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<三羽烏の襲撃2の3>寝子島高校が空に浮上しました
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●ループ:05・九夜山の対クローネ戦……イリュージョンランド(4)●
【ミラーメイズ:入口付近】
「ここからは、正面からの殴り合いだ!」
桜庭 円
が手に構えたのは、棍棒サイズの2本の棒を4メートルほどのロープで結んだ、自作武器だった。海がクローネと交戦している間に、円はこれを取りに行っていたのだ。材料の棒とロープは、幽体になっている間にあらかじめ園内を探索して、目星を付けておいた物。
「装備完了、投げてもよし殴っても良しおっけい!」
と言うなり円はクローネに向かって、その棒の片方を思いっ切りぶん投げる。
『ちょ、なに投げてんのよ、殴り合うんじゃなかったの!?』
クローネには避けられたが、外れてもいいように投げたので、そこは問題ない。ガシャーーン!と棍棒は鏡を破って迷路の壁に突き刺さり、円はグイとロープを引っ張って、その手応えを確かめる。
「殴り合いは比喩だってば。自分が傷つく覚悟だけじゃない、
相手を傷つける覚悟も決めたってこと!」
そう言うなり円が、思いっ切りそのロープを引っ張った。スコーーン!
『あだぁっ!?』
壁からすっぽ抜けた棒が見事、クローネの後頭部に命中し、さらにロープを引いた反動を利用して、円はつんのめるように前にダッシュ。相手との距離を一気に詰めて、もう1本の棒でカラスに殴り掛かる。
『って、結局殴ってんじゃギャーーーー!?』
(やった、当たった!)
棒とロープを利用した、言わば1人挟み撃ちだ。棍棒はカラスの左の翼にもろに命中し、物凄い勢いで吹っ飛んだクローネが、反対側の鏡にしたたかに背中を打ち付ける。ビシィ、と蜘蛛の巣状のヒビ割れがその鏡面に走り、磔になったクローネをさらに、煌めく光のシャワーが襲った。
『アギャーーーーーーーーーーーーーッ!?』
「海ちゃん! ナイス!」
ペンを振り抜いて向こうから加勢してくれた、
小山内 海
の姿を見て円が叫ぶ。海が軌道に乗せて射出した、ガラスの弾丸の追加援護だ。
激突、らっかみクローネVS
桜庭 円
小山内 海
ドガッシャーーーンッ。海の連射攻撃はさらに広範囲に及び、カラスを切り刻むのみならず、その背後の鏡をも粉々に打ち砕く。ザクザクと全身に鏡片が埋まり、血だらけになったクローネが、憤怒に燃えた目で、
『だから! 調子に乗るんじゃないって言ってんのよ、
たかが もれいびのくせにいぃッ!』
そう叫ぶなり、クローネが人型へと変身した。ブシュウウッッ! その全身から勢い良く、埋まっていたガラス片が血のシャワーを引いて排出される。1片残らず周囲に飛び散ったその鏡片を見て、円が目を丸くして、
「変身を利用して……身体から破片を抜いた!?」
カラスから人型への変身時には、肉体の体積が何十倍にも増加する。その勢いを利用して、異物を体外に排出したのだ。そのままガラスの散らばる床に着地したクローネが、2人に向かって怒鳴る。
「あんた達! もう容赦しないわよあ痛っ、
あだっ、あだだだだだだだだだだっ!?」
散らばるガラスの上で、悲鳴を上げてタップダンスを始めた裸女の姿を見て、円が素直な感想を述べる。
「全裸で裸足なんだから、そりゃ足も痛めるよね……」
クローネがどこかに退避しようにも、海の攻撃で床はどこもかしこも破片だらけ。結果的に人型への変身まで封じられ、やむなくまたカラスの姿に戻ったクローネに、海が再びガラス片の連射を浴びせる。
迷路内の狭い空間だ、その破片の1つや2つは跳弾で跳ね返り、彼女自身を傷付けることもあったけど、海は怯まない。加速させる線をさらに空中に走らせながら、
(円ちゃんの言う通り! 今は怪我なんて気にしてられない!)
「よし、ボクだって!」
円もクローネに突撃し、棍棒やロープを振り回して、近接戦を挑む。細かい技術などハナから度外視した、大振りの攻撃だ。円が突っ込んだ時には、海も勿論連射を止めたけど、すると向こうで円が振り向き首を振った。
(えっ? 攻撃を続けろってこと?)
躊躇いながらも攻撃を再開する海。最初は幾つものガラス片が円の素肌を掠め、海も肝を冷やしたけれど、そのうち破片が滅多に当たらなくなった。まるで幸運の加護にでも守られてるみたいに。海が気付く。
(そっか! 円ちゃん、自分のろっこんを発動させるために、
わざと自分を逆境に追い込んでるんだね!)
円のろっこん【ブレイブハート】は、危険な行動をすればした分だけ、運が良くなっていく。棍棒を振り回す大振りの攻撃も、ともすれば周囲の鏡に当たって破片を飛び散らせたけど、これもより危険度の高い環境を作り上げるためだ。
(多少の傷なら我慢、急所以外は守る気なし!)
また棍棒でクローネに殴り掛かりながら円が叫ぶ。
「正面からの殴り合い、傷つく覚悟をしたってそういうこと!
