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●ループ:05・九夜山の対クローネ戦……イリュージョンランド(6)●
【野外音楽堂:地下控室】
古代の神殿に見立てて建てられたとも言われる、石造りの野外音楽堂。朽ちかけたそのステージの下に、ごく僅かな者だけが存在を知る、地下通路と地下室があった。
この遊園地が閉鎖されるまでは元々、出演者やスタッフの楽屋として使われていた場所らしい。その地下控室に今、3人のメンバーが集まっていた。
1人は、智瑜と同時にミラーメイズを脱出して無事ここまで辿り着いた
呉井 陽太
。あとは実体を取り戻して呉井と合流した、
握 利平
と
黒依 アリーセ
の2人だ。
「野外音楽堂の下に、こんな場所があったのね……」
そう言って
黒依 アリーセ
が、興味深げに室内を見回す。その向こうで
呉井 陽太
が、おくるみ代わりに拝借してきた、蓮太郎の黒ジャケットを解きながら答えた。
「うん。ここなら、知ってるのはごく一部の人だけだしねぃ。
ましてやクローネが、この地下室の存在を知る筈がないから。
テオを隠すには、ぴったりの場所だと思うよぅ」
『……そうだな。俺もこんな場所があるとは知らなかったぜ』
その黒ジャケットの中から出てきたのは、正真正銘、本物のテオだった。テオはやはり、こちらの呉井が連れて運んでいたのだ。智瑜が囮になって時間を稼いでくれている間に、呉井たちはクローネに見咎められることなく、無事にこの地下室まで逃げ込むことが出来たのである。
「……智瑜ちゃん、無事だといいけどねぃ」
それに獅子目や、その障壁の中に取り残されたメンバーの安否も気になる所だったが、呉井の心配を吹き飛ばすように、
握 利平
が力強く請け合う。
「ま、あいつらなら大丈夫だろ! 俺は仲間を信じるぜ!
それより、あの汚ないカラス野郎のことだ。
ここも何かの拍子に居場所がバレないとも限らねー、
万一の対策は何か、しておかないとな」
「それならオレ、アイデアがあるよぅ。
アリーセちゃん、ちょっと手伝ってくれる?」
そう言って呉井が勝手知ったる様子で、地下室を案内する。以前は荒れ放題だったと思われるこの場所も、今は小奇麗に整頓されて片付けられていた。そうやって呉井がアリーセに見せたのは、
「グランドピアノ……こんな地下室に?」
ウン、と呉井がそのピアノの前で頷き、ひょいと地上の方を指し示してみせる。
「前は上の、野外ステージに放置されてたんだけどねぃ。
色々あって、
今はここでオレが修理してる
んだよぅ」
どうりで呉井が、この地下室のことを良く知っている訳だ。そしてそのピアノの近くには、修理用の工具や軍手、ピアノ線などがまとめて置かれていた。
「このピアノ線を出入り口に張って、罠を仕掛けようと思うんだよぅ。
アリーセちゃんも手を貸して……あれ? その手、怪我してるのん?」
彼女の手に巻かれている包帯に、呉井が遅まきながら気が付いた。けれどもアリーセは「ううん、これは違うの」と首を振り、ろっこんの治療に血を使ったのだと説明する。
「実体が戻った後すぐ、展望台の広場でヨハンさんの治療をしていたの。
私の治療中はまだ気を失ったままだったけど、怪我は完治したから、
ヨハンさんも目さえ覚めれば、きっとここへやって来ると思うわ」
次々と味方が倒れている現状で、これは1つ、心強い知らせだった。
「おっしゃ! なら俺は、地下通路で見張りをしてるぜ」
握はクローネの襲来と味方の合流に備えて通路の方に出て行き、呉井とアリーセの2人は協力して、その出入り口にピアノ線の罠を仕掛ける。作業中、呉井はアリーセの包帯の傷をしばしば気遣ったけど、彼女は気丈に首を振って、
「いいの、呉井先輩。私には直接戦う力は無いから、
せめてこれぐらいは手伝わなきゃ」
それから、しばらく経った頃だった。テオが突然ぴくりと耳を立て、2人に注意を促した。
『静かに。何か……足音がしたぞ?』
その頃にはトラップ設置の作業をほぼ終えていた、呉井とアリーセが顔を見合わせる。同時に通路で見張りをしていた握が、出入り口から飛び込んできた。
