駄目だ。このままでは押し切られる……!)
ののこの落下地点への侵入を許せば終わりだ。八神は応戦しながら美咲紀に向かって叫ぶ。
「美咲紀、空にいるあの本体を撃て!
本物のザ・ストレイトをパチンコで撃つんだ!」
「ほへっ?」
「な、何だって? 俺を?」
振り向いた美咲紀と同様、上空の足場にいる
風雲児 轟
もこれにはびっくりだ。八神が迎撃の手を休めずに、重ねて言う。
「もれいび本人が気絶すれば、望まぬろっこん暴走も止まる!
大丈夫、高硬度ゴム弾だから弾が当たっても怪我はしないよ。
衝撃で意識が途切れれば良いんだ」
「だ、そーなのです!」
と美咲紀がグイとパチンコの照準を空に向け、射程に入った風雲児もすぐさま覚悟を決める。
「し、仕方ねえ……それもやむなし!
元はと言えば俺の挑発から招いた事態だ、やってくれ!」
次の瞬間、ヒーローマスクの眉間にゴム弾がスコーーン!と命中し、1発で気絶したザ・ストレイトが足場から地上へと落っこちた。
「「カーーーーーーーー!?」」
にせストレイト軍団の変身がたちまち解除され、ぽぽぽぽぽんっ!と元の姿に戻るカラス達。当然バーストトランス状態も解け、強化された身体能力も元のカラス並みへと戻る。
ちなみに気絶と同時にザ・ストレイト本人の変身も解除され、落下中の風雲児も元の高校生の姿に戻って正体バレしていたけど、優しい仲間達は、こっちは見なかったフリをしてあげる。
「うきゃぽ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」
そして、その風雲児に先行して時計塔へと落っこちてくる ののこ。もう表情もはっきり分かる距離だ。その落下ルートにいるカラスを最優先で撃墜しながら、八神が全員に叫ぶ。
「あと数秒凌げば、野々を守りきれる。
頑張れ、皆。
俺達の手で、野々を──本来の歴史を守るんだ!」
【部室棟上空:空中の足場】
時計塔の攻防で味方を圧倒していた、にせストレイト軍団が元のカラスに戻った。塔の上で散り散りになり、右往左往しているカラス達の姿を見て、
獅子目 悠月
と
スハイル・アルムーリフ
の2人も、鐘楼組があの劣勢を覆したことを知る。
(1人1人が皆、出来る限りのことをしてくれた)
そして獅子目の視線が、その時計塔めがけて落ちてくる神様の姿を、ぴたりと捉えた。
(後は──ここにいる俺の役目だ!)
スハイルが獅子目の意図を察し、横の足場から素早く言う。
「遅れて落ちてくる轟君の方は、
私の障壁で落下のダメージを防ぎます。
悠月君は、ののこさんの方を!」
獅子目がすぐさま頷き、ののこに障壁を張るべく意識を極限まで集中させる。
楽しそうに、とても楽しそうに彼女が笑っているのが、この距離でも分かった。
(いったい何が、そんなに可笑しいんだ……?)
そのあまりに場違いで能天気な笑顔に、フッとの肩の力が抜け、思わず苦笑してしまう獅子目。けれどもその彼女の笑い顔に、大事に思う友人達の笑顔が、ふと重なる。
この学校で、そしてこの島で出会った、幾人もの友の姿が。
(──守りたい、)
獅子目の胸に、強い想いが湧き上がる。守りたい──何を?
「野々を、そして……彼女から始まるこの先の未来を、だ」
獅子目の全身が声を奏でる楽器となり、心臓の熱い鼓動が胸を震わせ、空に響いて ののこの許にも届く。不思議そうな顔で彼女が一瞬、こちらを見る。
弾けるように笑って、ののこがキャッキャと手を振り返す。多分よく分かってない。その彼女を中心に、半透明に光り輝く障壁が出現する。獅子目のろっこん、【Holly Knight】の進化能力。
ののこに特攻したカラスが、その球状障壁に次々と行く手を阻まれる。落下ルートから弾き飛ばされ、近付くことすら出来ないカラス達。
1羽たりとも、彼の障壁を突破できたカラスはいなかった。
完璧な防御──最後の激突の瞬間だけ、獅子目は歌声を止め、
どーーーーーーーーーーーーん!
障壁を解かれたののこが、オリジナルの史実通りに時計塔へとぶつかる。そのまま講堂の屋根の方へと消えていった ののこを見送った後、獅子目は時計を確認する。
時刻は11時12分49秒。
ののこ落下の史実は守られ、クローネの企みはここに挫かれた。
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担当ゲームマスター
鈴木二文字
前回シナリオ
<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
47人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月11日
参加申し込みの期限
2017年06月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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