ボクのろっこんを生かして、動ける限り倒しに行く!」
『だったら! あんたのそのろっこん、暴走させたげるわよぉ!』
2人の攻撃にたまりかねたクローネが、今度は円に向かって羽根を掃射した。相手が幸運だろうが何だろうが、百本撃って1本掠めればいい、そういう物量攻撃だ。
(羽根は気にしない、気にしてらんない!)
事実、その内の1本が右肩に突き刺さったが、円は痛みにも構わず攻撃の手を休めない。
「この前も羽根が刺さったけど、
そんなに影響なかった気がするし!
運が上がるだけだもんね!」
『あら、じゃあその幸運、私にもお裾分けして頂戴な〜!』
▼
桜庭 円
ろっこん【ブレイブハート】
☆通常能力……発動すると運が良くなる。危険度の高い行動を取り続けると、運もその分上がって行く。
↓
★暴走能力……本人と周囲の者(海とクローネ)が強運になる。
「えっ? ず、ずるーーい!」
ろっこんを暴走させられた円に、クローネが威張りくさってふんぞり返る。
『何がズルイのよ。全員運が良くなってるんだもの、公平でしょうが!』
海がありったけのガラス片を速射して、クローネに浴びせる。→当たらない。
円が2本の棍棒で、クローネに殴り掛かる。→当たらない。
クローネが海に、羽根手裏剣を連射する。→1つも当たらない。
「当たらな過ぎるよ!?」
『ら、埒が明かないわね。全員幸運になるってのも、考えものね……。
まぁいいわ、この場はいっぺん仕切り直しよ〜』
そう言い捨てるとバサリと羽ばたいて、一目散に逃げ出すクローネ。迷路の入口へと向かうカラスに、海が慌てて鏡の破片を射出したけど、強運効果でこの散弾をひらひらと避け、クローネはミラーメイズから脱出していった。
【観覧車:ゴンドラ付近】
ミラーメイズの建物から飛び出したクローネを見つけて、そこに猛然とダッシュしてきたのは
新田 亮
だ。
「やっと見つけたぞ、クローネェ!」
円との電話が唐突に切れたあの後、新田もまた自分の実体を取り戻し、仲間やクローネの姿を求めて、遊園地中を探し回っていたのだった。
走りながら大きく息を吸って呼吸を止め、ろっこん【鬼人の体(サード・フォース)】を発動。さらに進化能力を使って身体能力を6倍に跳ね上げ、新田はクローネとの距離を一気に詰める……!
『ま、こういうのはね、こうやって飛べる空間さえあれば、
別になんてことなく避けられるんだけどぉ〜』
その新田の拳が届く前に、クローネはさっさと空へと逃げる。狭い迷宮内での交戦で、手痛いダメージを喰らってしまった反省から、飛べる有利を活かした。
身体能力6倍の攻撃であっても、当たらなければ宝の持ち腐れ。先に述べたように新田に遠距離攻撃が出来るような武器や持ち物は1つもなく、彼は空を飛ぶカラスに向かって、悔しげに拳を振り上げる。
「くそ! 降りてこいクローネ、この俺と勝負しろ!」
続いてミラーメイズからは海と円も出てきて、もう1歩の所で取り逃してしまった後悔に、新田と一緒になって空を見上げて騒ぐ。クローネはその海の加速弾も届かない、廃墟の観覧車の方まで飛ぶと、ゴンドラの1つに舞い降りて、傷付いた翼を休めた。
この観覧車は、金属を軟らかくする例の水上桜のろっこんの暴走で、形が変わってしまったアトラクションの1つだ。円型だった観覧車はぐんにゃり半ばで折れ曲がり、ゴンドラが糸を引くチーズのように、そこから幾つも垂れ下がっている。
そんなゴンドラの屋根に止まったカラスは、呪詛の言葉を吐きながら地団駄を踏んだ。
『キーーーッ! あぁもう、見てなさいよ、あの連中!
絶対に、絶対に、吠え面かかせてやるんだから!』
ところが、その時だ。
彼女の頭上にあった別のゴンドラが、ギイィ……と耳障りな音を立てたかと思うと、腐った林檎の実が落ちるように、いきなりこちらに落下してきたではないか。
『ちょ、なっ!?』
クローネは飛び退いてこのゴンドラを避けたが、ガコオン! 2つのゴンドラが盛大にぶつかって、今落ちたゴンドラの方から、大量の水しぶきが飛んだ。この汚水をもろに浴びて、クローネの翼がぐしょ濡れになる。
『羽根が、重く……っ!』
辛うじて別のゴンドラの屋根に不時着し、地上への落下は逃れたものの、どろっとした気持ち悪い水で全身がずぶ濡れだ。廃園から約20年間、窓も割れて風雨に晒され続けたあのゴンドラの中には、どうやら大量の雨水が溜まっていたらしい。
「どう?」
そして、そのずぶ濡れクローネの頭上からさらに、少女の落ち着いた声が降ってくる。
「自慢のダーツも、じっとり濡れて矢が重くちゃ、うまく飛ばないでしょ?」
ろっこん発動で外した眼鏡を、また元通りに掛け直しながら、水を浴びせたその少女──
桃川 圭花
が、クローネに向かって、こう言った。
「これで。
話ができるわね」
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3人まで
シナリオジャンル
学校生活
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
47人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月11日
参加申し込みの期限
2017年06月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月18日 11時00分
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