「上から誰か来たぞ! きっとクローネだぜ!」
3人は素早く頷き、あらかじめ打ち合わせていた役割分担通りに動く。アリーセはテオを抱いて部屋の奥に避難し、呉井は出入り口の脇で仕掛けの端を持つ。これを引っ張ればピアノ線がネット状に張り巡らされ、侵入者を捕まえられる仕組みだ。
そして握は、呉井から渡されたピアノカバーの大きな布を、投網のように片腕に持つ。クローネがトラップに引っ掛かったら、これを上から被せて簀巻きにし、さらにピアノ線でぐるぐる巻きに拘束するという段取りだ。
3人の準備は万端、そしていよいよ足音が近づいてくる。
ぴょこぴょこぴょこ……ひょいっ。
「んんっ? 誰もいないのか?」
「利平君、今だよぅ!!」
「オラア! 漁で鍛えた投網の腕前、見せてやるぜクローネ!」
「!!? モガーーーーー!? モガーーーーー!!」
頭から被されたカバーの中で、森の凶暴な小動物のようにジタバタと暴れまくる侵入者。カバー越しに噛み付かれた握が、あででででっ!と可哀想な悲鳴を上げる。
「腕が、俺の腕がー! 呉井さん、ピアノ線でぐるぐる巻き早くー!」
「皆、ちょっと待って! その声……まさか、小麗さんじゃ?」
ようやく間違いに気が付いたアリーセが、慌てて駆け寄りピアノカバーを剥ぎ取る。すると彼女が言った通り、そこにいたのは野生の子リス……じゃなかった、彼女の友達、
李 小麗
だった。
「小麗さん、良かった! 無事だったのね!」
「ううんアリーセ、あんまり無事には見えないと思うのだ……」
こうしてスタジアム以来、別々のループに別れ別れになっていた小麗とアリーセの2人が、無事に再会を果たした。聞けば小麗は、アリーセ達が地下に降りていくのを遠くから目撃して、この場所を見付けたのだと言う。入学式の時間軸から跳んで来たばかりで事情を知らない小麗は、呉井達からこちらの時間軸で起こった出来事をひと通り聞かされ、みるみる憤る。
「うがー! こっちでもクローネは好き放題かー!
アリーセ、急にいなくなってごめんなのだ。
今度はこっちでアリーセが怪我しないように守るのだ!」
一方で呉井達も小麗から(彼らから見ると)過去の話を聞き、クローネが言っていた校舎の落下と全生徒の死亡が、多くの仲間の尽力によって防がれたことを知るに至った。
「クローネ……嘘でもハッタリでもなく、本当に校舎を落とすなんてねぃ」
「本当にクローネは、私達の事なんてなんとも思っていないのね」
アリーセの方は悲しそうに目を伏せたけど、すぐに友達の手を取って、その尽力に感謝する。
「でも、皆のおかげでこの通り、私も握さんも
存在が抹消されずに済んだわ。小麗さんも色々とありがとう」
「オウ、知らせてくれてサンキューな、李!」
握も小麗の肩を叩き、ニカッと爽やかな笑顔を見せる。
「けど1つだけ、痛恨に無念だったのは、
肝心のクローネから遠く離れた場所で実体化しちまったことだな!
くそう! 密着したあのまま俺が『正座待機』を続けていれば、
実体化した時に思う存分、あの素晴らけしからん感触を味わえたのにぃ!」
「?? 正座待機って何なのだ?(きょとん)」
「小麗さんは、知らなくていいことよ(にっこり)」
「冷たい……俺に対する黒依の視線が、ブリザード並みに冷てーぜ……」
ともかく、こうして情報交換も済み、この場の状況も分かった。小麗がさっきよりも元気よく、
「ふむむ、この地下室に籠城して、クローネからテオを守るのか。
なら、しゃおりーも籠城作戦がうまくいくように協力するのだ!」
そう助力を申し出た、その時だった。
『あら、でもそんなに上手くいくかしら〜〜?』
ばさり。突然その4人の背後から、耳障りな女の声と鳥の羽音が聞こえてきた。真っ先にそちらを振り向いたテオが、「馬鹿な」と呻き声を上げる。
『クローネ……てめえ、どっから現れやがった!?』
もはやお馴染みのそのカラス──クローネの姿を見るなり、バッと呉井が出入り口の方を振り返る。小麗が罠に引っ掛かった後、ピアノ線のトラップは彼が張り直しておいた筈だった。なのに罠は破られてもいなければ、触れられた様子すら無い。
(ここから侵入してきたんじゃない……なら、一体どこから!?)
『ウッフ〜〜ン。あらあら、こんな秘密の隠れ家が
あったなんて、全然知らなかったわぁ〜』
そう言ってクローネはその場で全裸の美女の姿に変身すると、ツンと上を向いた乳房をこれ見よがしに揺らしてみせる。そのクローネの足許にもう1人、片足を押さえて蹲っている少女がいた。
その彼女──
宮祀 智瑜
が、まだ踵に刺さっている羽根の痛みに耐えながら言う。
「皆さん、すみません。私のろっこんが暴走させられて、
この場所のことがバレてしまいました……!」
▼
宮祀 智瑜
ろっこん【想い見る】
☆通常能力……対象の求める物(願いなど)が頭に浮かぶ。悪用不可。
☆進化能力……浮かんだ場所(物の場合は有る場所)に瞬間移動できる。触れてる者や物も一緒に。
↓
★暴走能力……智瑜の求める物が有る場所に、本人と一緒に周囲の者=クローネも瞬間移動する。
智瑜が求めるものとは勿論、テオだ。クローネは彼女のろっこんを悪用して、智瑜と一緒にこの地下室へ一瞬でワープしてきたのである。蹲る智瑜を見下ろして、クローネが勝ち誇ったように嗤う。
「九夜山のテオくんの所に、あんたが跳んできた時は随分驚かされたもの。
今度は逆に、こっちがその能力を利用させてもらったわ〜」
こうして、せっかくの秘密の隠れ場所も呉井のトラップも、あっという間に水泡に帰してしまった。
「気にすんな、宮祀! お前のせいなんかじゃねーからな!」
「そうなのだ、悪いのはクローネに決まってるのだ!」
けれども、握や小麗は即座に気持ちを切り替え、クローネの前に敢然と立ち塞がる。その2人が背後に守っているのは、テオをしっかり抱いたアリーセだ。
「黒依、テオとピアノの陰に隠れてろ!」
「しゃおりー達が必ず守ってみせるのだ!」
握がグッと拳を握り締めて、ろっこん発動の動作をし、小麗も八極拳の構えを取る。呉井も智瑜を救出すべく、粘土細工の4匹を取り出した。
けれども。彼らの苦境は、まだこんなものでは済まなかったのだ。
(えっ? 利平さんに小麗さん、それにアリーセさんの身体が……!?)
自分が今見ている光景が信じられず、智瑜がその場で声を上げる。
「皆さん! 3人とも、身体が消えかけてます!」
「ちょ、そう言う智瑜ちゃんも、身体が半透明になってるよぅ!」
逆に呉井から指摘されて、エッと智瑜が自分の下半身を見つめる。つま先から順に両足が淡く透き通り始め、感覚まで無くなっていくこの現象を、勿論彼女は知っている。
「これは、幽体化……!」
「どっ、どうしてなのだ!?」
同じく実体をみるみる失いながら、小麗もたまらず叫ぶ。
「だって校舎の落下は、1年前のみんなが確かに阻止した筈なのだ!」
いちどは復活した筈の智瑜たちの身体が、再び存在消滅の危機に陥っているのなら、理由は1つしかない。過去の時間軸で、彼女たちを含む全生徒がまたしても、全滅の危機に晒されているのだ。
「アッハハハハハ! アハハハハハハハ!」
クローネの高笑いを聞きながら、呆然とする彼女たち。いったい過去で、何が起こっていると言うのだろうか……?
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シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
47人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月11日
参加申し込みの期限
2017年06月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月18日 11時00分
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